新訳 紅楼夢(第一冊) の商品レビュー
第99回アワヒニビブリオバトル「大学・学校」で紹介された本です。オンライン開催。 2023.5.13
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「紅楼夢」に熱中した有名人は多く、紅迷(ホンミー)と呼ぶらしい。魯迅も毛沢東も。初めてチャレンジした。美少女が多いだけあって脚注を見ると王昭君、西施、楊貴妃などがたびたび登場する。美人の描写が魅力的。現代的にしたこともあり、賈宝玉を「宝ちゃん」林黛玉を「黛ちゃん」と読んだり、自然...
「紅楼夢」に熱中した有名人は多く、紅迷(ホンミー)と呼ぶらしい。魯迅も毛沢東も。初めてチャレンジした。美少女が多いだけあって脚注を見ると王昭君、西施、楊貴妃などがたびたび登場する。美人の描写が魅力的。現代的にしたこともあり、賈宝玉を「宝ちゃん」林黛玉を「黛ちゃん」と読んだり、自然な訳に努めたと思うが、少しイメージが合わない点も多い。難しいもの。第5回で12曲の舞曲からなる「紅楼夢」が登場する。第6回の冒頭では、賈宝玉と年上の侍女襲人のやりとりが生々しく、楽しい。薛宝釵と母が賈家の屋敷(栄国府)に到着し、主人公が揃っていく。掉尾の解説が分かり易い。文革の時代にさえ禁書にならなかったとは信じ難い。
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中国古典小説の最高峰らしい。煽り文句に背中を押され読み始めたが、はじめの100頁ほどが苦しかった。登場人物が、それぞれ十分な描写もないまま、次々と入れ替わる。巻頭の系図や第3話末の屋敷平面図を常に見ながら、行を行きつ戻りつ読み進めた。ある程度系図が頭に入ってくる第8話あたりになる...
中国古典小説の最高峰らしい。煽り文句に背中を押され読み始めたが、はじめの100頁ほどが苦しかった。登場人物が、それぞれ十分な描写もないまま、次々と入れ替わる。巻頭の系図や第3話末の屋敷平面図を常に見ながら、行を行きつ戻りつ読み進めた。ある程度系図が頭に入ってくる第8話あたりになると、物語も動きはじめ普通に読み進められるようになってくる。この第1巻ではまだ、一族の繁栄ぶりを描くところで終わっているので、物語としては次巻以降に期待するしかない。しかし、清朝時代の有力一族の生活風俗を知るには役立った。
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