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西洋絵画の歴史(1) の商品レビュー

3.8

8件のお客様レビュー

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2026/02/23

タイトル通り14世紀から16世紀(前半)のルネサンス期にフォーカスだが、そもそもルネサンスって14世紀からあったのか、というレベルの自分が読んでいるので知らないことが多くて学びがあったし、色々自分には合った本だった。 まず、美術というからには美術そのものの紹介が楽しみなのだが、...

タイトル通り14世紀から16世紀(前半)のルネサンス期にフォーカスだが、そもそもルネサンスって14世紀からあったのか、というレベルの自分が読んでいるので知らないことが多くて学びがあったし、色々自分には合った本だった。 まず、美術というからには美術そのものの紹介が楽しみなのだが、新書なので大きな絵は当然ながらない。 でも、全編に渡ってカラー写真が並んでいるだけでなく、必要に応じて部分を拡大されているので決して見づらいほんではない。参考までに、1章で38ページの中に画像は34枚(うち半分以上は拡大している内容。ミケランジェロの『最後の審判』なんて大きすぎて説明するためには拡大図が8枚もある)。 あと、我々が普段見る絵が建物の中のどういう飾り方をされているのかという観点は意識したことがなかったので、少なくとも自分にとっては新しい視点だった。 また、説明についても時代背景などの解説も多く、単に美術そのものの解説だけでは分からない部分も多く説明されている。読者にとってその説明必要と感じるかどうかが本書を読むモチベーションになるかどうかの分水嶺だと思う。 自分は楽しめた。 が、その一方で、記憶に残っていないことも多いのも事実なのだが…こういう時代背景があるという事実を感じれたのでよいかと思ってる。

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2024/02/28

展覧会への出品を目的として絵画が描かれるようになる近代以前、ルネサンス期の絵画の歴史を、歴史や社会の文脈も含めた、描かれ、設置された「場」との関係で論述している。 「場」との関係を背景知識の一つとして解説したものを読んだことはあっても、それを中心として説明したものはこれまで読んだ...

展覧会への出品を目的として絵画が描かれるようになる近代以前、ルネサンス期の絵画の歴史を、歴史や社会の文脈も含めた、描かれ、設置された「場」との関係で論述している。 「場」との関係を背景知識の一つとして解説したものを読んだことはあっても、それを中心として説明したものはこれまで読んだことがなく、面白かった。

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2023/10/21

大人になった今、自分のペースでじっくりと美術の知識を深めたい、そう思って購入した1冊。絵画をみるのはいつも美術館で、絵を単体で観ることが多い。違う時代や地域の絵が同じ壁に何個も飾ってあることの方が多い。だけど例えば1枚の絵でも、その絵のルーツを辿れば、元は修道院で生活する修道士さ...

大人になった今、自分のペースでじっくりと美術の知識を深めたい、そう思って購入した1冊。絵画をみるのはいつも美術館で、絵を単体で観ることが多い。違う時代や地域の絵が同じ壁に何個も飾ってあることの方が多い。だけど例えば1枚の絵でも、その絵のルーツを辿れば、元は修道院で生活する修道士さんの為の絵かもしれない。絵画はもともとは宗教的・政治的に強い意味をもたらすものであることを理解し、誰が描いたのか、描き手の宗派はどの宗派なのか知る。そこまで想像力を働かせたり、情報を得れば、自然と絵の見え方は3倍にも5倍にも興味深いものになるのだろうな、と気がつかされた1冊。

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2023/04/20

2023.04.20 ルネサンス絵画について、個人的には新しい視点で編集されており、面白く読ませていただいた。とても参考になった。

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2017/11/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

かつて絵画は単に鑑賞するものではなく、政治的・宗教的に人々を啓蒙する手段として使われていた。この本では数々の名画がもともとどのような経緯で制作され、どのような形で公開されていたかを詳しく説明する。掲載されているのは有名な作品が多いので、それほど絵画に詳しくなくても興味深く読むことができる。世界史で学んだときは謎の存在だったパプスブルグ家が度々登場し、ルネサンス期の西洋史についても詳しい本を読みたくなった。

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2017/10/01

面白かった。絵が描かれた、場所、時代背景をしっかりと押さえ、その意義を的確に捉える努力をしている。 この分野もまだまだ仮説であることに興味を覚えた。 図版が綺麗で、かつ切り取り方は教育的だった。

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2017/12/16

全頁カラーで解説に該当する箇所のアップの画像もあり、非常にわかりやすい。 現代人が遠い過去に描かれたものをみるとき、決定的に欠けている視点がある。たしかにカラー印刷の技術は、本物に違わぬかのような図版を大量に生産することを可能にし、現実には決して相見えることのないであろう作品た...

全頁カラーで解説に該当する箇所のアップの画像もあり、非常にわかりやすい。 現代人が遠い過去に描かれたものをみるとき、決定的に欠けている視点がある。たしかにカラー印刷の技術は、本物に違わぬかのような図版を大量に生産することを可能にし、現実には決して相見えることのないであろう作品たちが、わたしの手元にも揃う。美術館へ足を運べば、国も時代も問わず、ありとあらゆる美術品が並ぶ。そしてふと忘れる、パッチワークのようにかき集められたものたちは、いったいどこから切りとられてきたのかということを。 本書は、とくにルネサンス絵画に描かれていることを理解するとき、この忘れがちな視点の重要性を読者におしえてくれる。 本書に紹介されていたなかでとくに目をみはったのは、ジョヴァンニ・ベッリーニ《サン・ジョッペ祭壇画》の復元図である。今はアカデミア美術館に所蔵されたかの作品は、もとはサン・ジョッペ修道院付属聖堂の身廊に飾られていた。絵はそこで重厚な枠に覆われていたのだが、枠からとられた現在の姿と復元図とをみると、この祭壇画の本来の姿に驚く。本来の姿ならば、絵に描かれたものと現実の枠とが見事に連続しており、まるで飾られた壁の先に空間があるかのような錯覚を覚えるのだ。現在の姿であれば、描かれたマリアは描かれたものでしかない。しかし復元図のマリアは、画家の筆によって穿たれた空間に存在の重みを持って佇んでいる。画家の綿密な計算が、わたしにマリアの存在を感じさせるのである。 やはり野におけ蓮華草とはいったもので、本来あるべき場所から引き剥がしても、わたしたちはその美までも手にすることは叶わないのだろう。 本来の姿を知ることは、絵の意味を知ること、描いた人物を知ること、描かれた時代を知ることはもちろん、わたしと同じ場所に立ったであろう過去の人々の思いさえ想起させるようである。

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2014/03/08

新書サイズなので絵の大きさは望めないが、カラー印刷の状態はかなり満足できるもの。3巻シリーズのようだが、本書はゴシック末期からマニエリスムまで。人々はすべて神の前に平等であった中世から、個の時代ルネッサンスへの転換は、絵画や美術のみならず、世界観そのもののパラダイムシフトであった...

新書サイズなので絵の大きさは望めないが、カラー印刷の状態はかなり満足できるもの。3巻シリーズのようだが、本書はゴシック末期からマニエリスムまで。人々はすべて神の前に平等であった中世から、個の時代ルネッサンスへの転換は、絵画や美術のみならず、世界観そのもののパラダイムシフトであったようだ。また、本書で初めて眼を開かれたのは、北方ルネサンスがイタリアの影響を受けた後進的なものだと思っていたが、実は彼らに独自のリアリズムが、フィレンツェの画家たちに衝撃を与えたとの指摘。たしかにファン・エイクは15世紀前半だ。

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