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スターティング・オーヴァー の商品レビュー

3.8

81件のお客様レビュー

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2022/07/16

【歯車をかけ違えた幸福の形、一度きりだからこそ意味が産まれる人生】 一周目の人生に満足していた僕が二周目の人生を送る中、自分の代役の存在に出逢う物語。 人は誰しも自分の人生に不満がある。 若くて未熟だったせいで犯した過ち。 理想を目指そうとして間違った完璧主義を求める傾向。 ...

【歯車をかけ違えた幸福の形、一度きりだからこそ意味が産まれる人生】 一周目の人生に満足していた僕が二周目の人生を送る中、自分の代役の存在に出逢う物語。 人は誰しも自分の人生に不満がある。 若くて未熟だったせいで犯した過ち。 理想を目指そうとして間違った完璧主義を求める傾向。 そんな無念な想いの残滓が、後悔の鋳型となり、己の人生に立ち塞がる。 どんなにやり直す機会があろうが、本当に満足する結果なんて得られない。 むしろ、今の不満ばかりの人生の中で自分なりの幸福の形を探す事にこそ、人生を変えるきっかけが眠っているのだ。

Posted byブクログ

2022/03/07

『ライ麦畑でつかまえて』が、人の心を揺さぶるほどの作品には感じ取れなかったのだけれど、むしろ私は拒絶する部分が多々見受けられ、非常に読みにくかったのだけれど、だからと言ってどこかを手直しするようには見えないのだけれど、『ナインストーリーズ』の「バナナフィッシュ日和」を読むと、こう...

『ライ麦畑でつかまえて』が、人の心を揺さぶるほどの作品には感じ取れなかったのだけれど、むしろ私は拒絶する部分が多々見受けられ、非常に読みにくかったのだけれど、だからと言ってどこかを手直しするようには見えないのだけれど、『ナインストーリーズ』の「バナナフィッシュ日和」を読むと、こういう書き方もあるのかと、思ってしまった。『サリンジャー戦記』を読み、魅力を知ろうと、「君」と連ねていく姿勢についてを読んだところで、ちらちら読んでみたいなと思っていた作家で『ライ麦畑でつかまえて』が関わっているというこの作品を読み始めてみた。『君の膵臓をたべたい』と同じようなスピードで展開が気になり、早く読めてしまった。しかし、この作品は文庫版初版は2013年と大分古い作品だった。最近の作家さんだと思っていた。『ライ麦畑でつかまえて』と似ているような語り口ではあるが、上手にわかりやすく使われているなと思う。これが処女作だというのだから、落ち着いた書き手だなと思う。

Posted byブクログ

2022/03/02

同著者の「三日間の幸福」がとても好きで、他の本も読みたくて手に取った。きれいな世界や限りあるものの尊さが思い描かれている世界観にとても共感する。どうにもならない事や手に入らない、二度と戻らない物ほどなかなか忘れさせてくれない。人って今あるものを見失いがち。そんな中で生きる葛藤も好...

同著者の「三日間の幸福」がとても好きで、他の本も読みたくて手に取った。きれいな世界や限りあるものの尊さが思い描かれている世界観にとても共感する。どうにもならない事や手に入らない、二度と戻らない物ほどなかなか忘れさせてくれない。人って今あるものを見失いがち。そんな中で生きる葛藤も好き。

Posted byブクログ

2022/01/08

妹に借りて読んだ。すこし人生に希望を持てた気がするし、今周りにいてくれる人、ものを大切にしようと思わせてくれた。 過去の栄光や輝いて見えるものばかりに縋っていると、少なからず見落としてしまう幸せがあるのだと気付かせてくれた気がする。 ほぼずっと主人公の語りで進んでいくからサラサ...

