原発ホワイトアウト の商品レビュー

若杉洌(著者)

2014/05/31

小節としてはどうかな、とは思うけど、本当にありそうで、ほんとうにおこっていることではないかと感じて、とにかく怖い。ほんとうの怖いのです。
作者の履歴を読むと余計にね。

2014/05/29

小説としては、構成も文章力もイマイチだが、無視できないリアリティさ。ノンフィクション色が強い前半に比べ、後半はフィクションの色合いが濃くなってくるが、これが笑い話で済むことを切に願う。

2014/05/27

後半から一気にドラマティックな展開になるものの、物語としてもノンフィクションとしても中途半端なので、結局どうすりゃいいのさ？という気持ちになる。それにしても日本の政治経済、報道、そして原発システム、こんなにお粗末な物なのかな？

2014/05/13

どこまでが創作でどこまでがノンフィクションなのかわからんけど、最終盤あたりのリアリティは、あれだけの大雪の後だけに、妙にリアル。

情報提供として見れば，「なるほどね」と思う部分も多々あるが，小説としたらそんなに上手いとも思えない。

原発問題はいろんな切り口があるし，それこそ，「鼻血」「スピリッツ」「美味しんぼ」みたいな論点で話をするのも，それはそれという感じもするが，何よりも，廃炉コストまで含めて原発発電すれば，絶対にコスト的に割の合わないものになるんじゃないか。

2014/05/06

現役官僚だけあって、リアルなムラ社会の構造はとても分かりやすく描かれている。実際にムラを牛耳っているのは、「電力連盟」の主だ、ということはよくわかった。だけど、現実の原子力規制庁委員長はもう少しまともだと信じたい。
あと、元女子アナのくだりは、どうも陳腐に感じてしまう。
クライマックスは、3年前の状況を思い起こさせる。2度と起こしてはならないと再確認した。

2014/05/06

設定や関係人物・業界のやりとりも、さもありなんという感じでリアリティたっぷりの知的刺激あふれる経済小説！という感想で締めくくれればいいのだが、筆者が現役の経済官僚で、告発ノベルの要素を多分に含むとすれば、さあどのように感想をもてばいいのか頭を抱える。
原発反対派、推進派、中立派、すべての人の必読書だと思う。

2014/05/02

喉元過ぎれば、原発は殆ど報道されなくなりました。今夏も電力需給見通しは原発を再稼働なしで予備率３％以上。１３年９月から今日まで日本の原発稼動状況は、ゼロ。節電が浸透して、原発無しでもやっていけるんじゃないの？と思うのが普通。一方で、企業が海外生産を増やして、電力消費をアジアにアウトソースしている面もある。製造業が国内回帰する、電気自動車が現実になると、また原発再稼動が動き出しそう。
http://www.gengikyo.jp/db/fm/plantstatus.php?x=d

2014/04/26

恐ろしいが、あり得る怖さがある。
このようなリアリティのあるシナリオを目の前にして、歴史は繰り返すから、って諦めるのか、日本の底力を発揮できる国民になるのか、一人一人に突きつけられる問題だ。

2014/04/24

内容がアホくさくて、どうしても最後まで読むことができなかった。本当にイラついた。思い出すだけでムカつく。
なんだこれ？

2014/04/23

歴史は繰り返す、一度目は悲劇として、二度目は喜劇として（カール・マルクス）

いろんな意味で怖い話だった。

実態は細部にあり、普通分厚い、難しい説明になる細部を誰もちゃんと理解しようとしないし、通常、そういうものなのかー、と流してしまうこと。
おカネがあれば、連鎖的に物事がうごいていく構図があること。連鎖の途中にある人から見ると、直接におカネが動いてなくても、他の動機づけがされていくこと。
でっち上げようと思えば、みんな寄ってかかれば、かなりのことがでっち上げられること。

壮大なブラックジョークのような話。
こういうの風刺っていうんだっけ？
それは違う？