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終物語(上) の商品レビュー

3.6

96件のお客様レビュー

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    9

  2. 4つ

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    34

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2017/07/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 老倉のメンタルがめちゃくちゃで読んでいて疲れる。暦や戦場ヶ原に対して過剰に攻撃的という点ではなく、数学指導でSOSとか、多数決で犯人決めとか、発想がおかしい。この作者は、突飛な設定ではありつつも、その世界観の中ではまあ納得できる行動をキャラに取らせていて、そのへんのバランス感覚が良いなあと思っているのだが、今回はそれを越えて変だったと思う。まあ、家庭の事情で色々とメンタルがやばかったという理屈は一応ついているのだが。  虐待のSOSについては、暦が気付かなくても仕方ないと思う。どこから虐待かって、子供には判断が難しいだろうし。どんな環境でもまあそんなもんかと思ってしまうのではないか。それに加えて、主体的な情報発信ゼロではな。親の前ではうかつなことを言えなかったにせよ、筆談とか、そもそも家の外で会うとか、方法があるだろうに。  あと高校の学級会の件は、容疑者当てより先に、どの問題の正答率が高かったのかとか、勉強会でどんな問題が扱われていたのかとか、そっちの検証が先だろと思った。これは老倉の問題ではないが。うーん、この巻はけっこうツッコミどころが多いな。  先生が生徒を売ったとか、母親の死体を介護してたとかのオチはかなりキツかったが、納得感はなかなか。  戦場ヶ原VS老倉と、羽川VS扇ちゃんが良かった。戦場ヶ原さん、暦のピンチにさっそうと現れるとことか、暦のためにキャラを捨てて「ぶっ殺す」とか躊躇なく殴るとか、かっこいい。羽川さんと扇ちゃんは初対面。やはり羽川さんはすぐ危険性に気付くのか。扇ちゃんがかなり羽川さんを挑発していてハラハラした。いよいよ正面切って対決という感じだったのだが、しかし時間軸的にはまだ10月だから、その後も扇ちゃんは暗躍し続けるんだよなあ。  最後の手紙、なんて書いてあったのかわからないんですけど!「なんて書いてあったと思う?」って、全然わからん…。戦場ヶ原さんのメールが何かの暗号になっているのかとも考えたが、彼女がメッセージの内容を知っているとも考えにくいしなあ。「見覚えのない今風の薄手のデザイン封筒」「複数枚の便箋」くらいしか具体的情報がない。あとは暦の反応「あはっ」って?そんな爽やかな感じなの?あと、「あいつはすべての約束を守ったのだ」というのもいまいちぴんとこない。約束って…?  あとは扇ちゃんの伏線的台詞「ちょっと迷子を探してましてね」「次はこんなにうまくいくとは限りませんよ」「阿良々木先輩。あなたは恩を仇で返すのですか(暦が老倉に真実を告げることに決めたとき)」

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2017/04/11

BS11でオンエアしているけど既に地上波でやっていたんだ、録画していたのを見てやっと思いだしてきたが、ほとんど忘れている、やはり原作を読まないことには記憶には定着しないようである。上巻では記憶の話のようであったが、たしかに自分では忘れてしまっているようなことも他人にとってはとても...

BS11でオンエアしているけど既に地上波でやっていたんだ、録画していたのを見てやっと思いだしてきたが、ほとんど忘れている、やはり原作を読まないことには記憶には定着しないようである。上巻では記憶の話のようであったが、たしかに自分では忘れてしまっているようなことも他人にとってはとても大事な記憶となっているようなこともあるだろう。よくいじめっ子は忘れているがいじめられた方は一生恨んでいるなんてことよくあるんじゃないかな。

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2017/03/12

シリーズ読んでない&アニメとびとび視聴なので 此処にいたるまでの前提部分が多すぎて意味不明な ところはあれどテンポで読めた気になれた。 扇ちゃんと羽川さんのヒントの出し合い 場面とかアニメで見たかったな・・

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2017/01/22

「そだちリドル」での老倉育の母親についての真相が、ひさしぶりに西尾維新らしく救えない結論だった。けれど予想ができなくて面白かった。幸せになろうとしない人が幸せになれるはずがない、本当にそうだと思う。

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2016/12/24

ちょっと考えさせられるなあって思った。 多数決。それは最も醜い式。間違ったことも真実に変えてしまう。 ごもっとも。 群衆心理で、特に考えずとも、善が悪に変わる。 老倉の壮絶な過去に、多数決が与えた影響は計り知れない。 自分一人では生きていけないけど、レジスタンス、自分が自分と...

