つぎはぎプラネット の商品レビュー
完成度という点ではやはり既刊に劣る印象。新刊がきっかけで星さんに興味を持たれた方は、「ボッコちゃん」などの王道から入られた方がいいでしょう。星ファンにとっては、編者の方々の苦労をつづったあとがきまで含めて、好奇心も感慨も満たされる作品集だと思います。また引用元が載っているので、執...
完成度という点ではやはり既刊に劣る印象。新刊がきっかけで星さんに興味を持たれた方は、「ボッコちゃん」などの王道から入られた方がいいでしょう。星ファンにとっては、編者の方々の苦労をつづったあとがきまで含めて、好奇心も感慨も満たされる作品集だと思います。また引用元が載っているので、執筆意図がわかるのも既刊にはない楽しさです。個人的には「宝の地図」が好き。次は「進化した猿たち」シリーズの復刊をお願いします!
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星新一氏の単行本未収録作品を集めた本。 最初、星氏が単行本に入れなかった物を読んでもいいのかと戸惑いましたが、誘惑に負けて購入。だって、星さん好きですもの(笑)ですが、読み始めのころはイマイチ。文体も知っている星さんのものとは違う気がしたし、作品の統一感もなかったしで、なんとなく...
星新一氏の単行本未収録作品を集めた本。 最初、星氏が単行本に入れなかった物を読んでもいいのかと戸惑いましたが、誘惑に負けて購入。だって、星さん好きですもの(笑)ですが、読み始めのころはイマイチ。文体も知っている星さんのものとは違う気がしたし、作品の統一感もなかったしで、なんとなくがっかりしましたが、良く考えたら、あちこちのPR誌等で書いたものを集めた、「つぎはぎ」なので仕方ないかと。 しかも、中盤に差し掛かってくると、違和感の中にも星さんらしい表現がたくさん。もう何もいいますまい(笑)やはり読んで良かったです、
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
星新一の『単行本未収録作品集」(「星新一ショートショート全作品読破認定証」付きw)。 ショートショートだけではなく、日本SF大会のプログラムや企業の広報誌に掲載されたもの、子ども向け読み物、川柳なども収められている。中・高生のころ読んでいた作風とは違ったものも多かった。 形態はやや違うけど、現在実現している技術(インターネット、スマホ・タブレット、顔認証、VODなどのようなもの)も多数あって改めてオドロク。
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久しぶりに星さんの作品を読んだが、この方の発想力は素晴らしいものがある。1篇読んだだけでもそのすごさがわかると思うが、この作品数を考慮して読むとなおさら実感する。本当にこれから起こり得そうなことが書かれているものもあったが、これを最近ではなく何十年も前に執筆しているというのが本当...
久しぶりに星さんの作品を読んだが、この方の発想力は素晴らしいものがある。1篇読んだだけでもそのすごさがわかると思うが、この作品数を考慮して読むとなおさら実感する。本当にこれから起こり得そうなことが書かれているものもあったが、これを最近ではなく何十年も前に執筆しているというのが本当にすごい。
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収集、記録としての貴重さを否定するものではないけれど、確かに「落ち穂拾い」の感を拭えない。企業のPR誌などに書いたものは、その企業や製品のCM感強いしね。 それが出来るのも才能ではあるが。 「ビデオコーダーがいっぱい」などはその後の発達を予言していたことの証明でもあるし、「魔法...
収集、記録としての貴重さを否定するものではないけれど、確かに「落ち穂拾い」の感を拭えない。企業のPR誌などに書いたものは、その企業や製品のCM感強いしね。 それが出来るのも才能ではあるが。 「ビデオコーダーがいっぱい」などはその後の発達を予言していたことの証明でもあるし、「魔法のランプ」には、星作品に時々現れるシニカルな感じ(私はそこを好んでいるのだけれど)が漂う。
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星新一作品を散々読みあさったオールドファン向け、かな。 小冊子やらなんやらかんやら、いろんな媒体に作品を発表しておられたのですね。発表先の客層(?)に応じて、オチのつけ方や毒の量も変幻自在。 昔は企業PR誌がたくさんあったのだなぁ。
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落ちのない話が多々あり、それが少々拍子抜けした。 やはり最後にあっと驚くイベントがないと面白みにかける。 それにしても星さんは色んな小冊子に書いていたんだ。 ミニミニで書いてくれると出版物側に取っては ページ埋めに最適だったのかも知れない。
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未発表のショートショートが集められた一冊。亡くなられてからだいぶと経って、また読めるとは思いませんでした。すでに発表された作品の原型となった作品もあるようですが。また違った味わいがありそうで。 子供向けの理科系ミステリのような作品がいくつかあったのが印象的。子供のころにこれを読め...
未発表のショートショートが集められた一冊。亡くなられてからだいぶと経って、また読めるとは思いませんでした。すでに発表された作品の原型となった作品もあるようですが。また違った味わいがありそうで。 子供向けの理科系ミステリのような作品がいくつかあったのが印象的。子供のころにこれを読めていたら、理科が好きになったかもなあ……と思いました。
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みんな大好き(嫌いとは言わせません)星新一の短編集。 発掘モノから定番モノまで。 初めて「国語の教科書の作品で面白い」と思ったのは星新一の ショートショートでした。
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SF作家である星新一(1926-1997)の文庫未収録作品集。 率直に云って、面白くなかった。 ショートショート1001篇を達成した星さんは、その後、自らの作品を普遍性を帯びた【寓話】たらしめるべく、延々と改訂作業を続けてきた。作中に於いて時事風俗を扱うことを避け具体的な...
SF作家である星新一(1926-1997)の文庫未収録作品集。 率直に云って、面白くなかった。 ショートショート1001篇を達成した星さんは、その後、自らの作品を普遍性を帯びた【寓話】たらしめるべく、延々と改訂作業を続けてきた。作中に於いて時事風俗を扱うことを避け具体的な固有名詞の使用を控え、以て時代的地理的制約に塗れた通俗性を脱色し、透明ゆえに鋭い人間・文明批評としての作品を残してきた。 本作に収録された作品は、これまで書籍等に未収録だったこともあり、こうした内容上・用語上の磨き上げを経てないものが多いのではないかと想像する。それが本書のつまらなさにつながっているように思えてならない。ひょっとすると、星さんは、こうした形で自らの作品が世に出ることを望んでいなかったのかもしれない。 編集部註が必要な星作品だなんて、それはもはや星作品ではないとすら思う。小学生向けに書かれた作品はいま読めばどれも退屈であるし、ちょっと気の利いた話かと思っても、それが業界PR誌に掲載されたものと分かってしまえば、一気に鼻白んでしまう。そこには、星さん特有の皮肉の利いた当該業界への批評性は無い。 何とも残念な「幻の作品集」であるが、逆にここから、今までに文庫収録されてきた作品を改めて評価する視点を得ることができるだろう。その意味では本書にも意味があると云える。 その中で一篇を挙げるとするならば、「環」という作品である。この作品は、諸々の重力を振り切った見事な【寓話】となっている。 中学時代は星新一ばかりを読んでいた。本人がどこかで書いていたが、太宰治の文体に影響を受けたという。高校に入ってから太宰の文章に初めて触れたのだが、そのときどこか懐かしみがあると思った感触が今でも言語触覚に残っている。それは、星新一の読書体験から逆輸入されてきた感覚だったのだ。 10年ぶりの星新一の物語を、何よりその物語を星の【寓話】たらしめている文体を、楽しみにしていたのだが期待外れだ。 【寓話】になり損ねた望まれざる"星屑"たち。
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