三月 の商品レビュー
角田光代さんおすすめの本。 最近友人と学生時代ってもう20年前なんだよね〜と話していたので、この短大の同級生たちに親近感を持って読めた。最初は誰が誰だか少し混乱したが、徐々に彼女たちがリアルに浮かび上がってくる。1話毎に視点が切り替わり、色々な人間関係が見えてくるところも面白い。...
角田光代さんおすすめの本。 最近友人と学生時代ってもう20年前なんだよね〜と話していたので、この短大の同級生たちに親近感を持って読めた。最初は誰が誰だか少し混乱したが、徐々に彼女たちがリアルに浮かび上がってくる。1話毎に視点が切り替わり、色々な人間関係が見えてくるところも面白い。 ずっと会っていなかったのに会えばすっと昔の関係に戻れる。そんな学生時代の友達って貴重。あと、やっぱり直接会って話すって大事だなって。コロナ禍の経験もあり、特にそう思った。
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当日人物が多いが、さくさく読める1冊。 みんなそれぞれ色々あるけれど、特別すごいわけではなく、そのときを前へ前へ強く生きている姿から、前向きになれるお話。
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大島真寿美さんは、ずるい。 上手すぎる、心の機微を捉えるのが。 東京の短大時代の同級生たち。 卒業の3月から20年。 人生いろいろ人それぞれに、 過去も未来も、人には言えないことも、 葛藤もある。 そして、3.11。 上手く言葉にできない感情を、 誰もが感じたことのある怖れ...
大島真寿美さんは、ずるい。 上手すぎる、心の機微を捉えるのが。 東京の短大時代の同級生たち。 卒業の3月から20年。 人生いろいろ人それぞれに、 過去も未来も、人には言えないことも、 葛藤もある。 そして、3.11。 上手く言葉にできない感情を、 誰もが感じたことのある怖れを 抱えつつ生きている中で、 突然つきつけられた 現実。 20代、30代、40代と 必死で生きている同級生たち。 自分と友を重ね合わせて読み進めた。 登場人物ひとりひとりが、 本当に目の前にいるような、 本当は自分の友達のような、 自分も登場人物の中にいるような、 なんだか不思議な感覚に陥った。 素晴らしい作品! 共感の嵐!
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私もこの本の登場人物たちと同年代、彼女たちのようににぎやかな学生時代ではなかったけど、若いときのエネルギーを懐かしく思う気持ち、歳を重ねて地道に歩いてきたが、今の現状に悶々とするところもある気持ちはとても共感できた。時にしみじみと切なく、時に温かい気持ちになる、いい本でした。美晴...
私もこの本の登場人物たちと同年代、彼女たちのようににぎやかな学生時代ではなかったけど、若いときのエネルギーを懐かしく思う気持ち、歳を重ねて地道に歩いてきたが、今の現状に悶々とするところもある気持ちはとても共感できた。時にしみじみと切なく、時に温かい気持ちになる、いい本でした。美晴も含めてまた全員集まる話も読んでみたい。
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最初は、同窓会をきっかけに昔の仲間の死の真相が明かされていくミステリーかと思いきや、2つの震災や短大卒業後のそれぞれの人生模様が丁寧に描かれていて、いつしか登場人物に自分を重ね合わせていた。友達とこんな風に見栄を張らず、飾らずに付き合える関係性になれるなら、年を重ねるのも悪くない...
最初は、同窓会をきっかけに昔の仲間の死の真相が明かされていくミステリーかと思いきや、2つの震災や短大卒業後のそれぞれの人生模様が丁寧に描かれていて、いつしか登場人物に自分を重ね合わせていた。友達とこんな風に見栄を張らず、飾らずに付き合える関係性になれるなら、年を重ねるのも悪くない。
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みんなそれぞれ何か抱えてるんだ もう歳だから会えるうちになんて思っていたけど、大地震はいつ起きてもおかしくないらしい。 やっぱり今なんだ。今を生きなくちゃと思った。 解決するとかじゃなく、人に話を聞いてもらうって大切なことだと思った。
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とある事をきっかけに短大時代の友達とプチ同窓会で集まる40代女性達の話。卒業してから、それぞれ事情を抱えていたり苦労していたりする。他人にはなかなか言えないような事でも、昔の仲間には自然と心を開き、カッコつけることもなく話せ、また話したことにより、今の自分を冷静に見て、前向きに考...
とある事をきっかけに短大時代の友達とプチ同窓会で集まる40代女性達の話。卒業してから、それぞれ事情を抱えていたり苦労していたりする。他人にはなかなか言えないような事でも、昔の仲間には自然と心を開き、カッコつけることもなく話せ、また話したことにより、今の自分を冷静に見て、前向きに考えられるようになる。今の私には抱え込むような大事はないけど、久々に大学時代の友達に会いたくなった。同窓会企画してみよっかなぁ。
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久しぶりの図書館でふと手に取り、さくさくと読み進めあっという間に読み終えてしまった。 みんなが過ごしてる「屈託のある」日々。誰にも話していない過去。これからの生活のこと。 どうしても震災にまつわるエピソードはショッキングだけど、読んで良かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
短大の同窓会の案内が届いてから、ノンは当時自殺してしまった森川くんのことが気になり始める。 森川くんの亡くなった本当の理由を求めて、 同級生たちと再び会えるまでの電話リレーと、 彼女たちがそれぞれ20年近く歩んできた人生。 失業して愛犬だけが自分の支えになっている領子。 両親に振り回され、気づけば恋心を抱いていた従兄弟のカンペーも結婚し、 子供のいる夫の後家として完璧に家事と育児に精を出してきた明子。 カンペーと遠距離恋愛をしてたけれど、神戸の震災で姉を亡くしてから、彼との関係を終わらせてしまった花の後悔と 両親の介護に静かに過ごす日々。 短大当時に森川くんと付き合っていた穂乃香が 感じていた彼の魅力と挫折と、今の夫である栃田との交際と彼に抱いていた疑問。 40代になった彼女たちが東北で再会し それぞれ抱える思いと当時の記憶を懐かしんでいる矢先に起きた震災。 夢を追ってアメリカに渡ったものの、バツ2と貧乏暮らしを日本に住むノンには全て嘘で固めていた美晴。 人生って本当に、人によって色々あるよね。 若かったあの頃、誰も想像もできない未来。 森川くんの記憶を誰もが持ちながら、それぞれの未来を歩んでいく様子。
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優しい文体で短大の時の友達五人の人生が描かれてた。 色々ある。 一言で人生と言っても全然違う。同じ短大にいて一緒に過ごした人たちも全く違う人生を創って歩いていく。 心の葛藤とかもすっと私に伝わってとても共感できた。 色んなことがあっても、その人生を自分で受け入れて前を向けることは...
優しい文体で短大の時の友達五人の人生が描かれてた。 色々ある。 一言で人生と言っても全然違う。同じ短大にいて一緒に過ごした人たちも全く違う人生を創って歩いていく。 心の葛藤とかもすっと私に伝わってとても共感できた。 色んなことがあっても、その人生を自分で受け入れて前を向けることは本当に素敵なことだなぁっとほっこりした。
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