ブルー・ゴールド の商品レビュー
若手商社マンの藪内之宏は零細企業のゴールド・コンサルタントに飛ばされる。社長は悪名高く敵だらけ、同僚は凄腕ハッカーの青年に年齢不詳のド派手美女。藪内はクセモノぞろいの面々と貴重な商品である「水」獲得に奔走するが、予期せぬ妨害に悪戦苦闘する。
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詳しい部分は難しくてわからなかったけど、商社で働くとはこういうことか、と興味深く読んだ。 伊比と田伏にそんな関係があったとは。 ーーー 若手商社マンの藪内之宏は零細企業のゴールド・コンサルタントに飛ばされる。社長は悪名高く敵だらけ、同僚は凄腕ハッカーの青年に年齢不詳のド派手美女。藪内はクセモノぞろいの面々と貴重な商品である「水」獲得に奔走するが、予期せぬ妨害に悪戦苦闘する。
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水にまつわるビジネスをテーマにした小説です。ジャンル分けしにくいですが、ミステリー要素やどんでん返し的な要素も含んでいます。少し盛り上がりに欠けますが、いろいろな知識が身につく本です。
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題材も興味深く、キャラクターもクセがあって、相変わらず面白い♪ 今回取り上げられた“水”に限らず、資源は誰のものだ?という問いは全世界共通でありながら、平等に受け取れるものであったことは過去一度もなく、これからもそうだろうし、これからはもっと過酷な状況が待っていることを誰もが理解...
題材も興味深く、キャラクターもクセがあって、相変わらず面白い♪ 今回取り上げられた“水”に限らず、資源は誰のものだ?という問いは全世界共通でありながら、平等に受け取れるものであったことは過去一度もなく、これからもそうだろうし、これからはもっと過酷な状況が待っていることを誰もが理解しつつ、喫緊でないので何も手を打たない。そうして手遅れになってから大慌てするんだろうな、という・・・ そういうところをエンタメに盛り込むところがイイ♪ ただ、ちょっと冗長なところもあって、真保さんの作品としては物足りなさもw
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読み始めたらついつい展開が気になって読み進んでしまい 寝不足な日々を過ごしてしまった。 ホワイトアウトの再来のような展開の速さではあったが なんとなく最後はこじつけ的に降ってわいたような 過去に帰結するってところがイマイチ感はあるが 読み応えのある一冊ではないでしょうか。
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ブルー・ゴールド 真保裕一 朝日出版社 当代一級のStory Tellerは、レダ全3巻の途中で読み始めてとまらなくって一気読み。 水の惑星といいつつ、飲料に適した水分は全体の数%というなかでその巨大利権にからむ外資、商社、水源地の人々を巻き込んだ権謀術数。ペルーでの水道事業で...
ブルー・ゴールド 真保裕一 朝日出版社 当代一級のStory Tellerは、レダ全3巻の途中で読み始めてとまらなくって一気読み。 水の惑星といいつつ、飲料に適した水分は全体の数%というなかでその巨大利権にからむ外資、商社、水源地の人々を巻き込んだ権謀術数。ペルーでの水道事業でおきた悲劇と亡くなった息子、レダもL.Aの、、、(イカン、ネタばらし)
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米国出張(14年9月)の移動中に読む。 水資源を巡る問題は、真新しい問題ではないが、利権と利潤が優先され、残念ながら安価で安定した水の供給が世界の貧困な国々に行き渡るのは難しい。 冒頭のくだりは、深い問題をテーマに紛争する商社ビジネスを描くのかと思い期待して読み進めたが、他の方...
米国出張(14年9月)の移動中に読む。 水資源を巡る問題は、真新しい問題ではないが、利権と利潤が優先され、残念ながら安価で安定した水の供給が世界の貧困な国々に行き渡るのは難しい。 冒頭のくだりは、深い問題をテーマに紛争する商社ビジネスを描くのかと思い期待して読み進めたが、他の方も書かれているが、終わり方があまりにもチープで著者の作品の中では、残念な作品でした。 相変わらず読み始めたら止まらないスピード感のある展開。読みやすいには読みやすいです。
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スパイさながらの商社間の諜報戦。 情報を操作して自分の商売を行っていく。 少しづつ明らかになっていく事態と事件の全貌に一気に読んでしまいました。 ただ、終わり方がいまいちです。 せっかくの高度な諜報戦の原因を個人の怨恨に片付けてしまうのはちょっと残念でした。
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水をめぐる大手商社と自治体に弱小商社が挑む。ってわかりやすい勧善懲悪なストーリーだけど登場人物のキャラがアニメ的で面白い。これはドラマ化された今野敏著「ST」でも感じたけどこの頃の娯楽小説がヒットする条件のようになってるのかな。
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前半は、稚気あふれるお仕事シーンが満載で面白いのだが、後半に至りぐだぐだ混線して、どこにエンターテインメントを求めているのか見えなくなってしまう。ドストエフスキを模しているのかもしれない。 真保裕一はそこそこ実力があり、だからこそ一定水準以上の作品を出し続けていられるのだと思う。...
前半は、稚気あふれるお仕事シーンが満載で面白いのだが、後半に至りぐだぐだ混線して、どこにエンターテインメントを求めているのか見えなくなってしまう。ドストエフスキを模しているのかもしれない。 真保裕一はそこそこ実力があり、だからこそ一定水準以上の作品を出し続けていられるのだと思う。しかし、ホワイトアウト以降、これは良いといえる代表作はなかなか出てこない。ミクロなシーンはうまく書いているが、長編全体となると構成が平板なものが多い。
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