哲学者にならない方法 の商品レビュー
文でボケまくってるので一見適当に生きてるように見えるけど、そんなことない(少しはある)(作者風)。哲学と言っていいのかわからないが、作者自身の哲学を感じられた。 以下好きな所 「楽しいことしかない生活なら、だれでもしたがるはずだと思われるかもしれないが、それは一見するほど簡単...
文でボケまくってるので一見適当に生きてるように見えるけど、そんなことない(少しはある)(作者風)。哲学と言っていいのかわからないが、作者自身の哲学を感じられた。 以下好きな所 「楽しいことしかない生活なら、だれでもしたがるはずだと思われるかもしれないが、それは一見するほど簡単なことではない。世の中には苦しいことも楽しいこともあり、どれを選ぶかは本人の考え方次第だという状況が多いが、意外なことに、苦しい面ばかり選び取って苦しい思いをする人が非常に多いのだ。実際、多くの人は自分の長所には一顧だにせず、欠点を気にして苦しんでいるではないか。結婚後10年もたつと、妻は夫の欠点しか見なくなるではないか(「それなら自分の長所を言ってみろ」と妻に言われたら、夫は黙り込むしかないだろうが)」 「わたしも父の態度を受け継ぎ、有名だという理由で尊敬することはなかったし、難解な文章だから高尚なことを書いているに違いないと思うこともなかった。」 「勉強すればするほど痛感させられるのは、人間の知性がいかに貧弱であるかということだ。人間には自信がもてるようなことは何一つなく、これさえやっておけば絶対に安心できるということは1つもない。人間は不安の中で手探りしながら生きていくしかない。今やその思いは確信にまでなっている。」 「個人的には、怠けるかどうかは生まれつきの性格だと思っている。少なくとも、教育によって何とかなるものではなさそうに思える。とんでもなく痛い目にあって改心する以外に救われる道は内容に思うのだ」(そんなことはないと思う 笑) 「常識外れの人間を作ろうとするなら、ドストエフスキーを読ませるのが1番いい」
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軽快に読めた。 哲学者にならない方法じゃなくて、どうして哲学者になってしまったのか、学生時代や子ども時代の経験や思考なとが綴られていて、こんな風な環境にいなくて思考もしなければ、哲学の道になんて進むことはないだろう。と思うけど、“なる方法”より“ならないための方法”の方が再現性...
軽快に読めた。 哲学者にならない方法じゃなくて、どうして哲学者になってしまったのか、学生時代や子ども時代の経験や思考なとが綴られていて、こんな風な環境にいなくて思考もしなければ、哲学の道になんて進むことはないだろう。と思うけど、“なる方法”より“ならないための方法”の方が再現性が高いので、今この本を読んでいる人も「哲学なんてめんどくさ!」とならずに「やっぱり哲学って気になってしまうな」となるのは必然なのであった。
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哲学者である著者が何で哲学なんかを…と茶化しながら自分の学生時代を振り返るエッセイです。 語り口が軽妙で楽しく読めました。 学生時代、誰しもが同じような経験をしたはず。 僕も程度の差はあれ、やはりあの時代があったから今の自分がいるのだと思い返しながら読みました。
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この方のエッセイは大好きで全て読んでいます。といっても今回のはエッセイというよりは自伝。というわけでいつもの土屋節はややおとなしめで案外真面目に自分がなぜ哲学者を目指したかが書いてあります。なるほどこうやって哲学者土屋賢二は出来上がっていったのか、というのがわかりました。
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哲学書にも素晴らしい語り口はある。語り口の巧さと主張の正しさは関係ない。つまらないと思う代表的哲学者はフッサール。 ウィトゲントシュタインはまず問題から始める。問題を読んで、自分なりにこう解決するしかないと思って読み進めると、それに対する反論が書いてある。
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いつもの ツチヤ先生の語り口とは また 一風変わった 土屋賢二さんの自叙伝 いつもの( )書き が 登場しているのですが、 あまりに ご自分の事ゆえに(?) かなり トーンダウンしておられるなぁ と 思いました それでも 最後まで 引っ張っていってくださいました うーー...
