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存在と時間(3) の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2025/02/07

第三分冊は、第二分冊の「頽落」に引き続き、「死」「負い目」「良心」そして「気づかい」について論じられている。 ここにおける主旨は、当時のドイツ社会におけるキリスト教の現世超越的な世界観に対して、現実の生をより重視する主張であると読み取った。 801~805段落において端的にその...

第三分冊は、第二分冊の「頽落」に引き続き、「死」「負い目」「良心」そして「気づかい」について論じられている。 ここにおける主旨は、当時のドイツ社会におけるキリスト教の現世超越的な世界観に対して、現実の生をより重視する主張であると読み取った。 801~805段落において端的にその概要について述べ、次節以降で具体的に、良心についての「通俗的解釈」と「実存論的解釈」を対比し論じている。 「通俗」という言葉はここでは、当時一般的であったキリスト教的解釈という意味で使われているようだが、一般に崇められる神学世界を敢えて俗と呼んでいるところが、皮肉のようで興味深い。 死=最後の審判 / 負い目=原罪 / 良心=天国に行くため / 呼び声=神、 と来世の安寧に重点を置く神学世界に対して、ハイデガーは、 「頽落」「非真理」としての現世が軽んじられるべきではない、と主張しているように読めた。 歴史的に特に欧州において宗教の役割は、為政者が農民や貧困層をして生活の苦しさから目をそらさせる目的であった、と主張する人すらあることを考えると、ハイデガーはそこに別の視点の提示を試みたのかもしれない。 933段落の「気づかいが存在をどれほどまでに占領してきたか」という批判的な記述からは、少なくともそのように感じられた。 前半はこのように比較的すんなり腹落ちしたが、その後、先駆的決意性と良心のところなどは、未だ消化していない。 例えば926段落には「死を思うことは、良心をもとうと意志すること」とあるが、死を思えば良心を持つ、というロジックは、感覚的には分かるものの根拠は見いだせていない。 そもそも「良心」「先駆」「決意性」の定義も曖昧な理解しかない。 この点は、今後の展開で発見していきたい。 巻末の訳者解説は、ハイデガーの半生とともに、その背景となる当時のドイツの状況や宗教上の変遷が明確にまとめられており、秀逸と感じた。 ハイデガーが人生の途中でカトリックからプロテスタントに改宗したことは、その思想への影響が少なくないと思う。 訳者の熊野氏は、信仰の影響を限定的と見ているようだが、その点も今後解読したい。

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2020/09/27

存在と時間(三) (岩波文庫) (和書)2013年10月26日 12:25 ハイデガー 岩波書店 2013年9月19日 旧訳の岩波版は通読してみたけれど、字を追うだけだった読後感がある。そして今回、ハイデガーの幾らかの作品とヤスパースやアーレント、実存主義、アナキズムなど関連...

存在と時間(三) (岩波文庫) (和書)2013年10月26日 12:25 ハイデガー 岩波書店 2013年9月19日 旧訳の岩波版は通読してみたけれど、字を追うだけだった読後感がある。そして今回、ハイデガーの幾らかの作品とヤスパースやアーレント、実存主義、アナキズムなど関連作品を読み再読を試みてみました。 それがみごとに嵌った感じでこの本の面白さを知ることができている様に感じます。この本を隅々まで理解できたとは言えませんがこの本の良さを知ることができました。この本の位置づけやその存在の意味に触れることができたことは僕にとって大きな前進であったと思います。 兎に角良い本です。図書館で借りてみましたが購入したいシリーズです。次巻はいつになるかは知りませんが楽しみにしています。 旧訳だから良いとか新訳だから良かったとか一概には言えません。以前読んだときは勉強不足を自覚しながら必読と思い試みていましたから今回は幾らか研究して読んでいるので訳の違いが理解の差になっていると言えるものではありません。 しかし僕にとって大きな転機となる新訳「存在と時間」となりました。

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2015/02/09

映画【魂のリアリズム 画家 野田弘志】を 見て、帰ってきたら、amazon に注文していたのが 届いていました。 郵便受けの中で温められたのか、 あったかい。 (2014年8月24日) 読み始めました。 (2014年9月7日) やっと読み終えました。 (2015年02月08日...

映画【魂のリアリズム 画家 野田弘志】を 見て、帰ってきたら、amazon に注文していたのが 届いていました。 郵便受けの中で温められたのか、 あったかい。 (2014年8月24日) 読み始めました。 (2014年9月7日) やっと読み終えました。 (2015年02月08日)

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2013/11/09

今はまだ読破できていないが、この巻の解説はハイデガーについてコンパクトにまとめられている。 解説の副題、「『存在と時間』への途上で」はH.オットの「マルティン・ハイデガー 伝記への途上で」に由来しているのだろう。オットの本をもう一度読み返してみようと思う。

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2013/10/23

自分の中の知の地形が変容してゆく。無我夢中。 現象学なくして本書は無し。 段落ごとに付された注解も精読する手法を、途中から改めてみたところ理解度が高まった。一気に読むほうがかえってわかりやすい。そうめんを一本一本ほぐして食べても味気ないわけです。 注解は立ち返る際に確認するこ...

自分の中の知の地形が変容してゆく。無我夢中。 現象学なくして本書は無し。 段落ごとに付された注解も精読する手法を、途中から改めてみたところ理解度が高まった。一気に読むほうがかえってわかりやすい。そうめんを一本一本ほぐして食べても味気ないわけです。 注解は立ち返る際に確認することにしよう。 最終巻は12月発刊。待ち遠しい。

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