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戦略参謀 の商品レビュー

4.1

38件のお客様レビュー

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2024/05/11

経営企画の人向けの本。 社長の最後の仕事はリーダーシップを発揮すること。 問題解決は、現状把握、真因追求、解の方向性、具体策の比較検討、実行計画の明示の順で行う。 PDCAを回せれば、すべての企業は経営できる。ちゃんとやるところまでみる。 小説形式なのでスラスラ読める。 ...

経営企画の人向けの本。 社長の最後の仕事はリーダーシップを発揮すること。 問題解決は、現状把握、真因追求、解の方向性、具体策の比較検討、実行計画の明示の順で行う。 PDCAを回せれば、すべての企業は経営できる。ちゃんとやるところまでみる。 小説形式なのでスラスラ読める。 会社は一人の創業者から始まり、徐々に社員に業務を委託し、最後に委託するのが経営企画。会社のことを考えること。

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2021/01/31

発行から7年遅れで読んだが全く色褪せることなく読めた。 印象深いフレーズ  P254 「企業は、働く者がそこで力を高め、自身の力を発揮して事業に貢献し、そして企業が市場に貢献する。結果としてその存在自体が意義のある会社として発展していく。こう考えるのが一番収まりがいいと思う。市...

発行から7年遅れで読んだが全く色褪せることなく読めた。 印象深いフレーズ  P254 「企業は、働く者がそこで力を高め、自身の力を発揮して事業に貢献し、そして企業が市場に貢献する。結果としてその存在自体が意義のある会社として発展していく。こう考えるのが一番収まりがいいと思う。市場も企業も、そしてそこで働く者も皆が幸せなれるからだ。」 P255 「世の中に足跡を残してきたのは、保身に走った人たちではなく、道を開こうとあがいた人たちだ。どういう人性にするかは、自分で選ぶことだ」 経歴が華々しいので、すかした感じかと思いきや、日本向けの共感しやすい内容で、小説としても結構楽しめた。(社長秘書が誰の味方か、については読み誤った。)

Posted byブクログ

2018/10/12

マッキンゼー出身のコンサルタントによる企業変革に関するビジネス小説。 よくある小説仕立ての書籍と同様に、全能の先生が登場し、この先生に教えを乞う若手社員がヘマをしながらも改革を進めて行くという話で、さほど目新しい感じも受けない。小説としての出来は普通、という印象。 それでも、...

マッキンゼー出身のコンサルタントによる企業変革に関するビジネス小説。 よくある小説仕立ての書籍と同様に、全能の先生が登場し、この先生に教えを乞う若手社員がヘマをしながらも改革を進めて行くという話で、さほど目新しい感じも受けない。小説としての出来は普通、という印象。 それでも、この本が素晴らしいのは、「経営企画部」とはどういうことをする部署なのか、その内容ではなく、その仕事をするにあたっての心持ち、気構えといったものを、厳しい言葉で述べてくれている点である。こういう本は今までなかった。 [more] (目次) 紳士服チェーン「しきがわ」の営業マン高山昇は、陰謀家の阿久津専務の逆鱗に触れ、新設の経営企画室に異動に。だが、高山は持ち前の正義感と行動力を武器に、室長の伊奈木とコンサルタントの安部野の助力を得ながら、社長の補佐役として成長。社内の地雷を踏みまくりながら経営改革に取り組姿を描くビジネスストーリー。 第1章 高山、最初の地雷を踏む 第2章 「バケツの中身」が重要だ 第3章 経費削減と経費低減は違う 第4章 社員がやる気になる人事制度とは 第5章 起死回生の販促プラン 第6章 混沌のなか、海図を求める 第7章 新業態を立ち上げる 第8章 社内の「憑き物落とし」

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2018/07/12

書店にて、大前研一『企業参謀』を彷彿させる刺激的な表題につられ、思わず手に取り著者の略歴を眺め驚愕した。〜早稲田大学大学院理工学研究科修了〜中略〜マッキンゼーアンドカンパニーに入社〜おいおい、これは本当に大前氏の正式な後継者が現れたのではないか?しかも本書が処女作品だって?...