妹に借りて読んだ。すこし人生に希望を持てた気がするし、今周りにいてくれる人、ものを大切にしようと思わせてくれた。 過去の栄光や輝いて見えるものばかりに縋っていると、少なからず見落としてしまう幸せがあるのだと気付かせてくれた気がする。 ほぼずっと主人公の語りで進んでいくからサラサラと読み進められた。

Posted byブクログ

2021/11/03

勇気が出ました。 そして、三秋縋さんの本を読むのにやっぱり心を動かされずにはいられませんでした。 なんというか毎回、「君の名は」のように運命的で、時に切なく感動的で大好きです。 微妙な違いで人は変わることができる。 という言葉に勇気づけられました。 明日からまた頑張っていこうと...

勇気が出ました。 そして、三秋縋さんの本を読むのにやっぱり心を動かされずにはいられませんでした。 なんというか毎回、「君の名は」のように運命的で、時に切なく感動的で大好きです。 微妙な違いで人は変わることができる。 という言葉に勇気づけられました。 明日からまた頑張っていこうと、活力と勇気が湧いてくるとても温かい本です。

Posted byブクログ

2021/10/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公からは、とても聡く、ある程度自分と周囲を把握し、今後を予測できる姿を想像できた。両極端の人生どちらに転んでもおかしくない要素をもった人物として納得できる。 最後は、意外と馬鹿みたいにロマンチックだった。滑稽様子を描きつつ、その世界の誰も知らないところで二人の命を救っている。おかしさの配分が絶妙で、滑るように読み切ってしまった。

Posted byブクログ

2021/09/23

この本は2chのまとめで読んだことがある内容だった。同じ人生を繰り返し他のにも関わらず、違う結果になることがとても不思議に感じた。

Posted byブクログ

2021/09/10

私の1番好きな本。昔読んだ作品で、再び購入して読んだ。 どうしようもないとき、辛いとき、苦しいときはいつもこの本に助けられる。「今までそうだったから、これからもそうだろうなんて考えは、捨てちまえばいい」というセリフが、心の支えになる。 人生が辛い、上手くいかないと思っている人にこ...

私の1番好きな本。昔読んだ作品で、再び購入して読んだ。 どうしようもないとき、辛いとき、苦しいときはいつもこの本に助けられる。「今までそうだったから、これからもそうだろうなんて考えは、捨てちまえばいい」というセリフが、心の支えになる。 人生が辛い、上手くいかないと思っている人にこそ読んで欲しい作品。

Posted byブクログ

2021/05/16

表紙の雰囲気に惹かれて購入。もし自分が過去に戻れたとしたら、一週目の知識を使ってより良い人生を生きようとするものだと思うが、本作の主人公は「忠実に」一週目を再現しようとする点が面白い。しかし、ほんの少しの(実際にはとても大きな)誤りから人生は大きく変わってしまう…。途中から「彼女...

表紙の雰囲気に惹かれて購入。もし自分が過去に戻れたとしたら、一週目の知識を使ってより良い人生を生きようとするものだと思うが、本作の主人公は「忠実に」一週目を再現しようとする点が面白い。しかし、ほんの少しの(実際にはとても大きな)誤りから人生は大きく変わってしまう…。途中から「彼女」の正体が予想できた分、終盤の展開にはもう少し厚みが欲しいと思った。主人公の語り口は軽いが終盤まで重い展開が続くだけに、切なさと少しの救いが混じったラストは印象に残るものとなっている。

Posted byブクログ

2021/02/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

20歳までの人生を何の不満もなく生きてきた1人の男性が、10歳まで時を巻き戻されてしまい、1周目とは全く違う人生を送る羽目になるという話。 こんな悲しいことは言いたくないが、2周目で酷く荒廃しきった、迂闊で怠惰な生活を送る"僕"の姿が、中学までは何もかも美しく見えてがむしゃらに頑張っていたが高校から何も頑張れなくなってしまっている私自身の姿と重なり、私はこの主人公のように「死にたい」とまでは全く思わないのだが、生活の中で抱く負の感情には共感できる要素が多い気がした。少し歪んだ陰湿な話で、読んでいて前向きになれるようなストーリーではないのでワクワクはしなかったが、最後の"反撃開始といこう"の一言でなんだかスカッとした。三秋さんの作品他にもたくさん読んでみたいと思います。

Posted byブクログ