シェヘラザード の商品レビュー
イタリア漫画。 銅版画の様な繊細な絵柄にコマにとらわれない自由な画面構成。 アラビアンナイトを巨匠セルジオ・トッピが描く。 御話は1話目で聞き役の王と語り部役のシェヘラザードが登場しこのあと10話の短編物語を語っていく。 原作の千夜一夜物語を読んだことが無いのだがあとがき曰くほと...
イタリア漫画。 銅版画の様な繊細な絵柄にコマにとらわれない自由な画面構成。 アラビアンナイトを巨匠セルジオ・トッピが描く。 御話は1話目で聞き役の王と語り部役のシェヘラザードが登場しこのあと10話の短編物語を語っていく。 原作の千夜一夜物語を読んだことが無いのだがあとがき曰くほとんどが原作を元に創作した御話の様だ。 著者はモノクロ絵が好きな様だが出版社の要請で彩色したという2つの話も他とは違った雰囲気で良い。 幻想的なアラビアンナイトの世界をトッピの独特の絵で描かれる世界観はとても素敵。 表紙が好みの人は是非読むべき。
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イタリア漫画界の巨匠セルジオ・トッピが描く千夜一夜物語の世界。 素晴らしく美しい作品だと感じた。 重厚な表現、独特なキャラクターのデフォルメ、ユニークなコマ割りと作品の持つ独特の雰囲気。 コミックを読んでるという感じは微塵もしなかった。 絵本というかストーリーのあるイラストを鑑...
イタリア漫画界の巨匠セルジオ・トッピが描く千夜一夜物語の世界。 素晴らしく美しい作品だと感じた。 重厚な表現、独特なキャラクターのデフォルメ、ユニークなコマ割りと作品の持つ独特の雰囲気。 コミックを読んでるという感じは微塵もしなかった。 絵本というかストーリーのあるイラストを鑑賞しているような気分であった。 作品の雰囲気をどう表現していいかなかなか難しいが、砂漠の硬質で無機質な所とそのえも言われぬ人間の常識を超えた神秘的な雰囲気を根底に持つ幻想的な美しさというのだろうか。 著者は、イタリアの幻想小説作家ブッツァーティの作品が好きだと言っていたが、以前私もブッツァーティの「タタール人の砂漠」を読んだことがあったのでなんとなく雰囲気が似ている所もあるなと納得させられた。 作品は、ほとんどモノクロで表現されていて、著者もモノクロの描写が好きだとコメントしているが、本書の彩色された二編の作品「千年待った男」と「ヤジィオの財宝」の色彩が醸し出す妖しげで幻想的美しさは格別であった。 作品中で千夜一夜物語のエピソードを忠実に再現しているものは一篇だけだそうなので、純粋に千夜一夜物語を読みたい人にはちょっとお勧めでないかもしれないが、ちょっと趣向の違う千夜一夜物語を求めている人は一読の価値があるだろう。 これまでいくつかの海外グラフィックノベルとかコミックを見てきたが、この作品のレベルに到達しているものは見たことが無い。 今後、蔵書の一冊として末永く残していく本になると思う。
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外国には、完全大人向けの漫画がある。というより、子供文化が、あまりないのだろう。外国では、大人になる事こそが楽しみへの扉の気がする。日本は、子供に媚び過ぎだと思う。もっと子供を鍛えていいと思う。良い本だ。
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ネットを放浪するうちたまたまセルジオ・トッピの絵を見ていいなぁと思った矢先に本屋で発見し、「千夜一夜物語」のお話にも興味あったということで購入いたしました。大きさも重量も立派なので値ははりますが、ここで逃してまた探すのも大変だろうなということで図書カード使っちゃったりして。 結果...
ネットを放浪するうちたまたまセルジオ・トッピの絵を見ていいなぁと思った矢先に本屋で発見し、「千夜一夜物語」のお話にも興味あったということで購入いたしました。大きさも重量も立派なので値ははりますが、ここで逃してまた探すのも大変だろうなということで図書カード使っちゃったりして。 結果、いいもん買えたなぁって感じです。 セリフとしての吹き出しに大まかなコマ割り…とコミックの様式はとっているのですが、とにかく全てにおいて構図が凝っていて1ページ1ページが一枚絵として完成されています。序章を含め11編のお話が描かれていて、そのうち2話がフルカラー。その他はモノクロ。 カラーはまるでインドの染物のように鮮やかで、滲みあい、引きたてあう色が本当に美しいです。特に表紙からも見てとれるように、蒼、翠、紫の妖艶さに嘆息。中身にはもっとエキゾチックな、紅や黄金色なども御座います。 しかしこの本の真髄は、モノクロのページにこそあるのかもしれません。先にも申し上げた巧みな構図もですが、幾重にも重なる線、光と陰の対比。人物の髪や小道具や建造物などがそれであると同時に幾何学模様の装飾となっていて、見ていて飽きません。 お話の内容はわりと淡々としていて、日本のコミックと違い左めくりの横書きのため文字を読み進めるのがちょっと面倒でしたが、それでもすぐ読了できたのは絵が持つ魅力のお陰だと思います。お話の内容をそのままダイレクトに描くのではなく象徴的というか、読み手に想像の余地を与えているので挿絵に近いのかも。 とりあえず、セルジオ・トッピの絵の魅力を堪能するには十分すぎるほどでした。
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