独走 の商品レビュー
国の特別強化指定選手。 生活環境、資金面、全てに恵まれているものだと思っていた。 間違ってはいないと思う。 しかし、そこに所属している選手たち誰もが納得のいく環境では無かった。 あまりにも窮屈な管理体制。 仲島雄平の気持ちが分かった。 最後に自分の気持ちに正直に行動してくれて良か...
国の特別強化指定選手。 生活環境、資金面、全てに恵まれているものだと思っていた。 間違ってはいないと思う。 しかし、そこに所属している選手たち誰もが納得のいく環境では無かった。 あまりにも窮屈な管理体制。 仲島雄平の気持ちが分かった。 最後に自分の気持ちに正直に行動してくれて良かった。 やはりスポーツは自分が楽しくなければやっている意味がないと思う。 現実はどうなのか分からないが。 自分もこれから先ずっと走ることを楽しんでいきたい。
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精神的に弱いとされる長距離ランナーが、強化選手になり、悩みながらオリンピックへ少しずつ近づいて行く話し。 強化選手は素晴らしい環境で競技に集中できて、きっと幸せ・・・というわけではなさそうです。
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スポーツ小説。スポーツと国の施策がテーマ。プレイする側からの視線に納得。それにしてもIOCに対抗する民間のスポーツ大会開催というアイデアにはビックリ!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
長距離走を舞台にしたスポーツ小説「独走」です。 <ネタバレ> スポーツ省という役所が、アスリートを管理する近未来。オリンピックでのメダル増産が目的。その生活全てを管理されたアスリートが、完全管理された生活に疑問を持ち、スポーツ本来の「楽しさ」を思い出すストーリーです。 序盤、中盤となかなか面白かったのに、終盤で息切れしたような感じです。アレ?コレで終わり?って感じ。物語の着地点はなるほど。 ですが私的には、最後にカリウキと仲島が競ったりして、盛り上がりたかったです!
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日本版ステート・アマな制度が敷かれた世界を舞台に描かれたパラレル・スポーツストーリー。 つっても設定自体はかなりリアルに描かれていて説得力はなかなか、ただ後半の展開がいかにも息切れっぽくて中途半端なのは残念というかなんというか。
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氏の描くスポーツ物にはハズレがないので安心して楽しむことが出来た。高校生の頃は、陸上部の同級生たちのことを、『走ったり飛んだりするだけで何が面白いんだ』と冷ややかに思っていた。だが今、自身が走ったりレースに出るようになり、考え方が変わった。走ることも陸上競技を描いた小説も面白い。
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読まなくても良かった。ちょっと、いろいろ変な期待を各登場人物にかけ過ぎてしまったような気がする。フラストレーションが募る読書だった。ラストは、救われた気がして、良かったのだけど。
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官製アスリートへの動きに警鐘と思えば面白いネタだと思ったんだけど…期待し過ぎたか。同じスポーツ小説でも「チーム」は好きだったんだが。
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仲島君のメンタルの弱さも、金メダリストの沢居君も生かしきれていなくて、プロットの段階ではすごく面白くなりそうだったけど・・・て作品になってしまったと思いました。 ただ、現実でもスポーツ庁創設の動きもありますから、予言の書になるかと思いながら読む楽しさはありましたね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
オリンピックでメダルが取れそうな選手は国の機関の管理下で育成する。 個人的には「途中でやめるならこれまでにかかった金ぜんぶ返せ」ってとこ以外は、スポーツ省の存在にも金メダル倍増計画にも概ね同意。 個人の能力と財力の範囲で自由にアスリートとしての高みを目指すか、国の全面サポート下で日の丸背負ってメダル獲得だけを目指すか。 どちらを選択しても満足のいく環境ではないかもしれないが、少なくともここに登場するスポーツ省は、サポート体制と期待値がまったく比例しない今の日本五輪関連トップ陣よりはましなのではないだろうか。 ネガティブ(寡黙?)な性格のランナー仲島くんにいまいち共感できず、半分以上ソチ五輪に気持ちを飛ばしながら読了。
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