書店にて、大前研一『企業参謀』を彷彿させる刺激的な表題につられ、思わず手に取り著者の略歴を眺め驚愕した。〜早稲田大学大学院理工学研究科修了〜中略〜マッキンゼーアンドカンパニーに入社〜おいおい、これは本当に大前氏の正式な後継者が現れたのではないか?しかも本書が処女作品だって??←ここから購入決断の思考に至るまでおそらく一秒も掛かっていないだろう。これが本書との出会い。これで期待を裏切られたら、そのショックは計り知れなかった事だろう。だが心配無用、おかげさまでショック死せずに済んだ。あまりにも満足してFBで著者に直接感想メールを送った程だ。 本書には複数の登場人物が出てくる。通常、読者が自らの意識を投影させることが出来る人物は主人公一人。しかし本書では、五人ほど意識投影が可能な人物がいた。それぞれの立場から見る個々の物語は、彼ら自身の経済合理性の下にしっかりとしたロジックを構築しており、書籍としての空気を乱す輩は一人も出てこない。その彼らが織り成す経済活動を通じての日常は、きわめて目まぐるしく、また生々しく、いち企業の歴史を紡いでゆく。思惑の異なる登場人物が織り成す企業ストーリーをそれぞれの視点から楽しむ事が出来る書籍はそうあったものではない。 物語りも然ることながら、さらには各章の最後にある『解説』、これが何にもまして面白い。以前、『ストーリーとしての競争戦略』の著者である楠木健氏が、著書『戦略読書日記』の中で頻繁に使うフレーズがあった。『“スキル”ではない“センス”という何か』それは、「世の中の成功している社長は、スキルではなくセンスで事業を行っている。」という趣旨の話しだ。そして楠木氏は、「この“センス”という概念を言葉で説明することは困難である。」としていた。ところが、本書はこの辺りをさらりと説明してのける。二代目の持つなんとも言えない“代表取締役担当者としてのセンスのなさ”そして、成功した創業者が行っていた“センスとしか言いようのない卓越した経営手腕。”この難解な二者間の関係性を、高速で回すPDCAで説明するあたり、著者には学問では無いなにか傭兵的な臨場感を感じずにはいられない。 著者の作家としてのキャリアはこれから益々磨かれていく事だろう。しかし、物語としての完成度を求めてしまえば、それは池井戸潤氏を追いかけなければならなくなる。正直、著者にはそんなドラマチックジャンルを求めてはいない。いや、内容についても十分に面白いのだ。だが、それ以上にこの『解説』の価値観の殴り書きが矢鱈と僕の共感スイッチを点けて回る。ではなぜ★4つなのか。それは、「続編のほうが面白いですよ!」という著者からのFBメールが所以である。自ら上げたハードルを見事に飛び越える事ができるか否か、続編が待ち遠しい。

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2017/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・企画というのは、目的を明確にし、現状を把握したうえで、そこから、目的達成のための意味合いを抽出し、成功のための仮説を立て、実行案を組み立てるという一連の動作のこと ・言葉にして、時には分析もし、何がポイントなのかを抽出して人に上手に伝え、全社視点での動きをつくっていかなければいけない仕事 ・戦略的な方向性に沿った実践力と、素早く的確な方向修正能力 ・戦略的な方向性は正しくても、それを真摯に謙虚に実行できていない状況が低迷を招く ・判断がなされた時の、判断の前提を明確にしておくべき ・本来重要なのは、失敗を称賛する文化づくり。失敗することがいいわけではない。失敗から多くのことを学べるという事実を会社が受け入れるということ ・経営というのは、正しい企業文化づくりでもある ・PDCAが回っていない理由は、いくつも挙げられるが、その根にあるのは、「人、性善なれど、性怠惰なり」ということ ・実証主義の場合に、気をつけるべきは、それが因果なのか相関なのか、その混同を起こさぬように気をつけねばならない

Posted byブクログ

2017/05/07

改革を成し遂げる新参者と、それを阻む者。それを囲む社長以下の従業員達。小説仕立ての企業改革ストーリで、各章末に経営論をポイント化しています。 引き込まれる様に、一気読破してしまいました。 本書では、改革を成し遂げるためには、相当の覚悟と行動力がなければならないということ。さらには...

改革を成し遂げる新参者と、それを阻む者。それを囲む社長以下の従業員達。小説仕立ての企業改革ストーリで、各章末に経営論をポイント化しています。 引き込まれる様に、一気読破してしまいました。 本書では、改革を成し遂げるためには、相当の覚悟と行動力がなければならないということ。さらには、抵抗勢力に対する対処能力が必要とも。 ストーリの中では、"人の業"というものを感じます。人はその極めて高い危険予知能力故に、今まで生き長らえてきた。ただし、その能力は、時として改革を妨げる。 危険予知能力が高い 保身、責任回避、自己への利益誘導、などという業(エゴ)にカタチを変えて。 やはり、企業経営の肝は人であるということを痛感しました。

Posted byブクログ

2016/01/08

・長期低迷状態から脱出するための3つのポイント  -レッドオーシャン化した既存市場で勝ち抜くための施策を実行   >例)コスト削減を実施し、基礎体力をつける   >例)ボトルネックとなっている部分を分析し、打ち手をうつ  -会社の強みを活かして未開拓の新市場、新たなビジネスモデル...

