日記は囁く の商品レビュー
ミステリーというよりも、ダーヴィトとノアの関係のほうに興味がいってしまった。 最後、日記がてにはいってから、真実がわかる時点で、日記内容があらすじっぽい説明で終わってしまったのは、残念な感じがしました。
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女優の母とその男友達と一緒に築500年の屋敷でヴァカンスを過ごすために村にやってきたノア。 降霊術で、その屋敷で30年前に殺されたという少女の霊を呼び出したことから、村の青年ダーヴィトと共に事件の真相を探り始める。 YA。 なので降霊術がいとも簡単に成功してしまうのはご愛嬌って...
女優の母とその男友達と一緒に築500年の屋敷でヴァカンスを過ごすために村にやってきたノア。 降霊術で、その屋敷で30年前に殺されたという少女の霊を呼び出したことから、村の青年ダーヴィトと共に事件の真相を探り始める。 YA。 なので降霊術がいとも簡単に成功してしまうのはご愛嬌ってところかと。 奔放な母への渇望と反発がノアのキャラクタに厚みを与え、ダーヴィトと二人だけで謎解きを進める動機付けになっている。 ミステリとしてはそこどうなの?と突っ込みたいところがいくつか。 しかしおばちゃん、ノアの頑なさと恋の行方が心配で心配でミステリそっちのけになってしまったよw YAとしては、読者にそうさせるってのは成功なの? だったらしてやられたって感じなんだけど。
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前回のドイツエンターテインメントの夕べで紹介された一冊。YA小説ということでどうかと思いましたが、楽しく読めました。最後は意外な展開でした…ドイツ語の原著も読んでみたいのですが何年かかることやら(^^;
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女優の母・カートと母の友達ギルベルトとノアは、美しい村に建つ古い屋敷で夏を過ごすことになる。屋敷のリフォームを手伝ってくれる村の青年ダーヴェトに好意を持つノア。好奇心からダーヴェトと降霊術をやってみて30年前に屋敷の住んでいた少女・エリーツァの霊を呼び出してしまう。エリーツァは、...
女優の母・カートと母の友達ギルベルトとノアは、美しい村に建つ古い屋敷で夏を過ごすことになる。屋敷のリフォームを手伝ってくれる村の青年ダーヴェトに好意を持つノア。好奇心からダーヴェトと降霊術をやってみて30年前に屋敷の住んでいた少女・エリーツァの霊を呼び出してしまう。エリーツァは、誰かに殺されたらしい。真相をさぐるノアとダーヴェトは、村の大人たちの過去にも近づいていくことになる。 30年前の真実と、現代のノアとダーヴェト。謎解きと、二人の気持ちが並行して進む。 降霊術は、日本で言う「こっくりさん」みたい。
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(No.14-1) YA・ホラー・ミステリです。 内容紹介を、表紙裏から転載します。 『その別荘に入ったとき、突然知らない香水の香りがした・・・。 写真家を目指す16歳のノアは、母親とその友人ギルベルトとともに、美しいヴェスターヴァルト地方の村に建つ築500年の屋敷を借りてバ...
(No.14-1) YA・ホラー・ミステリです。 内容紹介を、表紙裏から転載します。 『その別荘に入ったとき、突然知らない香水の香りがした・・・。 写真家を目指す16歳のノアは、母親とその友人ギルベルトとともに、美しいヴェスターヴァルト地方の村に建つ築500年の屋敷を借りてバカンスを過ごすことになった。 ある夜超心理学に詳しいギルベルトに影響され降霊術を行ったノアと村の青年ダーヴィトは、その家で30年前に殺されたという18歳の少女エリーツァの霊を呼び出してしまう。彼女の語ることは本当だろうか?真相を究明するため、ふたりはひそかに探りはじめるが・・・・。』 よどんだような雰囲気に包まれた小さな村。住む人の出入りはほとんどなく、村人は皆知り合い。やってきたよそ者の情報はあっという間に村中に伝わる。30年前に街からやってきて屋敷を借りていた家族のことは村中が知っているはずなのに、ノアたちが質問しても誰も答えてくれません。 ホラーの定番の始まり方です。 ただ、ホラーといってもあまり不気味じゃありませんでした。エリーツァの霊が直接何をするということもなく、ノアやダーヴィトに中途半端な語りかけをして焦らして楽しんでいる感じだったからかも。 やはりほんとに恐いのは、死者ではなく生きている人のほうでした。 村で起こったことの物語と平行して流れる話は、ノアと母親のカートとの関係。思春期の娘と母親の葛藤はよくあるテーマなので、これをどう展開していくかで、作者の技量が問われるところでしょう。 私はとても感動しました。 カートは女優です。タイプとしてはマリリン・モンローみたいな感じ。自分大好き。誰かが見ていればその人を魅了せずにはいられない。いつもその場の中心。 ノアのことは一人で産んで一人で育てたけど、カートが育てたというかノアが一人で育った感じです。 ノアはカートに対し、大嫌いと思ったり苛立ったりと葛藤しているのですが、カートはそんなことを気にしてません。そこがまたノアの苛立ちの原因になるのです。 でも時々は母が好きだと思えることもあって。 揺れ動くノアの心が丁寧に描かれているので、自然に感情移入できました。 カートは全然変わらないのに、事件に巻き込まれて成長したノアはちょっと違う目で見れるようになりました。 かつての事件が浮かび上がって再び同じことが起こりそう・・・あの時本当は何があったのか?最後のほうはドキドキでした。 とても面白かったです。 著者はドイツの作家ですでに40以上の作品があり評価が高いらしいのですが、日本ではこれが初めての出版かも。 もしかして東京創元社は今後も翻訳出版してくれるのでしょうか。期待します。
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