グーグル、アップルに負けない著作権法 の商品レビュー
「躍進するコンテンツ、淘汰されるメディア」よりの逆上がり読書。2013年の出版なので、ネットフリックスもちょっと出てくるだけだし、アマゾンエコーもまだ登場していません。でも、この5年の変化を予言しているかのような本です。ギャング4、いわゆるGAFAがそれぞれの生息域で不可侵なバラ...
「躍進するコンテンツ、淘汰されるメディア」よりの逆上がり読書。2013年の出版なので、ネットフリックスもちょっと出てくるだけだし、アマゾンエコーもまだ登場していません。でも、この5年の変化を予言しているかのような本です。ギャング4、いわゆるGAFAがそれぞれの生息域で不可侵なバランスを取っていた時代から、コンテンツというひとつの山をそれぞれの登山ルートで登り始めたことを熱い言葉で語っています。その熱さは、日本の出版社の総帥してモノポリー者としての4大クラウドプロバイダーとヒリヒリするような直接の交渉してきたからこその危機感より生まれています。クラウド革命というイノベーションがテクノロジーの問題やマーケティングの問題だけでなく著作権という法律の問題と密接に関わっていることがわかります。本当にコンテンツのナウ&ゼンを語る啓蒙者として著者の存在は大きいと思います。彼が今から5年前語るコンテンツ事業者が自らクラウドプロバイダーになる「エコシステム2.0」の構想はきっとまだまだ模索中。さらに今年のCESがもはやテレビを捨てて自動車にシフトしているようにリビングの画面としてのテレビを巡る冒険として語られていた本書のテーマも置き去りにされてきているかもしれない時代の変化の速さを感じます。
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出版業界への黒船襲来に関し、KADOKAWAの総帥が書き下ろした書籍。 著者の著作権法に対する理解の深さにも驚くが、 だからこその出版社への著作隣接権の付与といった活動につながってゆくものだと思う。 もっとも、いちばん興味深かったのは、中山信弘氏と伊藤穰一氏との対談。 前者は...
出版業界への黒船襲来に関し、KADOKAWAの総帥が書き下ろした書籍。 著者の著作権法に対する理解の深さにも驚くが、 だからこその出版社への著作隣接権の付与といった活動につながってゆくものだと思う。 もっとも、いちばん興味深かったのは、中山信弘氏と伊藤穰一氏との対談。 前者は著作権法の限界について、後者は権利を持つことの限界につて、 それぞれ語ってくれていて、示唆に富んでいる。
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Apple、Google、Amazon、MSもしくはFBのビッグ4が、モノポリーを求めて争う現状はインターネットの理想と言えるのか。
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類書とは異なる視点で著作権を捉えており、非常に興味深かった。 角川だからと思えることも結構あった。 考えると、いろいろ難しいなと思うが、今後の変化には注意をしていきたい。
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著作権法はちょこちょこ法的な規制が強まっているけれど、本当にそれでコンテンツは守られているのか?という話。アップルを筆頭とする「ギャング4」が自らのシステムを押し付けることで、法律上は地位が強くなっているはずのコンテンツホルダーがどんどん弱くなっていってるのでは、という視点は非常...
著作権法はちょこちょこ法的な規制が強まっているけれど、本当にそれでコンテンツは守られているのか?という話。アップルを筆頭とする「ギャング4」が自らのシステムを押し付けることで、法律上は地位が強くなっているはずのコンテンツホルダーがどんどん弱くなっていってるのでは、という視点は非常に面白かった。本書での対談で出てきた「著作権法を強くしても著作者は強くならない」というフレーズが印象的。
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あえてこのタイトルにしたそうだけど、むしろ読者層を狭めてしまっているかも。ネット化を通じたIT業界による世界再編をコンテンツ寄りの立場で俯瞰。 骨太です。
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角川書店会長の本 出版社に著作隣接権よこせ!っていう内容の本かと思ったら(←謝れ)まったくそんなことはない良書でした。 前半は、世界のコンテンツホルダーの勃興と競争の歴史を著者の経験も交えながら、わかりやすく解説している。 その上で、今後のコンテンツ産業の行く末を考察している。...
角川書店会長の本 出版社に著作隣接権よこせ!っていう内容の本かと思ったら(←謝れ)まったくそんなことはない良書でした。 前半は、世界のコンテンツホルダーの勃興と競争の歴史を著者の経験も交えながら、わかりやすく解説している。 その上で、今後のコンテンツ産業の行く末を考察している。 角川氏が提唱するエコシステム2.0も興味深い。 アップル、AMAZON、グーグルに縛られない、コンテンツ事業者中心のシステムは実現できればおもしろい。 後半は著作権を中心に中山先生・ドワンゴ川上氏・元国立国会図書館長の長尾氏・村瀬先生・MITメディアラボ所長の伊藤氏との対談。 なにより、70歳を超える角川氏の知識力・考察力に脱帽である。 (あ、中山先生も70歳超えですな!)
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高知大学OPAC⇒ http://opac.iic.kochi-u.ac.jp/webopac/ctlsrh.do?isbn_issn=9784040800011
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中身はタイトルとはだいぶ異なり、全体の8割はメディア論。出版だけでなく、テレビ・映画・音楽までを網羅したコンテンツ産業全体と、ハードウェア・クラウドサービスについての「IT戦国」を解説した本。 KADOKAWA会長ならではの視点で、Google、Apple、Amazon、Mic...
中身はタイトルとはだいぶ異なり、全体の8割はメディア論。出版だけでなく、テレビ・映画・音楽までを網羅したコンテンツ産業全体と、ハードウェア・クラウドサービスについての「IT戦国」を解説した本。 KADOKAWA会長ならではの視点で、Google、Apple、Amazon、Microsoft、Facebookといったクラウド企業がこれまでどういう戦略で支配力を高め、どういった競争をし、これからどういった方向に進んでいこうとしているのかについて、実体験も含みながら、多くのページが割かれて書かれている。 そして、それらのプラットフォーム企業に対抗しながら、かつクリエイター収入とユーザーの体験を高い品質に保つために必要な今後の著作権のあり方について、それに関わる各分野の第一人者との対談が、後半に掲載されている。 ビジネス書というよりは、コンテンツ産業を中心に置いた、ITと著作権をとりまく日本とアメリカをとりまく情勢を切り取った本。
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アメリカの情報IT産業革命にのみこまれないようにするためには???著作権法から論じられる現在の問題点。 しかし、びっくりしたのが、これを書いているのが、角川歴彦さんだということです。この年齢で考えているのは、すばらしく、このような人が経団連の会長さんだと良いのにと思いました。
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