独走 の商品レビュー
#読了。日本にもスポーツエリートを養成するべく、”スポーツ賞”が創設。そこで育成された柔道選手の沢居は、オリンピックで金メダルを獲った後に、スポーツ賞の職員として採用される。彼の仕事は、陸上で素晴らしい才能を持つ高校生のメンタルケア。堂場さん得意のスポーツもの。スポーツ描写が少な...
#読了。日本にもスポーツエリートを養成するべく、”スポーツ賞”が創設。そこで育成された柔道選手の沢居は、オリンピックで金メダルを獲った後に、スポーツ賞の職員として採用される。彼の仕事は、陸上で素晴らしい才能を持つ高校生のメンタルケア。堂場さん得意のスポーツもの。スポーツ描写が少なかったのが残念。
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スポーツ省が掲げた「金メダル倍増計画」。それを実現するための「SA 特別強化指定選手」の制度。 このSAに新たに指定された高校生長距離選手・仲島は5000m、10000mの高校記録保持者でありながら、メンタルの弱さが課題であり、それを補うために「お目付役」に指名されたのが柔道の金メダリスト・沢居。 SAとして、スポーツ省の監視下のもとでトレーニングを続ける仲島だが、自分は何のために競技を行うのか疑問に感じ始める…。 スポーツ選手は国のために戦うのか?オリンピックとは何なのか?さまざまな問題定義を含んだ作品で興味深く読み進められた。
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スポーツ選手が上のランクを目指して頑張ろうとすれば、 かなりお金がかかると思います。 お金に余裕がある人や家庭は大丈夫だろうけど・・・。 それなりの道具を揃えたり、 それもすぐボロボロになるだろうから替えもいるし、 食事は単にお腹が膨れればいいってわけじゃないので、 栄養面も量も...
スポーツ選手が上のランクを目指して頑張ろうとすれば、 かなりお金がかかると思います。 お金に余裕がある人や家庭は大丈夫だろうけど・・・。 それなりの道具を揃えたり、 それもすぐボロボロになるだろうから替えもいるし、 食事は単にお腹が膨れればいいってわけじゃないので、 栄養面も量も管理が必要だし、 ケガだって小さいものから手術の必要なものまで様々で 医療費けっこうバカにならないし、 ケガ予防のためにテーピングとかサポーターだって買わなくちゃ いけないし、整った設備を利用したいとか、 試合や遠征のための交通費や宿泊費も考えなくちゃいけない・・・ そういう部分をサポートしてもらえたら、 もっと上のランクを目指せる人やもっと打ち込めるのにって 考える人や家庭って結構いるんじゃないかなぁ・・・。 でもサポートしてもらうということは、一種のプロ化という 事になるのかな? ただ契約だからとかオリンピックのことだけ考えてればいいとか、 あまりがんじがらめに管理されるのは気の毒だなぁとも思う反面、 厳しくしなければ結果は出ないかもしれないし、周りの期待もあるし。 とにかく勝つためにはどんなことも我慢できるとか、 楽しくやりたいとか、縛られたら力が出せないとか、 選手によってそれぞれ目標にしてることや思い入れや考え方も 違うだろうし、育成方法間違えたら選手が潰れちゃうかも。 難しいですねぇ。 じゃぁどうすればいいのか・・・色々考えてみたけれど、 う〜ん、正直わからないです。
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「20」に続くスポーツ物。 今回は陸上選手だけど、オリンピック問題がメインテーマ。 考えさせられる話ですが、やはり一般市民としてはメダルを沢山取ってもらえると嬉しい。確かにアマチュアスポーツとしての頂点を争うはずのオリンピックでは本来の目的じゃないはずではありますが・・・ しか...
「20」に続くスポーツ物。 今回は陸上選手だけど、オリンピック問題がメインテーマ。 考えさせられる話ですが、やはり一般市民としてはメダルを沢山取ってもらえると嬉しい。確かにアマチュアスポーツとしての頂点を争うはずのオリンピックでは本来の目的じゃないはずではありますが・・・ しかし、堂場さん、今年13冊出版って凄すぎる・・・
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この先のスポーツは、この本のようになるかも… 2013.12.6
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SA指定される前からネガティブだった仲島、なのにラーガ社主催の大会では一変してしまった。これにはちょっと違和感を感じた。しかし、実際にこんな制度があってメダル製造機にされるのは大抵息苦しくなって逃げ出したくなるだろうな。考えようによっては、メダルに届かなくても将来を約束されるとい...
SA指定される前からネガティブだった仲島、なのにラーガ社主催の大会では一変してしまった。これにはちょっと違和感を感じた。しかし、実際にこんな制度があってメダル製造機にされるのは大抵息苦しくなって逃げ出したくなるだろうな。考えようによっては、メダルに届かなくても将来を約束されるという点ではどうかな?結局、自分が好きなスポーツにどういう思いで何を目標にしているかによって楽しみや満足度も違うはずだ。仲島は今を楽しみたいんだ。人生の本質だな。
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架空の「スポーツ省」の下、指定選手のSAとなった特別なアスリートたち。。。 金メダルを手に引退した柔道の沢居は小学生からSA指定を受け、疑問も持たずにスポーツ省の思い通りに最高の頂にたどりついた。 そして、高校生陸上選手の仲島がSA指定を受け、沢居のサポートでオリンピックの1万と5千で金メダルを目指すことに。 税金を使い、練習に打ち込むための環境を用意してくれる。 その反面、出場大会やスケジュールも細かく管理される。 仲島はスポーツ省のやり方に違和感を覚えながら、夢だった箱根駅伝も憧れの選手と走ることもあきらめ、半ば仕事として走り続ける。 管理され、最高の舞台を手に入れるのか。 自由に自分の理想の走りを求めるのか。 邪魔なものはいらない。 記録もメダルもいらない。 ただ、自分の思い描く理想の走りをしたい・・・。 そんな気持ち、なんとなく分かるなぁ~~。
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タイトルの独走について考えました。 チームとしての駅伝、 ある所属の代表として、 それらは、素晴らしいけど、 独走の魅力もある。 また、独走も出来る強さも必要。 両方出来るのが、上手くいくけど、 そうじゃない人間。 もしくは、そういう時期とかあるのかなと。
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「金メダル倍増計画」を掲げる「スポーツ省」がアスリートの育成に莫大な予算をかけていた。 そんなスポーツ省で働く役人と選手の苦悩と飛翔を描いた作品 実際選手を育てるのには莫大なお金がかかる。 でも人はなんのためにスポーツをするのか。 自分自身が納得できる最高のプレイをするため、その時の快感を味わうため、好きなスポーツそのものを楽しむため。
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