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黒田如水 の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2021/06/03

黒田如水となっているが、物語は黒田官兵衛のときのもの。 大河ドラマの岡田准一が時折フラッシュバックした。

Posted byブクログ

2020/12/28

書かれているのは、黒田官兵衛が小寺家の若家老だった頃から、三木合戦終了後までである。したがって、本能寺の変から秀吉が天下を取るまでや、九州での活動については書かれていない。 つまり、黒田官兵衛の生涯を概観したものにはなっておらず、少々物足りないかもしれない。 前半は小寺家での...

書かれているのは、黒田官兵衛が小寺家の若家老だった頃から、三木合戦終了後までである。したがって、本能寺の変から秀吉が天下を取るまでや、九州での活動については書かれていない。 つまり、黒田官兵衛の生涯を概観したものにはなっておらず、少々物足りないかもしれない。 前半は小寺家での苦労、後半は幽閉されてからの苦労が書かれているが、これは当時の吉川が置かれていた状況を反映しているのかもしれない。 前半の小寺家でのエピソードは、時流を読めない無能なトップのもとでは、下にいる自己本位で動き、結果として組織を滅ぼすこと、後半の官兵衛救出のエピソードでは、有能なトップのいる組織では下にいる人間も1つの目標のもとに動き、結果、大きな成果をあげることが読み取れる。

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2019/03/04

黒田官兵衛(1546~1604)の半生。 以下、本書より葉室麟氏による巻末の解説。 私は中学三年の時に左足の膝を悪くして入院し、そのまま受験して高校入試は合格したものの出席日数が足らず、一年間、休学した。 同級生から取り残され、復学してからも武道の実技はできず、その時間は武道具...

黒田官兵衛(1546~1604)の半生。 以下、本書より葉室麟氏による巻末の解説。 私は中学三年の時に左足の膝を悪くして入院し、そのまま受験して高校入試は合格したものの出席日数が足らず、一年間、休学した。 同級生から取り残され、復学してからも武道の実技はできず、その時間は武道具庫で面や小手、胴などの整理をして過ごした。 汗臭く薄暗い武道具庫で板敷の床に座って、小さな窓から差し込む日差しを眺めた。 思春期特有の孤独感や前途への不安が胸にあった。 その頃、『黒田如水』を読んだ。 窓から藤の花が見えた訳ではない。 しかし、いつか自分も官兵衛のように藤の花を見る事があるのではないか、という思いはあった。 だから、四十数年前の文庫本を今も持っているのだろう。 人生での躓きを感じた読者は、官兵衛が藤の花に託した祈りを胸深く感じ取るのではないだろうか。 葉室麟氏は2012年に『蜩ノ記』で直木賞を受賞。 2017年に亡くなっている。

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2015/03/25

戦国武将の物語を読むときに思うのは、決して武将の武勇伝=戦争賛美ではないということに気を付けないと読み方を誤ってしまう。 物語は、戦国時代という自らの力の及ばない歴史の激動に巻き込まれた人間の苦悩であるはずだ。 だからこそ時代を過ごした人々の運命の変転の中で、どのように生きていけ...

戦国武将の物語を読むときに思うのは、決して武将の武勇伝=戦争賛美ではないということに気を付けないと読み方を誤ってしまう。 物語は、戦国時代という自らの力の及ばない歴史の激動に巻き込まれた人間の苦悩であるはずだ。 だからこそ時代を過ごした人々の運命の変転の中で、どのように生きていけばいいのか・・・という問いかけを、物語の中に見つけなければ著者のの作品にかける思いというものが伝わらなくなってしまい、単なる戦記物に終わってしまうように思う。 物騒な世の中ではあるが、何とか窓の外に藤の花が見える時代が来ればいいのにと感じました。

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2014/09/04

大河ドラマの『黒田官平衛』はたまにみる程度なので、毎回見てるツレにちょこちょこ質問しながら読みました。時代物は苦手な方ですが、かなり楽しめました。なによりもすごく読みやすい。 ドラマとは異なる部分が多々あり、小寺政職が「頼りないけど根はいい人」っぽいのがなんか。宗円だけは最初か...