いつもの ツチヤ先生の語り口とは また 一風変わった 土屋賢二さんの自叙伝 いつもの( )書き が 登場しているのですが、 あまりに ご自分の事ゆえに(?) かなり トーンダウンしておられるなぁ と 思いました それでも 最後まで 引っ張っていってくださいました うーーーん 次は やはり いつものツチヤ先生もの を 読みたいな
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哲学者・土屋先生は、こうやってできた!(?) 箏の才能があって、箏だけをやっていればいいという条件で結婚したという母親は、本当に箏しかやらなかった。父親が一人で家族の選択・食事・育児・教育まで一人でこなし、家計も支えるという超人的な家庭に育ち、父親の「官僚が一番」という言葉に従...
哲学者・土屋先生は、こうやってできた!(?) 箏の才能があって、箏だけをやっていればいいという条件で結婚したという母親は、本当に箏しかやらなかった。父親が一人で家族の選択・食事・育児・教育まで一人でこなし、家計も支えるという超人的な家庭に育ち、父親の「官僚が一番」という言葉に従い、官僚になるつもりで東大に入学。 それが、一転哲学の道を進むようになる。 そんな土屋先生の東大入学までの家庭と、入学後伝説の東大駒場寮での生活などから哲学を志すまで。 哲学と官僚、この対比がすごいけど、土屋先生はこんなバックがあって出来たのだと納得。でも、こんなバックボーンを持つ官僚がいたら、面白かったのにとも思う。
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何故かいつものキレ(?)が感じられませんでしたね。 前半、学生の頃の話が続くのですがまったりとしていて 正直つまらなかった。 後半になってからようやく本来のドクゼツが効いてきたような。 人にもよりますが、回顧調の文は「ネタ尽き感」を感じさせる ことがままあります。
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失敗から学ぶべし 哲学? 金にもならないし、実用的でもないし、当たり前のことをうだうだとこねくりまわすアレでしょ? いやいや、絶対ならないしwww と、思っているか、または「てつがくってなんですか?」となるか、そもそも自分の生きている中には入り込む余地などまるでないか。 おっと、...
失敗から学ぶべし 哲学? 金にもならないし、実用的でもないし、当たり前のことをうだうだとこねくりまわすアレでしょ? いやいや、絶対ならないしwww と、思っているか、または「てつがくってなんですか?」となるか、そもそも自分の生きている中には入り込む余地などまるでないか。 おっと、しばしお待ちを。 落とし穴はどこにあるかわからない。 避けたつもりがパックンやクリボーの上に乗っかってしまうように、哲学というのはそこら中にあなたを引きずり込もうとしているのだ。 このツチヤセンセイ。 何とも不思議な先生で、くすくす笑っているうちに、ずるりと哲学の道に引き込まれそうになる。 カントに興味を持ってみたり、キルケゴールだ、ハイデガーだ、アリストテレスだ..... いかんいかん。 このままでは私は哲学者になってしまう!! めでたいことに東京大学に入る道を選ばず、土屋先生のいるお茶の水女子大学も忌避し、なんとか哲学とは無縁の生活を送ろうとしているのだが、たまに考えてしまうのだ。 存在とは何か? 麻雀もパチンコもやらず(宝くじはギャンブルか?)、寮生活もせず、綺麗な家で生活をしているのだが、たまに深く思い悩んでしまうのだ。 神とは何ぞや? いかーん! このように、哲学とは非常に恐ろしいものである。 友人には博士課程まで行って、今は外国に行ってしまったものがいる。 近くに餌食になった人物がいるのだ。 この恐ろしさ、わかって頂けるだろうか? 成功者の意見などちょいと耳に挟む程度でいいのだ。 どうせ自慢ばかりで役には立たない。 それよりも、失敗から学ぶことの方がずっと多いのだ。 哲学者にならないためにはどうすべきだったか。 土屋先生の偉大なる失敗からとくと学ぶことをお勧めする。
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洗濯はひんぱんではないが、ちゃんとやっていた。わたしが寮にいた二年間で洗濯したのは三、四回だった 英字新聞を読まないまま捨てる時の罪悪感と後悔の入り混じった気持ちがつらくて、それ以後、そういう予約をしたことは一度もない そもそも身も知らぬ学生を家に入れて一人にしておくのは、泥棒に金庫番をさせているのと同じで、あまりにも危ない
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