・長期低迷状態から脱出するための3つのポイント  -レッドオーシャン化した既存市場で勝ち抜くための施策を実行   >例)コスト削減を実施し、基礎体力をつける   >例)ボトルネックとなっている部分を分析し、打ち手をうつ  -会社の強みを活かして未開拓の新市場、新たなビジネスモデルの発掘  -創業の理念を再定義   >自社の価値観、存在意義を定義しビジネスを見直す ・PDCAをちゃんと回すことは重要  -うまくいった場合、行かなかった場合の振り返りが重要  -環境変化に適合するために適宜チェックを行い修正することが必要 ・問題解決の思考ステップ  -現状把握  -真因の追究   >仮説構築と検証  -解の方向性   >打ち手立案  -具体策の比較検討  -実行計画の明示 ・経費削減は費用対効果を考慮すべし  -経費節減効果と売上減少効果を比較考慮した上で削減の是非を検討 ・人事制度は信賞必罰となることが大事  -皆が同じ方向を向いて頑張れる  -お天とう様は見ている状況をつくる

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2015/04/11

論旨はまあまあだけど、小説としてはダメ。先が読める伏線の浅さ、登場人物の頭の悪さ。ビジネスラノベ。三枝さん大好き。

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2015/03/29

昨年来試験勉強に追われ、中途半端に読みかけになっていた。実務補修が終了し、ようやく落ち着けたので読了。 三枝匡さんの三冊もそうだが、ビジネス小説ってストーリー重視の自分に合っていて結構好き。 経営企画って泥臭いんだな。魑魅魍魎が蠢く企業を変革させたいなら、負荷が大きくなるに違い...

昨年来試験勉強に追われ、中途半端に読みかけになっていた。実務補修が終了し、ようやく落ち着けたので読了。 三枝匡さんの三冊もそうだが、ビジネス小説ってストーリー重視の自分に合っていて結構好き。 経営企画って泥臭いんだな。魑魅魍魎が蠢く企業を変革させたいなら、負荷が大きくなるに違いない。 春から自分の立ち位置も、高山に近くなると思われるから大変だ。頑張らないと。 最後の、高山の恋がどうなったのか。 さらっと過ぎる。

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2015/03/08

『戦略プロフェッショナル』や『ザ・ゴール』と同様、小説形式のビジネス書。著者はビジネスコンサルタントの稲田将人氏。過去に紳士服のアオキや日本コカコーラなどの大手企業に携わった経験を元に、企業経営のノウハウを分かりやすく解説されています。 舞台は、大手紳士服チェーンの「しきがわ」...

『戦略プロフェッショナル』や『ザ・ゴール』と同様、小説形式のビジネス書。著者はビジネスコンサルタントの稲田将人氏。過去に紳士服のアオキや日本コカコーラなどの大手企業に携わった経験を元に、企業経営のノウハウを分かりやすく解説されています。 舞台は、大手紳士服チェーンの「しきがわ」。中規模から大規模に当たる企業で、創業者が引退、社長は二代目。いわゆる「成長の踊り場」で低迷中。こんな中、周りが見えないが会社を良くしようとする思いが強い中堅社員の高山の成長と奮闘がストーリーの主軸です。 とにかく印象に残ったのは、何度も出てきた「人、性善なれど、性怠惰なり」というフレーズ。確かに自分の経験からも頷けることで、全ては、ここが根っこなんだと思います。人の心をマネジメントする、というところでしょうか。 今、自分が携わっているプロジェクトでも、「大企業病」に「幼稚なプライド」が邪魔をして、改革が進まず、PDCAもなかなか回らない。せっかく新しいことしようとしているのに、残念です。自分が高山みたいに行動できればいいんですが、なかなか・・・。 本書は「経営視点」という新たな視野を自分に与えてくれました。 企業の組織化の成り立ちから、経営は「現状把握、仮説、実行、分析、改善」の繰り返しであること、企業の問題にはパターンがあり、経営戦略にもパターンがあること、でもそれはあくまでもバケツ(フレームワーク)であること、など、ぼんやりしていたことも、再び気づくことができたし、これからも時々「経営視点」で物事を見ていきたいと思います。

Posted byブクログ