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少女は夏に閉ざされる の商品レビュー

3.5

11件のお客様レビュー

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2017/03/30

読了後、詰め込みすぎだなーとやっぱり感じた。だけど、現実をベースにしたファンタジーという見方をするのなら、たくさん詰め込んで、そこにパニックとかミステリーとか波を立て続ける今回の作品のようなものもいいんじゃないかと思った。ちょっと登場人物が多すぎて、それぞれをみていて不完全燃焼に...

読了後、詰め込みすぎだなーとやっぱり感じた。だけど、現実をベースにしたファンタジーという見方をするのなら、たくさん詰め込んで、そこにパニックとかミステリーとか波を立て続ける今回の作品のようなものもいいんじゃないかと思った。ちょっと登場人物が多すぎて、それぞれをみていて不完全燃焼に感じるところはあるけど、楽しんで読めたのでよかった。

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2016/08/22

高校最後の夏休み。「ある理由」から帰省せずに女子寮に残った七瀬は「死んだ女生徒の幽霊」の噂を耳にする。一方同じ居残り組の双子・日向と美夜子は男性教師神崎が女性を撲殺する瞬間を目撃。狂気に満ちた神崎に追い詰められる少女たち。そのとき死んだ女生徒の親友と名乗るあかりが寮に現れ……。 ...

高校最後の夏休み。「ある理由」から帰省せずに女子寮に残った七瀬は「死んだ女生徒の幽霊」の噂を耳にする。一方同じ居残り組の双子・日向と美夜子は男性教師神崎が女性を撲殺する瞬間を目撃。狂気に満ちた神崎に追い詰められる少女たち。そのとき死んだ女生徒の親友と名乗るあかりが寮に現れ……。 もっとこう、クローズドな女子高生たちの自意識のぶつかり合いみたいなのを期待して読み始めたのでちょっと想定とは違った。殺人鬼と地震と土砂崩れのパニックものとは。でもそこかしこにある思い込みと暴走は女子高生ならではの青春感があってとても良かった。でもここまで久実(主人公によくかまってくる幼馴染の女子。ちょっとがさつで男っぽい)にヒーロー役をさせるなら、そして主人公にもヒーロー感をもたせるなら、いっそ男子は完全排除して女子だけの世界にしてしまった方がよかったと思う。そこがちょっと中途半端に感じた。

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2016/05/20

辻村深月氏をいろんな意味でスケールを小さくしたような作風かな。少女達が抱える鬱屈をこれだけしつこく描写するなら、せめて全員に何らかの答えを与えて欲しかったな。

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2015/08/28

『未成年儀式』が改稿&改題され、大幅パワーアップ……と思いきや、クライマックスの大好きなあの台詞がない!

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2014/01/27

もりだくさん。終わり方がすっきりしない。集団行動じゃないの?それぞれがどうなったか書いてほしかった。もやもや。

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2014/01/10

2014年1月9日読了 好みの問題かもしれないが、ただ淡々とストーリーが進行するだけで、驚いたり納得するところがなかった。 一人一人のバックボーンも薄いかなぁ。そんな理由じゃ人は殺さないだろと思ってしまった。

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2013/12/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者デビュー作『未成年儀式』に大幅改稿、改題をした作品。 デビュー作だけ未読だったのでこちらを購入。 当たり前の1日のはずが非日常へと突如色を変えた夏の1日。 隔絶された空間で少女達の様々な思いが交錯する。 色んな要素を詰め込みすぎなきらいは若干あるのですが一気読みさせてくれる。 双子の姉妹が危うい均衡を保っている様が良い。 この方は若者の心に宿る不安定で屈折した思いや葛藤、脆さを描くのが非常に巧いと思う。 それにしても神崎はゾンビか(笑) 因みに解説は有栖川氏。エールの込められた素敵な解説です。 今後の作品も楽しみです。

Posted byブクログ

2013/11/13

サバイバルなのかミステリーなのかどっちなんだ、という感じもありますが、危機的情況からの脱出と、解き明かされる謎にカタルシスは感じます。少女たちそれぞれが抱える不安、秘密、想いなんかが複雑に絡み合って、独特の雰囲気を作り上げていますね。

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2013/11/07

 「新青春エンタ!」なんて標榜しているどこかの戯言みたいに、とかく昨今の小説はジャンル分けがしにくいものである。本格ミステリかなと思いきや恥ずかしいラブコメだったり、純文学かと思いきやバトルものであったり、第一印象がまるでアテにならないのは、まぁ多分、売る側がそんなこと考えなしに...

 「新青春エンタ!」なんて標榜しているどこかの戯言みたいに、とかく昨今の小説はジャンル分けがしにくいものである。本格ミステリかなと思いきや恥ずかしいラブコメだったり、純文学かと思いきやバトルものであったり、第一印象がまるでアテにならないのは、まぁ多分、売る側がそんなこと考えなしに売っているからなんだろうな、なんて思ったりするわけだけれど、はたして。  さて、そんな中で背表紙のあらすじが謳う本書のジャンルは「青春群像ミステリ」。べつに解説・有栖川有栖の文字に惹かれて買ったわけじゃないんだから、と無様を晒しておいて、レヴューに入ります。どろん。  B級パニック映画ちっくで、サスペンスちっくで、学園七不思議ちっくでもあり、間違いなく青春もので、そして厳然たるミステリ。盛りだくさんでお腹いっぱい、と気分が悪くなる読者もいるんじゃないかというのが、正直なところ。なんというかこー、世の中にたくさんいる悪食たちをターゲットにした高カロリー食品、なんだけど実際は主におくらと寒天で出来ていて身体にはいいんです、みたいな。うん、よくわかんないね?  そこまでやるか、という要素がそれぞれきちんと捌かれているから、ストーリィからあぶれたり溢れたりせずに、終章へ向けて収斂している。その先にあるのが主人公の成長であるから、これは青春小説で。成長するのは主人公だけではないから、群像小説で。  また、その過程で細やかに、さりげなく、ちょっとわざとらしく提示されたファクタがひとつの謎を解くのだから、そこは疑いようもなくミステリ。  とりあえず、このひとを追いかけてみようかな。そう思うには充分な作品でした。それって、デヴュー作としてはこれ以上ないんじゃないかな?

Posted byブクログ

2013/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『未成年儀式』を買おうとしたときには、既に絶版になっていたので、ようやく読めたという感じ。なんとなく辻村さんを感じるような、そうでもないような。 昨今のニュースで、色々な天災を見ていると、あまりにもあっけなく死はやってくるようで、さて、ここまで人間はしぶとく生き残れるのだろうかという気はする。

Posted byブクログ