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実践 小説教室 の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2013/11/28

「小説家というのは、社会への適応能力がありながら、その実きわめて感受性が強く、内面に葛藤を抱えながらも社会生活に努めて適応している人たちだということをいっておきました。読者の共感を呼ぶ作品が書けるのも、その葛藤ゆえなのでしょう」 ー 44ページ どの仕事においても、その人の精神...

「小説家というのは、社会への適応能力がありながら、その実きわめて感受性が強く、内面に葛藤を抱えながらも社会生活に努めて適応している人たちだということをいっておきました。読者の共感を呼ぶ作品が書けるのも、その葛藤ゆえなのでしょう」 ー 44ページ どの仕事においても、その人の精神的な需要みたいなのがないと続けることって難しいなと思っていて、特に創作物においてそれは顕著に感じる。葛藤があるから書かなければいけないみたいな精神は、やはりなるほどなかなか頑強だ。僕は基本的にあたまゆるふわな感じの人間でストレスを避けたがる傾向にあるため、あまりそのへんで実りがないのかもしれないなと思わされた。まあ下手なりにやるんですけどね。

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2013/10/18

本書の白眉は、あとがきのさらに後ろに載っている角田光代との対談。 「書くことと読むことと生きることは不可分だ」という青臭くカビ臭い文学観が不器用に語られる。もっとスマートなテクスト論が好きな私が、こういうベタな文学論は嫌いな私が、思わず胸を熱くしてしまった。 わずか16ページのメ...

本書の白眉は、あとがきのさらに後ろに載っている角田光代との対談。 「書くことと読むことと生きることは不可分だ」という青臭くカビ臭い文学観が不器用に語られる。もっとスマートなテクスト論が好きな私が、こういうベタな文学論は嫌いな私が、思わず胸を熱くしてしまった。 わずか16ページのメインディッシュを引き立たせるために本編が用意されたと言ってもいい。もっとも、本編があるからこそ対談が光り輝く、というのもまた真実。 著者は、略歴によれば「島田雅彦、よしもとばなな、小川洋子、角田光代のデビューに立ち会う。新人作家の発掘、育成には定評がある。」という根本昌夫。うん、好きな作家ばかり。なるほど、こういう小説観/文学観/物語観なのか。暖かく厳しい。 小川洋子や村上春樹などを取り上げた作家論も面白い。一冊で何度もおいしい本でした。

Posted byブクログ

2013/10/29

冲方丁のライトノベルの書き方講座 http://booklog.jp/users/murasakiasano/archives/1/4796688080 に続いて、この本を読んでいます。 『ライトノベルの書き方』が、作り手が内側から描いているのに対して、 この本は、外側から描い...

冲方丁のライトノベルの書き方講座 http://booklog.jp/users/murasakiasano/archives/1/4796688080 に続いて、この本を読んでいます。 『ライトノベルの書き方』が、作り手が内側から描いているのに対して、 この本は、外側から描いています。 内が偉くて、外はそうでない、というのではなくて、 両者とも、対象に誠実であるという点では、変わりありません。 両方を読むと、新鮮です。 (2013年10月11日) 読み終えました。 「小説を書くことの魅力」の部分、魅力的です。 (2013年10月28日)

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