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科学するブッダ の商品レビュー

4.3

16件のお客様レビュー

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2024/08/29

物理学: 進歩の本質=パラダイムシフト 神の存在&磁力/重力 素粒子は意志を持つか 物事は確立でしか予測できず 神の視点を排除し科学は進展 多世界解釈 進化論: キリスト教との攻防の歴史 超自然的存在の排除 神の視点を見抜いた日本人 数学: 無理数 実無限 虚数i 有限と無限 釈...

物理学: 進歩の本質=パラダイムシフト 神の存在&磁力/重力 素粒子は意志を持つか 物事は確立でしか予測できず 神の視点を排除し科学は進展 多世界解釈 進化論: キリスト教との攻防の歴史 超自然的存在の排除 神の視点を見抜いた日本人 数学: 無理数 実無限 虚数i 有限と無限 釈尊、仏教: 自己の努力だけを拠り所 苦行か瞑想かーブッダは瞑想を選択 淡々とした人生・人間らしい最期 3つの特性ー現象世界の法則性・努力領域を精神に限定・集団生活体制 そして大乗: 爆発的多様化 合理性だけで全うできないのも人生

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2024/04/25

パラダイムシフトを繰り返し進んで行く科学の思考法・世界観の方向性とブッダの創始した仏教の思考法・世界観とが相似形であるということを論じた一書。ブッダの本だというのに、全302頁中、ブッダが本格的に登場するのが233頁。だからつまらないかというと、そんなことはなく、筆者の博覧強記ぶ...

パラダイムシフトを繰り返し進んで行く科学の思考法・世界観の方向性とブッダの創始した仏教の思考法・世界観とが相似形であるということを論じた一書。ブッダの本だというのに、全302頁中、ブッダが本格的に登場するのが233頁。だからつまらないかというと、そんなことはなく、筆者の博覧強記ぶり、さまざまな学問分野の歴史のエッセンスをぎゅっとつかみ、分かりやすく読者に提示する手つきが素晴らしい。こういう類いの本(特に歴史書など)は学問的にちゃんとしようとするあまり、学問的には正確な記述なんだろうけど、「結局何がどうなの?」となることが多いが、実に本質を分かりやすく伝えてくれる。そして、上座部仏教の方がブッダの創始した本来的な仏教に近いものであり、僕らに馴染みのある大乗仏教は後にブッダの教えから離れ多様化した仏教のあり方だということがとても良く理解出来た。しかし、といって、上座部仏教こそが真の仏教であり、大乗はダメというのではなく、大乗仏教の価値を認めているところに、筆者の知性を感じる、読んでよかった!

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2024/04/18

身の回りに起きている自然現象、当たり前に受け入れているそれぞれの、改めてみるとなんと不思議なことか。 初期の哲学者が科学者たり得たこと。 神が創った世界を解明するための科学から、 神ではなく人間が知覚する世界を記述しようという態度への変化。 ヴィパッサナーは本来的な仏教の教え...

身の回りに起きている自然現象、当たり前に受け入れているそれぞれの、改めてみるとなんと不思議なことか。 初期の哲学者が科学者たり得たこと。 神が創った世界を解明するための科学から、 神ではなく人間が知覚する世界を記述しようという態度への変化。 ヴィパッサナーは本来的な仏教の教えに限りなく近かった 人間を通して物理的世界を究明する科学、 人間を通して精神的に世界を追究する仏教(本来の)

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2024/01/08

科学と仏教。一見すると関係のなさそうなこの2つの間には、世界観を確立する方向性において重要な類似点がある、という。科学は神の視点を廃し、人間の視点によって納得できる物理的世界観を構築する方向に発展してきた(例:相対性理論、量子論、自然淘汰説、実無限など)。一方(釈迦)仏教は、神と...

