書き出し「世界文学全集」 の商品レビュー
柴田元幸さんのこういう試みが本当に楽しい! そして各本の冒頭に小さく著者のひとことコメントが書いてあるのがいい。翻訳家ならではの視点は面白い。
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私は猫 に微笑。 確かに英語では I am a cat 吾輩は猫であるの方が趣が好みだけど、私は猫もなんだか少し可愛く思える。 作者の言うとうり、日本語は細部まで微妙なニュアンスまで表現しようとする言語だけど、英語は表現の幅が日本語より狭い分、ニュアンスの違いは想像でカバーす...
私は猫 に微笑。 確かに英語では I am a cat 吾輩は猫であるの方が趣が好みだけど、私は猫もなんだか少し可愛く思える。 作者の言うとうり、日本語は細部まで微妙なニュアンスまで表現しようとする言語だけど、英語は表現の幅が日本語より狭い分、ニュアンスの違いは想像でカバーするのかな。 だとしたらすごいな。
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続きが気になる!名前は知っているけれど読んだことない本が多かった。外国文学はどこか敷居が高くこれまであまり手に取ってこなかったが、冒頭読んだだけでも興味をそそられた。外国文学を今まで避けてきたのは間違いだった。今まで踏み込めなかった一歩を後押ししてもらったこれを機に読んでみよう。
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とにかく面白かったの一言に尽きる。気になってはいたが、なかなか手を出せずにいる作品をかじれるのがありがたい。源氏物語の英訳の重訳が一番印象的だった。日本語の普通の源氏物語より、何倍もわかりやすい!ちょっと感動した。また積ん読増えそうだけど、著名な本は読んでおきたいのでこの際気にし...
とにかく面白かったの一言に尽きる。気になってはいたが、なかなか手を出せずにいる作品をかじれるのがありがたい。源氏物語の英訳の重訳が一番印象的だった。日本語の普通の源氏物語より、何倍もわかりやすい!ちょっと感動した。また積ん読増えそうだけど、著名な本は読んでおきたいのでこの際気にしないことにする。編者・翻訳者の柴田元幸氏のポール・オースター押しに思わずクスリ。どんだけ好きなんだこの人(笑)文学全集なんて読んでしまったという人でも新しい発見があるのではないかと思う。
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◆文学で世界をめぐるのもカッコいいかも…◆ 「今更読みたいとは思わない古典文学だけど書き出しだけなら楽勝かも」などと思って手に取るときっと後悔します。だって読むのは大変だったから。 それでも紹介しようと思ったのは、前口上にある「愛の指さし」という著者の目的に感じるところがあったか...
◆文学で世界をめぐるのもカッコいいかも…◆ 「今更読みたいとは思わない古典文学だけど書き出しだけなら楽勝かも」などと思って手に取るときっと後悔します。だって読むのは大変だったから。 それでも紹介しようと思ったのは、前口上にある「愛の指さし」という著者の目的に感じるところがあったからです。それに、短いけれど各作品に加えられたコメントは間違いなく面白い。柴田先生大好きです。
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題名そのまま、「書き出し」集。挙げられているのは名作ばかりだけど、あんまり読んだことないな…。自分は読書好きと思ってたけど、そんなでもなかったみたい。いくつかとても面白そうなのがあったので、次の機会に読んでみたくなった。
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重訳を読むとなるほどおもしろいものだなぁと感心した。 「赤毛のアン」シリーズ以外はどの本も読んだことはなくて、映画化しているものなど映画でみて知った気になってしまう。 そんな私からすると柴田氏のコメントは本がお好きなのだなということと、作品や作者をよく知る楽しさみたいなものが伝わ...
重訳を読むとなるほどおもしろいものだなぁと感心した。 「赤毛のアン」シリーズ以外はどの本も読んだことはなくて、映画化しているものなど映画でみて知った気になってしまう。 そんな私からすると柴田氏のコメントは本がお好きなのだなということと、作品や作者をよく知る楽しさみたいなものが伝わってきて、素敵だなぁと羨ましく思う。
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申し訳ないようにも思うけど、名作の書き出しより何より、柴田さんが各作品について語った短い文章の方がずっと面白い。もっとたっぷり語ったものを読みたかったなあ。そういう企画の本を出してくれないかなあ。 「源氏物語」の英訳から重訳したものが三つ並べられていて、これは面白かった。やっぱ...
申し訳ないようにも思うけど、名作の書き出しより何より、柴田さんが各作品について語った短い文章の方がずっと面白い。もっとたっぷり語ったものを読みたかったなあ。そういう企画の本を出してくれないかなあ。 「源氏物語」の英訳から重訳したものが三つ並べられていて、これは面白かった。やっぱり研究と理解が進むせいか、新しいものの方が格段に原典の雰囲気をよく伝えている。「吾輩は猫である」の重訳もすごく新鮮。こういうよく知られた作品の重訳というのももっと読みたい。 全作柴田さんによる新訳なのだが、「嵐が丘」とか「赤毛のアン」とか、若い頃読んでもう心に刻み込まれている作品は、どうしても「ちょっと違う」という気持ちになってしまう。これはまあ、どっちがいいというものではないのだけど。ただ一つだけ、カフカ「変身」でザムザが見るのは、やっぱり「気がかりな夢」でなくっちゃ!
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んー。。やはり全部読みたい、なんとなく分かりたい人にはあらすじ解説も微妙だし、書き出しだけだし微妙なのかな。需要はありそうだけど。。
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ずっと前、講演で著者が「いまどきの作品についていけなくなったら古典でも訳そうかな」みたいなことを言っていたのを思い出した。 といっても、やはり柴田さんらしいこだわりがあって、「トム・ソーヤ」「高慢と偏見」「ジェーン・エア」なんていう誰もが知っている古典だけじゃなく(というか、そう...
ずっと前、講演で著者が「いまどきの作品についていけなくなったら古典でも訳そうかな」みたいなことを言っていたのを思い出した。 といっても、やはり柴田さんらしいこだわりがあって、「トム・ソーヤ」「高慢と偏見」「ジェーン・エア」なんていう誰もが知っている古典だけじゃなく(というか、そういう作品は案外少ない)、「クラリッサ」とか「ミドルマーチ」「ヘンリー・アダムズの教育」など、一般的知名度が低いものも多数。 一番面白く感じたのは、実は「重訳」もの。「源氏物語」なんか、英語で読んだ方が原文よりよくわかるという話はきいたことがあるが、「重訳」、ほんとに分かりやすく、このまま最後まで行って欲しい気持ちになりました。 また、「トム・ソーヤ」の全訳は記憶に新しいものの、まさか柴田訳の「クマのプーさん」「赤毛のアン」を(出だしだけだけど)読めるとは思わなかった。 でも、やっぱり石井桃子や村岡花子訳の方が好きだけどね。 「もっと読ませて」と思うものと「柴田訳でも、やっぱり読みにくい」と思うもの(原文も読みにくいのでしょう)もあり。 でも、また読みたい本が増えた。
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