1,800円以上の注文で送料無料

伊藤博文邸の怪事件 の商品レビュー

3.5

17件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2015/02/08

読んでいてそんな設定はあり得るのかなあという部分はところどころあったけれども、ミステリ小説としてのトリックや最後の謎解きはよかったと思う。ただ、犯人の動機が動機だけに、最後のカタルシスが正直いまいちだった思いは払拭できず。(普通はやはり最後の謎解きの場面こそは物語のクライマックス...

読んでいてそんな設定はあり得るのかなあという部分はところどころあったけれども、ミステリ小説としてのトリックや最後の謎解きはよかったと思う。ただ、犯人の動機が動機だけに、最後のカタルシスが正直いまいちだった思いは払拭できず。(普通はやはり最後の謎解きの場面こそは物語のクライマックスとなって盛り上がるはずだと思うのだが、あまりにもサラーっと流れていっていつの間にか終わってた、みたいな)

Posted byブクログ

2015/01/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

伊藤博文の書生となるために屋敷にやって来た杉山潤之助。同じく書生の月輪龍太郎との出会い。伊藤博文邸での殺人事件。殺害された書生の桜井。犯人は内部の者と捜査にあたる警察。家宰・大河内と警察の対立。事件当時アリバイのある潤之助と月輪。事件について何かを知っていると思われる留蔵の絞殺。新聞記者・上坂のつかんだ記憶喪失の男の情報。自由民権運動の渦中で伊藤博文に向けられる刺客。

Posted byブクログ

2014/09/13

伊藤博文と時代背景からして、何となく民権運動がらみの穏やかじゃない話は想像できたが、当時の住込み書生の手記という形で紹介されるのが妙味。同じ階の同居人たちに隠された共通の秘密も、事件の展開を面白くしている。相部屋の別の書生との推理合戦が辿りついた先は?

Posted byブクログ

2014/11/22

この作者の本を読むのは初めてだったけど ミステリー要素が強い時代小説をずっと書かれていた方のようで 本作も明治時代の憲法発布前後に伊藤博文邸宅内で起こった 殺人事件を描いたミステリーになっている。 明治という時代の雰囲気や世相をうまく描きながら ミステリーとしての物語を展開して...

この作者の本を読むのは初めてだったけど ミステリー要素が強い時代小説をずっと書かれていた方のようで 本作も明治時代の憲法発布前後に伊藤博文邸宅内で起こった 殺人事件を描いたミステリーになっている。 明治という時代の雰囲気や世相をうまく描きながら ミステリーとしての物語を展開していくのは さすがに手馴れていて、読みづらさや戸惑いはほぼ皆無。 明治という一昔前の時代の中で展開されていることもあり ミステリーとしてはクラシックな薫りがする内容。 ただ、驚きや意外性は十分に含まれていて 明治という時代の雰囲気に酔いながらも ミステリーとしても楽しめる良作に仕上がっている。 ゲームの藤堂龍之介探偵日記シリーズなんかが好きな人は 面白く読めるんじゃないかなあと思った。

Posted byブクログ

2014/01/03

書生さんがお屋敷での密室殺人事件を調べる話で、伊藤博文をはじめ実在の人物や時代背景をまじえているが、さほど歴史的事件が絡むわけでもなく、ミステリとしてもクドくなく、サラッとした印象です。楽しめた。

Posted byブクログ

2013/12/12

憲法発布を目前にした明治の世、上京して伊藤博文の書生となった青年が遭遇した殺人事件。 当初から屋敷になにか違和感を感じていた彼は、誰もが秘密を抱えているように感じて事件を調べることにした… 伊藤博文や津田うめなど歴史上の有名人も登場し、明治の香りが漂う。しかし時代情勢などは丁寧に...

憲法発布を目前にした明治の世、上京して伊藤博文の書生となった青年が遭遇した殺人事件。 当初から屋敷になにか違和感を感じていた彼は、誰もが秘密を抱えているように感じて事件を調べることにした… 伊藤博文や津田うめなど歴史上の有名人も登場し、明治の香りが漂う。しかし時代情勢などは丁寧に説明されているので、歴史に疎くても大丈夫だった。 トリックにぶっ飛んだところはないが、主人公のまっすぐな気性や、彼の目から見た当時の時勢、伊藤博文の人となりなど楽しめた。構成もおみごと。

Posted byブクログ

2013/11/13

大日本帝国憲法発布前夜の伊藤博文邸で起きた密室殺人事件。伊藤邸の書生・杉山潤之助と月輪龍太郎は真相をめぐり推理合戦をくりひろげるのだが…… 密室のトリックには不満も感じたものの、その構成で意外性が演出されている。時代設定や伏線の巧みさも見事。

Posted byブクログ