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あなたがいる場所 の商品レビュー

3.6

29件のお客様レビュー

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2021/11/29

よかった。 後書きの角田さんもよかった。 全体が一つの作品で、 静寂の中にも温度の変化や水質の変化があって、 途中から潮目がガラッと変わる。 私は好きだったなぁ。

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2021/03/08

ノンフィクション作家の沢木耕太郎初の短編小説集。普段の硬派な文章とは違い、柔らかい文体で平凡な日常を切り取っている。 『血の味』のような純文学寄りでなく、年齢を選ばない書き味。

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2021/03/07

ラジオドラマで「天使のおやつ」を聞き、興味を持ったため読んだ ラジオドラマとは違った終わり方で満足した 日常にある迷い、不安、やりきれなさ、悲しみが丁寧に拾い上げられている 全編淡々としており、読みやすかった

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2021/02/10

★3.5(3.36)2011年3月発行。著者の本を読んでみたいと思い図書館で見つけた本。なんと本人が初めて手掛けた短編小説だったのですね。なんかよくある短編小説って感じで、村上春樹氏の短編小説とちょっと似たような感じがしたかな?ただ、なんか無理して小説風に仕立てたような、作った作...

★3.5(3.36)2011年3月発行。著者の本を読んでみたいと思い図書館で見つけた本。なんと本人が初めて手掛けた短編小説だったのですね。なんかよくある短編小説って感じで、村上春樹氏の短編小説とちょっと似たような感じがしたかな?ただ、なんか無理して小説風に仕立てたような、作った作品という感じがしてしまったのはボクだけでしょうか?結構素晴らしい?長編小説も手掛けているだけに、なんか残念です。これだけを読んだら、それなりに面白いのでしょうが・・・

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2021/01/22

フィクションなのに、すごい平凡というか、誰かのなんてことない日常切り取ったみたいな話、すごく好きでした。 誰かにとってのよくある日常と思ってたらそうでない場面もあったり、サクサクよめる 迷子、音符、クリスマスプレゼントの話がすき

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2020/12/31

先ず一行「バスを降りると、そこは」とだけ書かれたページがあり、次に本のタイトル「あなたが いる場所」のページが来てその後短編が始まる。9つの短編は世の中を揺るがす大事件ではなく何処にでもありそうながらも其々の主人公(女子高生、小学生、不倫中の若い女性、官僚等様々)が、その場その場...

先ず一行「バスを降りると、そこは」とだけ書かれたページがあり、次に本のタイトル「あなたが いる場所」のページが来てその後短編が始まる。9つの短編は世の中を揺るがす大事件ではなく何処にでもありそうながらも其々の主人公(女子高生、小学生、不倫中の若い女性、官僚等様々)が、その場その場であれこれ思考を巡らせ行動している様が淡々と描かれていずれも胸に沁みる。9編ともバスや、バス通り等が登場しますが、バスという乗り物が市井の暮らしに近い存在であると改めて感じると共に、この事によって「あなたがいる場所」の「あなた」は読者である我々であり、其々のストーリーを身近なものに感じさせる舞台装置として効いていると感じる。

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2020/11/16

不覚にも電車に乗っている中で天使のおやつを読んでしまったのです。 娘を亡くした父親の冷静さと大きな感情が並走する。 もう電車の中でハラハラと泣いてしまいました。 コロナ禍で鼻水を啜る音も迷惑だったと思います。。。 この短編集、どれも素晴らしいと思います。 リアリティのある感情の進...

不覚にも電車に乗っている中で天使のおやつを読んでしまったのです。 娘を亡くした父親の冷静さと大きな感情が並走する。 もう電車の中でハラハラと泣いてしまいました。 コロナ禍で鼻水を啜る音も迷惑だったと思います。。。 この短編集、どれも素晴らしいと思います。 リアリティのある感情の進み方にフィクションと思えない不思議な読書感を感じます。

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2020/05/30

この方の本を初めて読みました。 テレビでご本人を拝見して、とても素敵な方だな、と。 著作ではノンフィクションの方が多く評価も高いようですが、小説もとても面白かった。 不幸の手紙をもらい次に回そうか悩む女子高生。救ったハトといじめにあう自分を重ねている中学生。犯罪加害者になってしま...

この方の本を初めて読みました。 テレビでご本人を拝見して、とても素敵な方だな、と。 著作ではノンフィクションの方が多く評価も高いようですが、小説もとても面白かった。 不幸の手紙をもらい次に回そうか悩む女子高生。救ったハトといじめにあう自分を重ねている中学生。犯罪加害者になってしまった息子に贈り物をする老父、等。 身近にいるかもしれない人達が、丁寧に上品に描かれていて胸をうつ。 派手な物語ではないのだけど、何度も何度も読み返したくなるような、そんな短編集だった。

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2018/01/15

深夜特急のイメージが強い沢木耕太郎。深夜特急は若さゆえのアクセル全開っぷりを全面に押し出したものだが、他にも色々執筆をしている。カード会社から定期的に届く冊子には写真とともに彼のエッセイが書かれてある。そこには深夜特急とはまた違うゆったりとした描写のエッセイで、本当に同じ作者なん...

深夜特急のイメージが強い沢木耕太郎。深夜特急は若さゆえのアクセル全開っぷりを全面に押し出したものだが、他にも色々執筆をしている。カード会社から定期的に届く冊子には写真とともに彼のエッセイが書かれてある。そこには深夜特急とはまた違うゆったりとした描写のエッセイで、本当に同じ作者なんかいなと思わせる。 この短編集にしてもそう。日々の淡々なる日常から起こる個人的な葛藤を描く。ハッピーエンドではないのだが、悲しい結末でもない。人生はその繰り返しなのかもしれない。最後に収録されている「クリスマス・プレゼント」は子供を持つ人には必読の物語。

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2017/12/10

解説が角田光代さん。 9つのお話の中で、天使のおやつが引き込まれるように読めた。 まさかの展開(少しはそうなることも思えたけど)に、寂しくなってしまった。 それ以外もスースー読めた。スキップなし。

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