ちょっと考えさせられるなあって思った。 多数決。それは最も醜い式。間違ったことも真実に変えてしまう。 ごもっとも。 群衆心理で、特に考えずとも、善が悪に変わる。 老倉の壮絶な過去に、多数決が与えた影響は計り知れない。 自分一人では生きていけないけど、レジスタンス、自分が自分としてあり続けられるくらいの抵抗力がないと、この世の中では生きていけない気がする。 中学生の時、不登校になった友達を思い出しましたとさ。 モンティホール問題というのも、面白かった!

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2016/09/10

割と早い時期の話。 扇のいやらしさと、暦の過去のあれこれが描かれています。 新キャラが出てきますが、これまたこじれていて西尾らしいと言いましょうか。(^^; ここに至って、暦の性格のコアがわかる感じです。 ま、時系列にあれこれある前なので、ここまで老成した感じで良かったのかと思う...

割と早い時期の話。 扇のいやらしさと、暦の過去のあれこれが描かれています。 新キャラが出てきますが、これまたこじれていて西尾らしいと言いましょうか。(^^; ここに至って、暦の性格のコアがわかる感じです。 ま、時系列にあれこれある前なので、ここまで老成した感じで良かったのかと思うところもありますが。(^^;

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2016/04/29

阿良々木暦、高校三年生、十月下旬。自分を今の自分にしてきたものを思い出す。忍野扇、老倉育登場。 愚かだろうが惨めだろうが人は幸せになれるし、なるべきだ、ということ。

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2016/04/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今回は、老倉育と阿良々木君の過去の話がメイン。特に怪異がらみの話はなく、(忍野扇が怪異っぽいような気もするが。)阿良々木君がどうして一時期友達を作ろうとしなかったのかという理由が明らかになる。阿良々木君ってまあ忘れっぽいというかある意味薄情だなと読んでいて感じる。今回の感想はそのぐらい。続きも買ってあるのであと3冊読んでいきたいと思う。

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2016/03/08

いつもよりミステリ要素が強い印象。 第1話おうぎフォーミュラでは登場人物が多すぎて何回も前のページを読み直すことが多かった。最後に阿良々木(君)が正しさに絶望した理由に鳥肌がたった。 第2話そだちリドルは、基本阿良々木(君)の過去の話が中心。老倉さんとどんな関係だったかが全て...

いつもよりミステリ要素が強い印象。 第1話おうぎフォーミュラでは登場人物が多すぎて何回も前のページを読み直すことが多かった。最後に阿良々木(君)が正しさに絶望した理由に鳥肌がたった。 第2話そだちリドルは、基本阿良々木(君)の過去の話が中心。老倉さんとどんな関係だったかが全て明かされる。内容はまとまっていていつも通り面白いが、なんとなく第3話へと繋ぐ準備段階のようなプロローグ的なもののように感じた。 第3話(最終話)そだちロストは、羽川さんと扇ちゃんのガチンコ勝負が面白かった。羽川さんの扇ちゃんが何者なのかと見定めているのに対して、扇ちゃんは羽川さんを全力でロジカルにののしっているアンバランスさが凄く読み応えがあった。 結局[なぜ密室から老倉さんの母親が消えたのか]という謎の答えは、現実味がないなと思った。あと、そんな記憶ってなくなるもんなの⁈と少し疑問を持った。 でも、最終的に一冊まとめて考えると、凄く面白いし久しぶりにゾクゾクした。楽しく読ませてもらった気がする。

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2016/02/21

なんて書いてあったんだよ気になるじゃねえか……。せっかく老倉育さんこと気に入りかけてたのに今回だけみたいですね……悲しいです。    過去忘却は主人公の主人公たる所以の一つであるわけだけれども、この物語の主人公も多聞の例にもれず記憶を忘失しており、それを思い出すための上巻だった...

なんて書いてあったんだよ気になるじゃねえか……。せっかく老倉育さんこと気に入りかけてたのに今回だけみたいですね……悲しいです。    過去忘却は主人公の主人公たる所以の一つであるわけだけれども、この物語の主人公も多聞の例にもれず記憶を忘失しており、それを思い出すための上巻だったわけである。  終わりの始まりは過去回想。 新キャラ(旧キャラ?)がたくさん。  ところで忍野扇とかいうやつ、ぶん殴りたくなりますね。

Posted byブクログ