科学と仏教。一見すると関係のなさそうなこの2つの間には、世界観を確立する方向性において重要な類似点がある、という。科学は神の視点を廃し、人間の視点によって納得できる物理的世界観を構築する方向に発展してきた(例:相対性理論、量子論、自然淘汰説、実無限など)。一方(釈迦)仏教は、神という超越的な存在をはじめから考慮せず、人間の視点だけで精神的世界観を構築する。神ではなく人間の視点で世界観を構築するという点が両者の類似点である、という考察は非常に面白い。科学は実験というコントロールできるミクロの現実を使って世界を捉えようとし、仏教は禅定によって世界全体を捉えようとする。この方法の相違も、先の類似点を考えると示唆深い。

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2023/11/05

1 どんな本?   仏教を科学的に説明する骨太本。未来の科学と 仏教の解釈の相関にまで触れているのはこの本だ け。 2 なんで読んだの? (1) 仏教の本でレビューが高いから。 (2) 原始仏教の楽に生きる知見を学びたい。 (3) 学びを人生に...

1 どんな本?   仏教を科学的に説明する骨太本。未来の科学と 仏教の解釈の相関にまで触れているのはこの本だ け。 2 なんで読んだの? (1) 仏教の本でレビューが高いから。 (2) 原始仏教の楽に生きる知見を学びたい。 (3) 学びを人生に活かせる状態になりたい。 3 構 成 全5章296頁 「科学理論の構築した偉人たちは皆瞑想の習慣を 持つ」と始まり、「釈尊に心からの敬意を表して 考察を終わる。」と締め括る。 1-3章で科学が「神の視点」から「人間化」へ の推移した事実と歴史を。4章で原始仏教を。5 章で大乗仏教について述べている。 4 著者の問題提起 科学と仏教の関係を明らかにしたい。 5 命題に至った理由 科学と仏教が大好きな著者の考察から。 6 著者の解 科学が進化して仏教との関係が学術的に明らか になるだろう。 7 重要な語句・文 (1) 神の意思 (2) 人間化 (3) 合理性だけで全う出来ないのも人生 (4) アーリア人 (5) 超越者 (6) 偉大な学者は瞑想している。 8 感 想 私には骨太な本で読破に骨が折れた。   刺さったのは合理性だけでは人生を全う出来 ない事。支えが必要だと思う。 深く知りたいことはヒトラーが迫害をするに 至った理由。アーリア人のルーツが関係あるのは 理解した。 人に勧めるなら科学者達は瞑想習慣がある事。 瞑想と言うよりも考え事だと思う。 ビジュアル要素は無し。(図とか) タイトルの犀のたちは最後まで読まないと理解 できない。   私には非常に骨太な本だった。 9 TODO (1) 再読 10 問 い    人生に必要なものは? 11 答 え 支え。

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2023/05/05

第75回アワヒニビブリオバトル「おうち時間DEビブリオバトル」1時間目 算数で紹介された本です。オンライン開催。 2021.05.02

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2022/09/23

多層で複雑怪奇な仏教について、ほんの少し知ることができた。というか仏教は多層で複雑怪奇なものであると知ることができた。 また「なぜ原始的な仏教と日本の仏教は全然違うのか」という謎も少し知ることができた。 大乗仏教と原始の仏教は随分と異なるものであると、具体性を持って学ぶことができ...

