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アップル帝国の正体 の商品レビュー

3.8

41件のお客様レビュー

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2015/09/22

アップルの下請けと化した日本メーカーの苦悩の本だな、という率直な感想。 例えば、iPodを磨きあげた日本の中小企業の匠の技は、ビデオに撮影されて、こなれた研磨の仕事は、安く大量に生産できるアジアの国へ移植されてしまった。 日本の匠の技術をあっという間に飲み込み、海外展開によって...

アップルの下請けと化した日本メーカーの苦悩の本だな、という率直な感想。 例えば、iPodを磨きあげた日本の中小企業の匠の技は、ビデオに撮影されて、こなれた研磨の仕事は、安く大量に生産できるアジアの国へ移植されてしまった。 日本の匠の技術をあっという間に飲み込み、海外展開によって、あっという間にコモディティ化させる、という残酷な一面。 iPhoneの部品には、日本メーカー(ソニー、セイコー、TDK、JBD、三菱電機、東芝、シャープ、村田製作所、パナソニック等)が多数関わっている。 新型iPhoneの売上だけで、米国のGNPを0.5%も押し上げるくらいの影響力があるのだから、日本メーカーの受注生産の売上はものすごい。 でも、大量注文には、巨額の設備投資と、受注を失った時の生産設備余剰のリスクを背負う。丁度、シャープのように。 改めて読み直すと、アップルという一大経済圏に日本メーカーが下請けとして飲み込まれてしまって、手も足も出なくなっている、という感じ。

Posted byブクログ

2014/12/30

アップルの下請けとして部品を作るのは、大量注文には巨額投資の必要と、受注を失った時の生産設備余剰という2つのリスクが存在する。 アップルは究極にまで作りこんだデザインや機能を求める中で、コスト面でアジアの国々に立ち向かえなくなり孤立した日本のモノづくりに光を当てた。 アップルの...

アップルの下請けとして部品を作るのは、大量注文には巨額投資の必要と、受注を失った時の生産設備余剰という2つのリスクが存在する。 アップルは究極にまで作りこんだデザインや機能を求める中で、コスト面でアジアの国々に立ち向かえなくなり孤立した日本のモノづくりに光を当てた。 アップルの取引先は神経質なまので秘密保持契約を結ばされる一方で、逆にアップルには丸裸にされてしまう。 アップルの商品は安売りできない、店舗間の移動もできない。家電量販店にとっては田舎では売れない。 iPhoneなんて早くなくなれ。

Posted byブクログ

2014/12/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

Apple依存症。企業も個人も。  考えもせずにパワーポイントでプレゼンをする。  ページ数無制限な資料作り。  だらだらとメールチェックとWEB閲覧。  効率化に逆行。  パソコンが無いと何もできない。 新潟県燕市、小林研業。 2001年のiPod発売から4年。 職人の磨き作業がAppleからの依頼で東陽理化学研究所によりビデオ撮影される。 その後、中国での自動研磨へと。 最盛期は地元20社で一日2万台弱も磨き上げていた。 1個あたりの加工賃は100円。 iPodの光沢度はミラー800番。 検査に落ちた不良品を磨き直すことで1000番で磨ける技術を習得する。 Appleがいなくなった今の仕事につながっている。

Posted byブクログ

2014/10/18

「沈みゆく帝国」の解説で参照されていたので,図書館から借りてみた。 帝国の悪どさが良く分かる本である。誰かも書いているように,文体が週刊誌のそれなので,悪どさが際立つ。

Posted byブクログ

2014/09/10

【日本からしか見えない、巨大メーカーの真実とは】美しく斬新な製品で人々を魅了し続けるアップルは、秘密主義の裏で日本産業を植民地化している――。獰猛な真の姿を暴く驚愕のルポ!

Posted byブクログ

2014/07/06

アップルの強引な戦略が良くわかって驚き.でもそれは消費者がアップルをほしがっているから可能なこと.ソニー、パナソニック、シャープもっとがんばれ.

Posted byブクログ

2014/06/20

アップルがどうしてトップに躍り出たかというより、日本企業が(例えばソニー)がどうして転落したかということが、よく分かった。日本企業の再生に期待したいです。

Posted byブクログ

2014/05/28

コンピューターが出始めの頃アップルはあこがれであった。 それがマックと呼ばれる頃には手が届くところまでおりてきて一時はマックユーザーではあったのだが、windowsが使い物になり始めた頃からまたマックとは縁が遠くなったのである。 会社から支給のipadは持っているものの、自費で購...

コンピューターが出始めの頃アップルはあこがれであった。 それがマックと呼ばれる頃には手が届くところまでおりてきて一時はマックユーザーではあったのだが、windowsが使い物になり始めた頃からまたマックとは縁が遠くなったのである。 会社から支給のipadは持っているものの、自費で購入したアップルの製品は一切無い。持ちたくないと言うわけではないが、あのタカビな価格帯に手を出しかねている。昔感じていたほど高値の花ではないがあえて選択したいとも感じない。 そして、この本を読んでアップルの製品は買うまいと固く決意をしたのである。 アップルはまさしくアメリカの企業である。プロダクトしないで金を集める仕組みに徹している。もちろん他の追従を許さない技術力の高さがなせるわけではあるが、あのガレージ企業であったアップルまでが拝金主義にまみれたアメリカ企業になってしまったのかである。 日本のメーカーよ一致団結してアップルに当たれである。アップルへの追撃をサムソンに任せていてはいけないのである。 日本のメーカーがアップルによってトンでもない状況に落ちいっている状況が良く判る本である。一読をお勧めする。

Posted byブクログ

2014/05/24

ジョブスやiPhoneの 花々しいAppleとは違った 企業としてのAppleの側面。 Appleがどうのこうの、というより 世の中の流れがわかるか

Posted byブクログ

2014/05/03

主に日本国内の,メーカー,家電量販店,携帯キャリア等に対するアップルの強圧的な姿勢を証言や数字を元に示している。 日本企業のこれまでの仕事の仕方とも比較されている。アップルの,結果を出すためにとことんやる方針も学べる。

Posted byブクログ