刑事の子 の商品レビュー
2014年6月6日読了。 読み終わるまでの時間と、面白さは比例すると思う。長さとか関係なく。 宮部みゆきの文章は、どうしてこんなにも一言一句重みを持っているのか。 八木沢順一は、中学生の割りに大人びていて、言葉遣いも古めかしい部分もある。だけれど、近くに祖母と同じ年齢の家政婦がい...
2014年6月6日読了。 読み終わるまでの時間と、面白さは比例すると思う。長さとか関係なく。 宮部みゆきの文章は、どうしてこんなにも一言一句重みを持っているのか。 八木沢順一は、中学生の割りに大人びていて、言葉遣いも古めかしい部分もある。だけれど、近くに祖母と同じ年齢の家政婦がいることで、違和感すら感じさせない。 「想像力が欠如して、悪い事を悪いと思えない現代の若者」は、「平気で悪い事をする若者達より、自分の子供の命の方が尊い」と決めつける大人が作ったという。 世間の描写も的確で、厳しい。 なのに喧嘩上等の恐い老人は、優しい顔で笑うのだ。 広くて深い、宮部みゆきの作品はやっぱり好き。
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宮部みゆき氏の初期作品 『東京殺人暮色』『東京下町殺人暮色』そして『刑事の子』と改題されてきた作品です 特質すべき作品ではありませんが一番の読みどころは戦争を経験した二人の登場人物の語り口 主役である八木沢順君の家で家政婦として働くハナさん 事件と大きな係わりを持つことになる画...
宮部みゆき氏の初期作品 『東京殺人暮色』『東京下町殺人暮色』そして『刑事の子』と改題されてきた作品です 特質すべき作品ではありませんが一番の読みどころは戦争を経験した二人の登場人物の語り口 主役である八木沢順君の家で家政婦として働くハナさん 事件と大きな係わりを持つことになる画家の篠田東吾 特に花さんの『世渡りのための武器』というお話にはとても魅かれました 中高生が読むのに最適なミステリーです
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改題反対・・・(´・ω・`) 読んだことあった・・・ マリエンバート出て来るまで気がつかんかったけど・・・ しかも表紙のあらすじに改題って書いてあったけど・・・ やっぱりちょっと古いテイストの内容ですが、火炎の印象がすごい。
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本作の初出は1990年。ということは、平成の初めということになる。その数年前には昭和が控えており、その意味では古い作品だ。僕が生まれたのは1987年なので、本作の誕生とそうそう変わらない。 にもかかわらず、何の違和感もなく本作を読めるというのは、考えるまでもなくスゴイことだ。...
本作の初出は1990年。ということは、平成の初めということになる。その数年前には昭和が控えており、その意味では古い作品だ。僕が生まれたのは1987年なので、本作の誕生とそうそう変わらない。 にもかかわらず、何の違和感もなく本作を読めるというのは、考えるまでもなくスゴイことだ。実際、僕は「解説」にて本作が最新作でないことを指摘されるまで、そのことには気づかなかった。「古くて新しい」や「温故知新」というのではない。そもそも「古さを感じさせない」。これってスゴイことだ。 とはいうものの、そう言われてみれば、本作は「素朴」かもしれない。さまざまなミステリー作品が生み出されている昨今、それに伴いトリッキーな作品も増えてきた。本作にはそういったトリッキーさがまるでない。どストレートにミステリーの王道を行く。だからこそ、安心して読めるし、期待を裏切らない。 最近のミステリーを好む人には、本作は物足りないかもしれない。でも、こんな安心感――殺人事件が起きていて「安心」も何もないかもしれないが――だっていいじゃないか。 【目次】 刑事の子 プロローグ 第一章 新しい街 第二章 犯行声明 第三章 殺人愉快犯 第四章 にわか刑事 第五章 マリエンバートで…… エピローグ 解説 大森望
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読み始めて「あれ?」と思ったんですが、中学生向きだったんですね。道理で初期作品とは言え、宮部さんにしては心理描写も事件の内容も掘り下げ方が浅いと思いました。順が中学生探偵として事件を解明するのかと思いきや、後半はハナさんに持ってかれているし。ハナさん、好きだからそれはそれでいいで...
読み始めて「あれ?」と思ったんですが、中学生向きだったんですね。道理で初期作品とは言え、宮部さんにしては心理描写も事件の内容も掘り下げ方が浅いと思いました。順が中学生探偵として事件を解明するのかと思いきや、後半はハナさんに持ってかれているし。ハナさん、好きだからそれはそれでいいですが、『刑事の子』というタイトルの割には物足りない気がしました。
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面白かった! けど、刑事の息子が最後まで頑張るのかと 思いきや後半は家政婦のハナさんのファインプレーが 目立ちすぎて少し残念でした。
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時代設定の多少の古さや, なんとなく見通してしまうことのできる展開に 少し残念な思いも持つが, さすがの表現力には感心させられる。
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タイトル通り、刑事の息子がバラバラ殺人に端を発する事件を追っていく展開。刑事の自宅に、犯行を予告するような手紙が突然届き、そこに書かれていたことは・・・。
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子供が活躍する話は苦手な方だけど、事件はかなり猟奇的で謎が多く、しっかりとしたミステリーが楽しめた。 ただその少年がいい子過ぎ、家政婦さんができた人過ぎで、ちょっと鼻につく感があったのは私がひねくれているからなのか 笑。
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初期作品ながら、改題前含めて初読。 都合が良すぎる展開が目立つけど、伝えたい事は伝わるし、何より面白さに安定感がある。 刑事の子、脅迫状、いわゆる「良い子」というのに、どこか既視感があると思ったら、解説で判明。「ソロモンの偽証」のあの子にそっくりなんだなあ。
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