“脳と文明"の暗号 の商品レビュー
人間の脳が(話し)言葉を使えるように進化してきたのではなく、言葉の方が脳の使いやすいように合わせて進化してきた。 同様に。音楽は、人間の感情を揺さぶるものが生き残ってきた。それは、人間の動作音を模倣している。 文化が人間に合わせて進化してきたってところは当たり前っちゃ当たり前だ...
人間の脳が(話し)言葉を使えるように進化してきたのではなく、言葉の方が脳の使いやすいように合わせて進化してきた。 同様に。音楽は、人間の感情を揺さぶるものが生き残ってきた。それは、人間の動作音を模倣している。 文化が人間に合わせて進化してきたってところは当たり前っちゃ当たり前だけど、確かに音の組み合わせ方まで分析してみるとへぇ〜と思った。単純に口に出しやすいだけじゃん?とも思ったけど。 音楽が人間の動作音を模倣しているから感情を揺さぶるんだっていうのは 若干こじつけもある気がするけど興味深い。
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脳力はリサイクルされるというのが本書のテーマである。 人間は音声言語を聴いたり話したり音楽を愉しむ。これはこれら2つが人間がもともと持っていた脳力に適合していった結果だと言う。 音楽については動作の音、セックス、歩行などが元になっているというのが筆者の仮説だ。 歌や楽器が上手いとはこのような動作適応度の高さを占めるものだというのが私の仮説だ。 繰り返し動作、例えば木に登る/泳ぐなどの動作がある。これらはチカラの強弱/動作の速い遅いをリズミカルに行う。単に等間隔にする拍子ではなくグルーブに近い。うまいグルーブが作れると物理学的な効率が良くなるのでエネルギー消費量が減り生存の確立が増す。
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『ヒトの目、驚異の進化』で、人が文字を用いるに至った過程にフォーカスした著者が、同じく人が操る特異な事象である言語と音楽の謎に迫る。結論は興味深いのだが、それに至る過程を機能的に書いており、論文的なテイストが強いので、読み物としてはその応用・発展先も仄めかされていたらより良いのに...
『ヒトの目、驚異の進化』で、人が文字を用いるに至った過程にフォーカスした著者が、同じく人が操る特異な事象である言語と音楽の謎に迫る。結論は興味深いのだが、それに至る過程を機能的に書いており、論文的なテイストが強いので、読み物としてはその応用・発展先も仄めかされていたらより良いのにと感じた。
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読み始めはとても良くて、最近の文法回路発見の話ともつながって私の最近の思考ともとてもあっているなあと思ってましたが、音楽の部分がひどい。こじつけ。ドップラー効果を音楽のもとに考えるといいんじゃない?って発想はいいんだけど、それの裏付けのやり方がひどすぎ。科学的でない。だいたいドッ...
読み始めはとても良くて、最近の文法回路発見の話ともつながって私の最近の思考ともとてもあっているなあと思ってましたが、音楽の部分がひどい。こじつけ。ドップラー効果を音楽のもとに考えるといいんじゃない?って発想はいいんだけど、それの裏付けのやり方がひどすぎ。科学的でない。だいたいドップラー効果の音程変化でメロディーを説明するとか音程変化の幅が違いすぎだと思うんだけど。音を認識する認識機は周波数分解してるってことまでは解剖学的にわかってるんだからドップラーとかに固執する必要ない。しかも説得力ないし。後ろのほうはあらさがしだけをしながら読む苦痛の読書となりました。悲しい和音と、楽しい和音がある。それはなぜみたいなことのほうがよっぽど仮説としてたてても楽しいのにな。私のそこについての仮説は、そもそもの感情の定義が周波数の重なり方という感じです。だからメジャーとかマイナーとかセブンスってのは、感情の本質なの。
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帯文:"かつてない知的興奮の書。" ”最新認知科学が明かす言語と音楽の起源。そして見えてくるわたしたち人間の正体とは?” 目次:序章 読む力は本能なのか?、第1章 能力のリサイクル、第2章 言語は”ぶつかる”、第3章 メロディーの原材料、第4章 音楽は”歩く...
帯文:"かつてない知的興奮の書。" ”最新認知科学が明かす言語と音楽の起源。そして見えてくるわたしたち人間の正体とは?” 目次:序章 読む力は本能なのか?、第1章 能力のリサイクル、第2章 言語は”ぶつかる”、第3章 メロディーの原材料、第4章 音楽は”歩く”、終章 わたしたちは何者なのか? アンコール、付録
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前提条件や比較の仕方や比喩が好きじゃない。 名声ほしさに自分の発見のつじつま合わせをしているだけのように感じた。
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ずいぶん大仰なタイトルだが、言葉は自然界の音を 模してできあがった、音楽は人の動作音を模して 作られたということを書いた本で、それ以上でも それ以下でもない感じ。 終章の「わたしたちは何者なのか?」のところが一番 興味ある箇所なのに、そこがスッと終わってしまう あたり、研究の途...
ずいぶん大仰なタイトルだが、言葉は自然界の音を 模してできあがった、音楽は人の動作音を模して 作られたということを書いた本で、それ以上でも それ以下でもない感じ。 終章の「わたしたちは何者なのか?」のところが一番 興味ある箇所なのに、そこがスッと終わってしまう あたり、研究の途中の中間発表を聞かされたような 印象が強い。前著「ひとの目、驚異の進化: 4つの凄い 視覚能力があるわけ」ほどの衝撃はなかったな。
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※このレビューにはネタバレを含みます
音楽の起源は自然を模倣したものとして、心臓の鼓動、話し言葉、セックスなどを検証し、最終的に人の動作音と説く。人間の脳が持つ人が近づいて来るあるいは遠ざかるときの音を聞き分ける能力が、ドップラー効果による音の高低として、それがメロディを聞き分ける能力に発展したと理論を展開し、様々な実験結果とクラッシク音楽を照合して結論付けるとても興味深い論考です。 もともと想定していた内容とやや異なっていて、かつ前口上が長いのと寒いギャグが鼻に付くのでページを捲るのがあまり楽しくなかった。
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序章 読む力は本能なのか? 第1章 脳力のリサイクル 第2章 言語は“ぶつかる” 第3章 メロディーの原材料 第4章 音楽は“歩く” 終章 わたしたちは何者なのか? アンコール
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