エーコの読みと深読み の商品レビュー
概ねアタリだった。特に1,5,6章。 エーコの著作は『薔薇の名前』のみ既読だが、内容はよく理解できた。 序は手堅い時代と論者のまとめ。 第1章はエーコ。合理主義に収まらないグノーシス主義の流れ。 第2章はエーコ。過剰読み。道元や日蓮による過剰読みが想起された。 第3章はエーコ。...
概ねアタリだった。特に1,5,6章。 エーコの著作は『薔薇の名前』のみ既読だが、内容はよく理解できた。 序は手堅い時代と論者のまとめ。 第1章はエーコ。合理主義に収まらないグノーシス主義の流れ。 第2章はエーコ。過剰読み。道元や日蓮による過剰読みが想起された。 第3章はエーコ。著者の存在。 第4章はローティ。反本質主義を通して、テクストから目的変革が生まれるような視点の強調。 第5章はカラー。過剰解釈の擁護。過剰解釈より超理解の概念の方が優れている。テクストの前提を問う。ローティとエーコを批判した、この章はシンポジウムの醍醐味が詰まっている。 第6章はブルック=ローズ。パランプセスト(羊皮紙)的歴史はただひたすらに興味深い。 第7章は、エーコの返答。
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