私たちには物語がある の商品レビュー
はじめて千代田図書館に行った日、やっぱり初めて行く図書館は読んだことない本がたくさんあるなあ!!!と大興奮でマックスの5冊を借りてほくほく。 そのうち2冊は、すでに読んだことのあるものでした。これもそう。
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14/11/16 表紙がかわいい。 “本は人を呼ぶ。本屋の通路を歩くと、私だけに呼びかけるささやかな声をいくつか聞くことができる”と角田さんは言ってるけど、納得。共感。“私を呼ぶ本”て言い方かっこいいなあー
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凄くいい書評。 太宰とサリンジャーの書評は、同じ気持ち。 角田光代と一緒に、お酒飲みながら本の話をできたら素敵だなぁ。
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つねにそばにおいておきたい。 彼女の紹介する本のなかから読みたい本を読んで、読後に気持ちを照らし合わせたい。 読みたくなった物語がたくさんあった。
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本の感想がたくさん書いてある。読んだことがある本についても書かれてるけど、読んだことのない本についてもたくさん書いてある。読んだことがあってもなくても、角田さんの書く文章を読んでいることがおもしろくて興味があって、心地よかった。 私も面白い本に、どきどきする本に、なんだかよくわか...
本の感想がたくさん書いてある。読んだことがある本についても書かれてるけど、読んだことのない本についてもたくさん書いてある。読んだことがあってもなくても、角田さんの書く文章を読んでいることがおもしろくて興味があって、心地よかった。 私も面白い本に、どきどきする本に、なんだかよくわからないけど引き込まれるような本に、もっと出会いたいと思った。
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「私たちには物語がある」 そうそう、そうなんだよ…って偶然見かけたこの本を手に取った。どうやら読書感想文なんだ~と帰りの車の中で分かった。 冒頭の角田さんの書き出し。 これまでの自分を思い出しながら読むと、泣きたい気分になりつつも、物語があってよかったと思っていた自分に気がつく...
「私たちには物語がある」 そうそう、そうなんだよ…って偶然見かけたこの本を手に取った。どうやら読書感想文なんだ~と帰りの車の中で分かった。 冒頭の角田さんの書き出し。 これまでの自分を思い出しながら読むと、泣きたい気分になりつつも、物語があってよかったと思っていた自分に気がつく。 今考えれば、とても不安定だったあの時期(不安定だなんて今でも書きたくはないけどね)、唯一落ち着いていられる場所は本の中だったなぁ。 医師に「何をしているのが一番落ち着きますか?」と言われて読書と答えたっけ…。 「星の王子さま」もっとも好きな本の一つ。初めて読んだのは小学生の時だった。近所の人のお家で、掘りごたつの中に入り込んで読んだっけ。寝そべって読んでいたら、本にその姿勢をたしなめられて急いで姿勢を正して読んだっけ。 あらすじなんてものは全く分からなかった。でも、それでもこの本が大好きだったっけ。 少し大人になってから、この本のあらすじが分かるようになって、読むたびに感じ方が違うと気がつくようになって、なんてすごい本なんだ…と陳腐な言葉でしか言い表せない自分がもどかしいけど、 読書は、自分の状態に優しく合わせて寄り添ってくれるんだ…ってことを小さなころの私は感覚的に知っていたし、不安定だった私はそれにすがっていたし、今の私はあぁ、そういうものなんだ…と大人っぽい解釈をしていたりする。 読みたい本がたくさんあった。自分がこれまで読んだ本の話もでてきていたとても面白かった。 私たちに物語があって本当に良かったと思う。
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大好きな作家、角田光代さんの書評集。 気になる本、読みたくなった本が沢山あって、Amazonと本を行ったり来たりした。 知らない作家さんの本が沢山あったので、新しい出会いになったら良いな・・・と思う。
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書評、感想、ブックレビュー、この手の類は作家になって以来、ほとんど断ることはなかったという著書。断らざるをえなくなったのは、本業がご自身の許容量を超えるようになったごくごく最近。作家になるのならもっと読めと編集者からの言葉もあって悲壮な硬い決意をもってこれまで実践してこられた。そ...
書評、感想、ブックレビュー、この手の類は作家になって以来、ほとんど断ることはなかったという著書。断らざるをえなくなったのは、本業がご自身の許容量を超えるようになったごくごく最近。作家になるのならもっと読めと編集者からの言葉もあって悲壮な硬い決意をもってこれまで実践してこられた。その集大成が本書。どんな本でもほぼおもしろいというだけあって、どの書評にも嬉々とした感受性がこぼれんばかりに溢れている。しかも面白くない本も面白くないところが面白いという真に奇特な性分。読みたい本が書評の数だけ増えてしまった。
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文庫版で書い、お風呂に入る時に読んでいました。 うっかり寝てしまうので、濡れてシワシワです・・。笑 自分一人の世界のお風呂で、本の著者と対話をしに行くように、風呂に入る時に、この本を開きました。 本と出会う時は自分と著者、自分と本の中にいる人との対話がある。対話は、自分の見え方...
文庫版で書い、お風呂に入る時に読んでいました。 うっかり寝てしまうので、濡れてシワシワです・・。笑 自分一人の世界のお風呂で、本の著者と対話をしに行くように、風呂に入る時に、この本を開きました。 本と出会う時は自分と著者、自分と本の中にいる人との対話がある。対話は、自分の見え方、考え方、感情に作用する。個人的な物語が本を開く時にある。 だから、一人の人、角田光代さんが本に出会った時を知ることは角田さんを知る、友達になる、対話をするような感覚にとらわれる。 単なるブックレビューというより、角田さんが日々生きる中で、本がどのように存在していたかを知る日記のようでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最近、本を紹介する本に興味もあるし好きなので買ってみた。 幼稚園の頃から本の面白さに気づいた著者。本は人を呼ぶっていう言葉、本当にその通りだと思う。 川端康成の作品世界に、10代の頃はまったく面白みを感じなかったのに、大人になって読むと印象が変わったというエピソードが面白い。自分の変化ともに本も変化するかのよう。本書を読むと、一回読んでそれきりになってる本たちをまた読み返したくなる。 書評(感想文)に難しいことは一切書かれていない。著者が読んで感じたことを飾ることなく素直に丁寧に書いてある。すべての作品へ作者へ敬意をはらってるんだと感じる。 生きることの難しさ、素晴らしさ、家族や他者とのつながり。そうしたテーマを扱った本の書評が多かったけれど、それぞれ色が違うし、物語は人の数だけ紡がれ、この多様さに驚く。わたしの知らない物語がまだまだたくさんあるのだと思うと、わくわくする。
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