1,800円以上の注文で送料無料

日本SF短篇50(Ⅴ) の商品レビュー

3.8

14件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2014/02/01

SFを読んでみたいけど、何を読んだらいいのかわからなかったので、手始めにと思い、手に取った。読んだ結果を僕の独断と偏見で3つのグループに分けようと思う。 A【他の作品も読みたい】 冲方丁、上田早夕里、小川一水、山本弘、宮内悠介 (特に小川一水がよかった) B【なんとか読んだ】 高...

SFを読んでみたいけど、何を読んだらいいのかわからなかったので、手始めにと思い、手に取った。読んだ結果を僕の独断と偏見で3つのグループに分けようと思う。 A【他の作品も読みたい】 冲方丁、上田早夕里、小川一水、山本弘、宮内悠介 (特に小川一水がよかった) B【なんとか読んだ】 高野史緒、瀬名秀明 C【理解できない】 林譲治、伊藤計劃、飛浩隆

Posted byブクログ

2013/12/09

日本SF作家クラブ創立50周年記念出版の本アンソロジーも遂に最終巻。直近のここ10年の短編どれも面白い。最近のSFがまた面白くなってきたなあという感じを再確認できる内容。中でも特に、冲方丁、伊藤計畫、小川一水あたりがよかったかな。

Posted byブクログ

2013/12/14

ワクワクものの日本SF短編集  超名作が揃っており、この短編集はかなり濃いはずだ。密度最高の白色矮星だな。  オープニング「重力の使命(林譲治)」が素晴らしい。すべてを理解したとは言えないが、とにかく圧巻のファーストコンタクトである。カビのイメージが湧きにくいのだが、ダイソン...

ワクワクものの日本SF短編集  超名作が揃っており、この短編集はかなり濃いはずだ。密度最高の白色矮星だな。  オープニング「重力の使命(林譲治)」が素晴らしい。すべてを理解したとは言えないが、とにかく圧巻のファーストコンタクトである。カビのイメージが湧きにくいのだが、ダイソン殻接触あたりからの展開が素晴らしい。しかも、エンディングも淡くて押し付けがましさが皆無だ。バクスター裸足のハードSFだな。  天地明察の源「日本改暦事情(冲方丁)」も科学短編としてとてもいい作品。暦にかけた男の生き様が熱い。天地明察も読みたくなったな。  「ヴェネツィアの恋人(高野史緒)」はおもしろそうなんだが、ざっと読んだだけではわからない。再読したいな。  続く「魚舟・獣舟(上田早夕里)」「The Indifference Engine(伊藤計劃)」は既読。  「白鳥熱の朝に(小川一水)」も既読だが、再読してみた。  「自生の夢(飛浩隆)」も既読だが、やはり今回もパス。苦手だ。  「オルダーセンの世界(山本弘)」も既読。わからないではないが、山本作品にしてはわかりづらい。  「人間の王(宮内悠介)」も既読。テーマが深くてさくっとは読めない。おもしろいと思うが、少しだるい。  ラストも既読「きみに読む物語(瀬名秀明)」。凝り過ぎてわかんない。  いずれにしてもシリーズ最高の出来だろう。これほどの傑作集はなかなか無い。日本SFに初めて触れるなら、ここからではないかな。

Posted byブクログ

2013/11/26

日本SF作家クラブ50周年を記念して刊行された全50編の短編集、1963年〜2012年の年ごとに各1編、作家のダブり無し。全て読み終えました。 まさに「日本SFの50年」を肌で体感できる、良いアンソロジーでした。第5集の収録作は、以下のとおり。 「重力の使命」林 譲治 「日本改...

日本SF作家クラブ50周年を記念して刊行された全50編の短編集、1963年〜2012年の年ごとに各1編、作家のダブり無し。全て読み終えました。 まさに「日本SFの50年」を肌で体感できる、良いアンソロジーでした。第5集の収録作は、以下のとおり。 「重力の使命」林 譲治 「日本改暦事情」冲方 丁 「ヴェネツィアの恋人」高野 史緒 「魚舟・獣舟」上田 早夕里 「The Indefference Engine」伊藤 計劃 「白鳥熱の朝に」小川 一水 「自生の夢」飛 浩隆 「オルダーセンの世界」山本 弘 「人間の王 Most Beautiful Program」宮内 悠介 「きみに読む物語」瀬名 秀明 SFという文学ジャンルは、既に消滅しているのかもしれない。そんな風に思わせてしまうラインナップです。鴨的には、ここに大江健三郎が入っていても全く違和感無いです。 どの作品にも、旧来のSFでよく使われていたファクター、進化であったり平行宇宙であったり人工知能であったりといったものが登場し、物語において重要な背景を形成しています。が、それはあくまでも背景であって、それ自体が物語の中心にはなり得ないのですね。アイディア噴出・百花繚乱状態だったかつてのジャンルSFと比較すると、文学として非常に成熟した印象を受けます。SFがスリップストリームと見なされていた頃とは、隔世の感ですね。 でも、今回収録されている作品で、心にガツン!と響くものは、鴨には残念ながらありませんでした。 鴨はやっぱり、古いSFの溢れる熱気(裏を返せば未成熟であるとも言えますが)が好きだなぁー。 要するに、SFは今でも進化し続けている!ということですね。あとは好みの問題かと。

Posted byブクログ