さとり世代 の商品レビュー
さとり世代との対談集.バブル世代とさとり世代の中間の人間だけど,読んで見ると,価値観はさとり世代に近いものを感じる.本書を読むまでは,さとり世代には漠然と頼りない印象を抱いていたが,なかなかに堅実志向.そして消費に関心がないという印象も,誤解だったのだと考えを改めた.ただ「既視感...
さとり世代との対談集.バブル世代とさとり世代の中間の人間だけど,読んで見ると,価値観はさとり世代に近いものを感じる.本書を読むまでは,さとり世代には漠然と頼りない印象を抱いていたが,なかなかに堅実志向.そして消費に関心がないという印象も,誤解だったのだと考えを改めた.ただ「既視感」「一知半解」といった欠けているところは,バブル世代に学ぶところもあるのではないだろうか.本書はやや読みにくさを感じたが,若者の生の声に接する良い一冊だと思う.
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自分もさとり世代に片足つっこんでるけど、 違うなぁーとおもう部分も、そうそう分かる!っておもう部分もいっぱいあった。 若者に接する人に読んでもらいたい。
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徹底的なインタビューで、この世代の首都圏在住リア充のリアルは描き出せてるんじゃないかと感じた。 また、テクノロジーや社会からの影響については、より一般化できる知見も結構あって面白い。 あえて言うと、やっぱりどこか電通くさい。
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3年くらい前から「ゆとり世代」のことを、さとっちゃってる風な世代「さとり世代」と言うんだそうな。全然知らんかった。 彼らは、SNSによって拡がった人間関係の中で互いに監視しあう「村社会」で生活し、「イタイやつ」と思われるから目立つことは極力避け、疲れるから恋愛はしたくなく、介抱...
3年くらい前から「ゆとり世代」のことを、さとっちゃってる風な世代「さとり世代」と言うんだそうな。全然知らんかった。 彼らは、SNSによって拡がった人間関係の中で互いに監視しあう「村社会」で生活し、「イタイやつ」と思われるから目立つことは極力避け、疲れるから恋愛はしたくなく、介抱するのが大変だから後輩にも飲ませないし、iTunesにクレジットカードを登録するのが面倒だからTSUTAYAにCDを借りに行くし(←これは全く意味不明 笑)、そんな価値観を持って生きているらしい。本書は彼らのコメントを基に構成されているので、リアルな胸の内がわかり実に興味深い。「自分たちは幸せだ」と言う彼らを、「かわいそう」と思ってしまうということは自分が歳を取ってしまった証拠なのだろう。 十数年前、大学生活のほぼ全てを部活に費やし、ディープな人間関係の中で過ごした自分にとっては、彼らの価値観は共感出来ないことだらけ。そんな世代がぼちぼち後輩として職場にやってくる。本書を読んで、彼らを受け入れる心構えは出来た。さて、どうやって接していくべきか。
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既視感 世の中に溢れている情報で、まるで自分がそれを既に体験したかのように感じてしまつ。 スマホで携帯接続時間が延びたもの ソーシャルメディア、検索行為、動画視聴 情報が増え、思い込み力が減っている イタイ奴と思われないように行動する さとり世代実は意外と裕福?都会的なモノやコ...
既視感 世の中に溢れている情報で、まるで自分がそれを既に体験したかのように感じてしまつ。 スマホで携帯接続時間が延びたもの ソーシャルメディア、検索行為、動画視聴 情報が増え、思い込み力が減っている イタイ奴と思われないように行動する さとり世代実は意外と裕福?都会的なモノやコトに満たされているから、自然に憧れを持っている 基本的に表面的なコスパで考えている
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
特に「さとり世代」と仕事上で付き合いがあるわけではないのですが 今度新入社員向けの研修で講師をするので参考までに読んでみました。 最近の若者は消費をしなくなったと言われているわけですが 私も車は持っていないですし、少し年齢が離れているとはいえ、 結局私と似たような考えを持った世代なのではと思っていました。 しかしこの本を読んでみて自分との価値観の違いに流石に唖然としました。 「さとり世代」は長引く不況とソーシャルメディア化によって 社会に対して過度な期待をすることなく、他の人と協調して生きていこうとする さとった風世代だと結論付けていますが、こういった世代の傾向を 導くために実に色々なところに話を展開していてとても面白いです。 コスパ重視の消費スタイルについては私も共感するところはありますが、 イタイと思われないよう必死に出る杭にならないようにする様や 判断基準の最上位に面倒臭いかどうかがくるというのは ちょっとどうかなぁと思います。 まぁそういった世代が誕生してしまったことは紛れもない事実なので そういったことを受け止めつつ社会全体がより良くなるよう 「さとり世代」とどのように付き合っていけばいいのかを 考えさせてくれる良書だと思います。
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作者の文章が少なかったのが、良かったのだと思う。若者たちの会話から様々な示唆が立ち上がり、安易な一般化を逃れている。
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さとり世代はさとったつもり世代。コスパ重視。過剰なほどの空気読みはSNSが酔っぱらうと要因。そして結局のところデフレが大きな影響。仕送り額も過去最低。大学の授業も大変だし、大変な世代だ。かわいそう。
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データ対象が首都圏の大学生という偏りはあるにせよ、これはこれで、ある集団の空気をスケッチしていると思う。いまいるグループの空気を読んで、他者と「同化」「差異化」を行っている、と。しかもかつてより繊細でミクロな「同化」「差異化」のゲームをしているんだろうなあ。 「意識高い系」とか...
データ対象が首都圏の大学生という偏りはあるにせよ、これはこれで、ある集団の空気をスケッチしていると思う。いまいるグループの空気を読んで、他者と「同化」「差異化」を行っている、と。しかもかつてより繊細でミクロな「同化」「差異化」のゲームをしているんだろうなあ。 「意識高い系」とか「イタい」という感覚は、さとり世代じゃないけど分かる。あとタイに行かなくてもタイフェスで十分と思ってしまうところとか。
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ゆとり教育 しっかり吟味もされないまま、安易に施されたこの教育体制。 天下の悪政だった。 本来反省すべきは、ゆとり教育を取り入れた、大人たち。 にもかかわらず、ゆとり世代と若者を呼び、軽んじている浅はかな大人たちを、若者は、冷静に、現状を理解し、夢や、妄想に逃げるのではな...
ゆとり教育 しっかり吟味もされないまま、安易に施されたこの教育体制。 天下の悪政だった。 本来反省すべきは、ゆとり教育を取り入れた、大人たち。 にもかかわらず、ゆとり世代と若者を呼び、軽んじている浅はかな大人たちを、若者は、冷静に、現状を理解し、夢や、妄想に逃げるのではなく、しっかりと、自らを律して生きている。 さとり世代とは、見事に言い当てている。 人を赦す優しさを持ったこの世代の若者が社会の中心になる10年20年先の日本は、おそらく、人に優しい、生きやすい国になっているに違いない。 原田氏が中心となって進む会話形式。 もっと楽ちんに読めると思ったら、意外と面倒くさく時間がかかった。 原田氏が、若者をちょっと誘導しているように感じて、少々反感をもってしまった。
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