大河ドラマの『黒田官平衛』はたまにみる程度なので、毎回見てるツレにちょこちょこ質問しながら読みました。時代物は苦手な方ですが、かなり楽しめました。なによりもすごく読みやすい。 ドラマとは異なる部分が多々あり、小寺政職が「頼りないけど根はいい人」っぽいのがなんか。宗円だけは最初から最後まで柴田恭平で脳内再生されました。ドラマ見てる人は読んでみると面白いかも~

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2014/03/08

大河ドラマもあって、誰の官兵衛を読もうかと思いましたが、やはり、吉川英治かと思い手に取りました。期待を裏切らず、面白くどんどん読み進められました。先を見通す先見の明、裏切られる事の日常の世の中で、それでも仁を貫く官兵衛に心の強さ、深さ、広さをほんの少しばかり分けていただいた気がし...

大河ドラマもあって、誰の官兵衛を読もうかと思いましたが、やはり、吉川英治かと思い手に取りました。期待を裏切らず、面白くどんどん読み進められました。先を見通す先見の明、裏切られる事の日常の世の中で、それでも仁を貫く官兵衛に心の強さ、深さ、広さをほんの少しばかり分けていただいた気がしました。

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2014/02/16

大河ドラマが始まる前に購入。 ドラマが始まってから読み始める。 平行して読み進めようかと思ったが、 あまりにも読みやすくてドラマより先に読了。 個人的には前半の方がスピード感もあって 読み応えがあった気がする。 主君のために、 だれかのために、 忠義を尽くせる人の その心の強...

大河ドラマが始まる前に購入。 ドラマが始まってから読み始める。 平行して読み進めようかと思ったが、 あまりにも読みやすくてドラマより先に読了。 個人的には前半の方がスピード感もあって 読み応えがあった気がする。 主君のために、 だれかのために、 忠義を尽くせる人の その心の強さと、潔さと、清らかさは どこからやってくるのだろう。 そこまで付き従わせる主君たる人の 魅力はどこからくるのだろう。 現代に命をかけた主従関係は持ち込めないけれど、 「この人のために」 と思える人に 生涯出会える人もいれば 「なんで私が」 と思いながら働き続けることもあるのだろう。 竹中重治の言葉が今は響いた。 「百年生きても遭い難き名主にお会いし、 ただ長寿だけしても得難い良友を持ち、 更には、またなき時世に生を得て、 すでに三十六歳まで生きたのですから、 天にたいして不足を思う筋合もありませぬ。」

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2014/02/15

信長を裏切った荒木村重の居城、伊丹城に幽閉された事件を中心に描かれている。戦乱の状況下で獄窓に這う藤の花がやさしい。14.2.15

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2014/02/07

何か腑に落ちん。救出劇に活躍した女がその後処刑され死んでしまうとか、創作部分かと思われるところでイマイチ腑に落ちん。

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2014/02/17

読み終えて、表紙の絵を見るに付け、装丁が物語を大いに語っていることに気づきました。 初の吉川英治作品。この方の作品はどうも男性、しかもちょっと人生の浮き沈みを経験した年代が読むというイメージがありまして、大丈夫かな?読めるかな?と手に取りました。 大河ドラマにならなかったらきっ...

読み終えて、表紙の絵を見るに付け、装丁が物語を大いに語っていることに気づきました。 初の吉川英治作品。この方の作品はどうも男性、しかもちょっと人生の浮き沈みを経験した年代が読むというイメージがありまして、大丈夫かな?読めるかな?と手に取りました。 大河ドラマにならなかったらきっと手に取らなかったと思いますので、ありがとうNHKさん…です。 軍師としての真骨頂が発揮されるのは、この小説が描いた時期の後のことなのかな。 司馬遼太郎さんの播磨灘物語で更に黒田官兵衛情報を広げたいと計画中。

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