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トラウマ映画館 の商品レビュー

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31件のお客様レビュー

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映画評論家の代表

大体の映画が、トラウマのいわくつきのカルト映画ですね。 淀川長治、水野晴朗、荻昌弘先生方がいない今町山智浩さんは、貴重な存在ですね。 第二弾第三弾も出してもらいたいですね。

ゆきんぼう

2024/08/30

(2011/7/5) 町山智浩。 この人を知ったのはTBSラジオの伝説的名物番組、ストリームだった。 小西克哉さん、松本智子さんがパーソナリティをつとめる平日お昼のこの番組は、ものすごいメッセージ性を持っていた。勝谷誠彦氏が日本を「利権談合共産主義」と切って捨て、TBSの社員であ...

(2011/7/5) 町山智浩。 この人を知ったのはTBSラジオの伝説的名物番組、ストリームだった。 小西克哉さん、松本智子さんがパーソナリティをつとめる平日お昼のこの番組は、ものすごいメッセージ性を持っていた。勝谷誠彦氏が日本を「利権談合共産主義」と切って捨て、TBSの社員である武田一顯氏が遠慮なく政府を切る。それに答える小西。吉田豪、町山さんが脇を固める、。。 不思議な番組だった。 町山さんは映画の批評をしながら、アメリカの酷さを伝える。それがのちに「松島町山未公開映画を見るテレビ」につながる。 メジャーになる過程を見ているようだった。 1962年生まれとほぼ同世代の氏は、学生時代から三軒茶屋に出没して映画を見ていたとこの本に書いてある。 なんと、ということはニアミス、あるいは同じ映画を見ていたかも。二番館を見るだけだったらそうは負けてないはず。 氏が私と決定的に違うのは、テレビで映画を見まくってたということ。それも昼日中。 そこから起こしたのがこの本。 テレビにすぐ降りるような、あまり当たらなかった映画の中に、人間の生き様を突くものがたくさんあったことをこの本は教えてくれる。 この本の中で私にとって一番懐かしかったのは「シベールの日曜日」のヒロインが、15歳になって全然違うキャラで出た映画の話。案山子と抱き合う? よくわからん。 が、性的な映画が結構多い。 そういう映画が記憶に残ったのかもしれないけど、やはり人間模様を描く原点なのでしょうね。 凄いです、映画って。 そして数十年前の記憶を語れる町山さんって。能力です。 時に町山さんがtwitterで見せる攻撃性、あの人格って、この「能力」と背中合わせなんだろうナーと、妙に感心したりしました。

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2022/02/21

映画館でなくテレビだから、トラウマ洋画劇場としたほうが感だが、片手ぐらいしか見ていない。子供時分に自由にテレビ見られた環境は羨ましい。

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2020/12/26

映画評論家の町山さんが、幼き日にテレビで観て胸を深くえぐった作品を解説した本。 まず町山さんの文章が素晴らしすぎる。普通に短編小説集と言っていいくらい、読み物として面白い。 町山さんの深い考察や映画への愛などに触れ、自分ももっと映画について知りたいと思いました。 町山さんの...

映画評論家の町山さんが、幼き日にテレビで観て胸を深くえぐった作品を解説した本。 まず町山さんの文章が素晴らしすぎる。普通に短編小説集と言っていいくらい、読み物として面白い。 町山さんの深い考察や映画への愛などに触れ、自分ももっと映画について知りたいと思いました。 町山さんの書かれた本はこれから全部読みたいと思います。これからもガンガン執筆して頂きたい、素晴らしい文筆家です。

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2020/09/28

どれも観たことのない映画の評論だったが面白かった。 ただ観点がトラウマなので、読みながら映画へのトラウマ的イマジネーションが頭をぐるぐる駆け巡り離れなくなる。実際に映画を観ればそれ程ではないのかもしれないが、読み進めるうちに、だんだん悪夢を観ている気分になってくる。こんな救いのな...

どれも観たことのない映画の評論だったが面白かった。 ただ観点がトラウマなので、読みながら映画へのトラウマ的イマジネーションが頭をぐるぐる駆け巡り離れなくなる。実際に映画を観ればそれ程ではないのかもしれないが、読み進めるうちに、だんだん悪夢を観ている気分になってくる。こんな救いのない映画、誰が観るんだろう?なんて気分になる。 それでもこの本は面白かった。取り上げられた映画に興味はもったが、実際には観ないと思う。

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2020/07/31

本書では25本の映画と、 各章ごとにそれらの作品に関連する幾つかの映画が紹介されています。 そのうち観たことがあるのは 〝愛すれど心さびしく〟をはじめ数本だけ。 あとは観たことも聞いたこともない映画ばかりです。 知っている監督や俳優も、ほんの数名でした。 感受性豊かな思春期の頃に...