多層で複雑怪奇な仏教について、ほんの少し知ることができた。というか仏教は多層で複雑怪奇なものであると知ることができた。 また「なぜ原始的な仏教と日本の仏教は全然違うのか」という謎も少し知ることができた。 大乗仏教と原始の仏教は随分と異なるものであると、具体性を持って学ぶことができた。それでも、日本の仏教は日本の風土風俗に合った進化を遂げたものだと思うので、それはそれで良いのだと思う(祖先の墓が寺にあることは事実なのだし)。 それでも現代日本人に「貴方達が拝んでいる仏教と本来の仏教は全然違うものですよ」と言ったら大体反感食らうだろうな。 パラダイムシフト…流行りのビジネス用語で言えばゲームチェンジが近いだろうか。科学や宗教世界でなくても、今までの常識でありえないことを標榜する人を多数派が「感情的に」攻撃する様は今なおSNSでもよく見かける。 「科学的にありえない・証明できない」「義務教育内容と付合しない」という考えは正に神の視点ではないか? トンデモな意見を全て受け入れようとは決して思えないが、陰◯論・反ワ◯チンというような流行語で、一風変わった意見を一括りにして考えなしに総否定することだけは避けたい。理解できなくとも一度立ち止まって考える訓練だけは積んでおきたい。 仏陀や著名な科学者が歩んだ軌跡を、一歩だけでも踏み込むことは無駄ではないだろう。 

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2022/01/16

著者は京大工学部から文学部に転部し、哲学科で仏教学を専攻した仏教学者。実家も福井県の真宗高田派盛立山称名寺である。その経歴から仏教と科学の接点について考察する言説も多く、初めて著者を知ったのも『真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話』(共著)であった。 著者によれば、初期の仏教の特徴...

著者は京大工学部から文学部に転部し、哲学科で仏教学を専攻した仏教学者。実家も福井県の真宗高田派盛立山称名寺である。その経歴から仏教と科学の接点について考察する言説も多く、初めて著者を知ったのも『真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話』(共著)であった。 著者によれば、初期の仏教の特徴は次のとおりである。 ①超越者の存在を認めず、現象世界を法則性によって説明する。 ②努力の領域を、肉体ではなく精神に限定する。 ③(略) これらのうち①は科学が神の視点から人間の視点へとパラダイムシフト(人間化)してきた点と共通する。一方②においては、物質世界の真理を探究する科学に対して、精神世界の法則性を解明し「苦」からの解放を目指す仏教はやはり宗教なのである。しかし、著者の構想は更に膨らみ、もし脳科学が精神世界を科学的に解明し精神向上システムを構築すれば、もはや仏教と科学は一体化することになると夢想する。 本書の副題「犀の角たち」は、初期経典『スッタニパータ』の「犀の角のようにただ独り歩め」という誦句に由来する。本書では、仏教修行者だけなく科学の人間化のために尽くした科学者たちをも指すのであろう。著者は、「科学も仏教も、一人ゆく勇者の世界である。そこには本当のカッコよさがある」という。科学者でも仏教徒でもなくとも、願わくば多少なりともカッコよく生きたいものだ。

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2021/10/22

佐々木閑氏は100分で名著で知った。当時メンタルがしんどかったので、見終わった救われた気持ちになった。仏教に出会えて良かったと思う。

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2020/12/28

科学と仏教という全く無関係に見える二つの活動には、驚くべき共通性があるといいます。 科学は神が創りたもうた世界の解明を目指していましたが、科学の進歩は逆に、神なる視点との決別の歴史でした。 一方、仏教は神秘的な絶対者の存在を否定し、人間の存在だけを拠り所に世界観を組み上げてきた宗...

科学と仏教という全く無関係に見える二つの活動には、驚くべき共通性があるといいます。 科学は神が創りたもうた世界の解明を目指していましたが、科学の進歩は逆に、神なる視点との決別の歴史でした。 一方、仏教は神秘的な絶対者の存在を否定し、人間の存在だけを拠り所に世界観を組み上げてきた宗教です。 仏教と科学の、知られざる関係性を明らかにしていきます。 とにかく面白く、知的好奇心が刺激されます。 そういうわけで、私は脳科学がいつか仏教を、その体系の中に組み込んでくれるよう願っている。私自身の希望的観測で幾分大風呂敷を広げたが、敬愛するブッダ釈尊が、あこがれの科学者たちと並び称される日、「ブッダ釈尊は史上最も合理的な宗教家であり、そして最も慈愛に満ちた科学者であった」と称えられる日がくることを夢見ている。 ー 263ページ

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