ブルー・ゴールド の商品レビュー
水を貴重な資源と考え、いわゆる金になるという意味で水をブルー・ゴールドと呼ぶ。 長野県南駒野町は豊富な水資源を持っているが、基準は満たしているものの最近悪化したらしい水質データを手にした出向先の社長は、そのことをマスコミに流すと脅し酒造を買収し精密機械メーカーの工場建設を目論む...
水を貴重な資源と考え、いわゆる金になるという意味で水をブルー・ゴールドと呼ぶ。 長野県南駒野町は豊富な水資源を持っているが、基準は満たしているものの最近悪化したらしい水質データを手にした出向先の社長は、そのことをマスコミに流すと脅し酒造を買収し精密機械メーカーの工場建設を目論む。 買収はうまくいきそうだったがライバル商社、国、県などから妨害が入る。 取りあえず読み終えたものの、かかわる組織・人間がたくさんいて、それぞれの立場でどう考えてどう行動するか、しっか理解するにはあと3回くらい読まなければだめそう。
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2014.5.31 水関連産業に復讐劇を絡めたミステリー?。テンポ良く読めたけど、真相がわかってくる後半以降は出来過ぎでイマイチ。
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『プラチナタウン』に続いて、商社を舞台にした起業小説。主人公がとばっちりで、出向させられるが、役員から出向先の社長を見張れという指令を受ける。 その社長とともにあくどいとしか思えないようなビジネスを展開していくが、何者かの妨害に遭い、危機一髪。 誰が敵だか最後までわからない、ひっくりかえり続ける感じが真保裕一っぽくて、とてもよい。
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真保裕一が手がける水ビジネスを巡る攻防を描く佳作。 真保裕一はデビュー当初の「小役人シリーズ」からもわかるとおり、ビジネスの裏側を丹念に描きながら絶妙なバランス感覚でミステリに仕上げるのがとてもうまい。本作では総合商社とその関連会社を軸に、法律すれすれあるいは法に抵触することすらも手がけながらも、ビジネスとしての本質を失わない人物たちが描かれている。 登場人物は皆どこかうさんくさく、主要な人物がいずれもなにがしかの秘密を持っている。物語が進むにつれてそれぞれの人物が抱えているものが少しずつ明らかになるにつれて、それまでの言動がすとんと腑に落ちる、ような気になるのも真保裕一らしい描き方だ。 昨今、水がビジネスになるといわれるようになってきたが、水が潤沢にあるが故にそれを資源だと思ってこなかった日本にある落とし穴にも言及しながら、水をただの商売の道具、金のなる木のように扱う現代のビジネスに対しての批判精神も忘れていない。当然、物語のおもしろさは一線級である。
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水の惑星…地球と、最近の水をめぐる各国との駆け引きが、レアな感じで面白い。ミステリーの要素があるが巨大商社の裏側も想像されて企業小説とも読める。現場で奮闘する人たちの姿も示唆に富んで…面白いよ。
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最初の方は水ビジネスのことなど興味深く読みました。 けれど犯人に納得がいかない。 水ビジネスに絡んだ動機 犯人でいって欲しかったな
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一流商社マンの薮内が飛ばされたのは、ブラック企業!? 社長は悪名高く敵だらけ、同僚は凄腕ハッカーの青年に年齢不詳のド派手美女。 クセモノぞろいのメンバーと、貴重な戦略商品「水」獲得に奔走するが、予期せぬ妨害に悪戦苦闘する。
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総合商社のきな臭い物語。小役人シリーズ 連鎖、取引、震源を思い出させる、少しくどい説明と複雑さがある。真保裕一ファンでなければ読むのは辛いかなー。それにしても総合商社の社員ってのは、この小説の主人公のように頭の切れる男ばかりなのだろうか!? 入社して4年目にしては出来が良すぎる。...
総合商社のきな臭い物語。小役人シリーズ 連鎖、取引、震源を思い出させる、少しくどい説明と複雑さがある。真保裕一ファンでなければ読むのは辛いかなー。それにしても総合商社の社員ってのは、この小説の主人公のように頭の切れる男ばかりなのだろうか!? 入社して4年目にしては出来が良すぎる。あり得ないでしょ
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商社と水ビジネスというテーマで興味を持ったが、最後のオチがちょっと腑に落ちない。 これなら、別に水ビジネスでなくてもいいよね。
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水道民営化、ダイオキシン報道などの社会問題を散りばめつつ描かれるビジネスミステリー。真保さんの本は久しぶりに読んだけど、相変わらず面白い。映像化向きですね。
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