本書では25本の映画と、 各章ごとにそれらの作品に関連する幾つかの映画が紹介されています。 そのうち観たことがあるのは 〝愛すれど心さびしく〟をはじめ数本だけ。 あとは観たことも聞いたこともない映画ばかりです。 知っている監督や俳優も、ほんの数名でした。 感受性豊かな思春期の頃に観た映画は、 深く心に突き刺さるものですが、 タイトルに使われている〝トラウマ〟という言葉は、 そういう意味合いが強いと思います。 ここに紹介されている 〝わが青春のマリアンヌ〟や〝カモメの城〟などは、 機会があればぜひ観てみたい作品です。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

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2019/04/06

誰かのエッセイで、既に持っている本を、忘れてまた買ってしまったという話があったが、この本が正にそれ。 「贖罪」を読み終えてすぐに購入したのを忘れて、また買っていた。 昨日、未読の本の整理をしていて気づいた。 さて、内容だが、モリーという女性がアルツハイマーのような病気で死んでその...

誰かのエッセイで、既に持っている本を、忘れてまた買ってしまったという話があったが、この本が正にそれ。 「贖罪」を読み終えてすぐに購入したのを忘れて、また買っていた。 昨日、未読の本の整理をしていて気づいた。 さて、内容だが、モリーという女性がアルツハイマーのような病気で死んでその葬儀に、かつてモリーと恋愛関係にあった三人の男が集まる。政治家と音楽家と新聞社の編集長。 音楽家と編集長は友人で、最後は悲劇的な最後を迎えるのだが、劇的といえば劇的だが、これはフィクションの中でのリアリティ。 現実味は薄いが、引き込まれてしまう。 「贖罪」に比べて短いし読みやすいが、見た目と違って中身はなかなかハードである。

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2019/01/06

人は誰しも特別な映画を心に抱えて生きている―。呪われた映画、闇に葬られた映画、一線を超えてしまった映画など、著者の心に爪あとを残した26本の作品を紹介。幼い頃に観たそれらの猟奇性やフェティシズムの源泉を紐解きながら、作品同士の繋がりや、のちの作品へ与えた影響を見出す。読んでから観...

人は誰しも特別な映画を心に抱えて生きている―。呪われた映画、闇に葬られた映画、一線を超えてしまった映画など、著者の心に爪あとを残した26本の作品を紹介。幼い頃に観たそれらの猟奇性やフェティシズムの源泉を紐解きながら、作品同士の繋がりや、のちの作品へ与えた影響を見出す。読んでから観るか、それとも観てから読むか。トラウマになること必至、映画好きのための一冊。(表紙裏) どこかの書評で見かけ、主にホラー系統の評論集だと思い込んでいたのだけれど、盛大に勘違いしていたよう。主に精神的な負荷を与えてくる作品群のそれでした。 取り上げられている作品はそも今現在流通にないようなマイナーなものが多く、「気になったからレンタルで…」と一筋縄にはいかなそうだけど、それでも観たくなるような紹介の仕方で、好みの評論集だった。

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2018/07/12

映画の見方が少しわかるようになるか、と思い読んでみた。批評だけでいい、おぞましくて観るのは遠慮したい映画が大半だったが、映画の紹介それだけで充分面白い。

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2018/03/10

映画は基本的に好きなものを繰り返し見る派。そのため知らない映画がこの世にたくさんあることは知っている。 もちろん本書に載っている25の映画の、どれもを見たことも聞いたこともない。そして見ていないで、得意の活字から入ってよかったと思った。 トラウマと冠されているだけあり、お年頃の時...

映画は基本的に好きなものを繰り返し見る派。そのため知らない映画がこの世にたくさんあることは知っている。 もちろん本書に載っている25の映画の、どれもを見たことも聞いたこともない。そして見ていないで、得意の活字から入ってよかったと思った。 トラウマと冠されているだけあり、お年頃の時代に掲載されているどの映画を見ていても、超ド級のトラウマを抱えていたと確信している。 だからと言って、ただ「ヤバイ」という陳腐な単語で片付けられる映画ではないものばかりだ。 本書では、映画が作られた時代背景、監督や脚本家がどんな意味を持たせて作品を作ったのかを丁寧に解説しているので、作品を理解する助けになるはずだ。 トラウマ作品になるということは、世界が、社会が持っている膿を、ありありと見せつけているからではと今では思う。

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