史記 武帝紀(三) の商品レビュー
霍去病、第三巻はそれに尽きる。 匈奴も敵ながら魅力的なキャラクターの宝庫。 ますます盛り上がってきて、第四巻への期待も否応なく高まる。
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1巻から2巻、2巻から3巻と、読み終わるまでの時間がだんだん短くなってきた。それだけ物語にのめり込み、ページをめくる手が加速しているということで。さっさと仕事終わらせて、帰りの電車の中で早く読みたい……なんて気持ちになってしまうほどに。 1巻の感想で、「キングダムが面白くて史記に...
1巻から2巻、2巻から3巻と、読み終わるまでの時間がだんだん短くなってきた。それだけ物語にのめり込み、ページをめくる手が加速しているということで。さっさと仕事終わらせて、帰りの電車の中で早く読みたい……なんて気持ちになってしまうほどに。 1巻の感想で、「キングダムが面白くて史記に手を出したらえいせい違いだった」みたいなことを書いたんだけど、高校の頃友達と遊んでいた三國志Ⅷにいにしえの武将として登場する霍去病が出てくる話だったと知ってちょっと嬉しくて。当時、「名前からして病弱そうなヤツだな……」とか思ってたんですけど……うん……。というわけで4巻へGO。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大将軍となった衛青。甥の霍去病が将軍として成長を遂げる。そして匈奴に勝利するが。。 帝も40代となり、すでに世の中は思うがままに動かせるようになっている。だが、少しずついつか訪れる自らの死を意識するようになってくる。 史実に基づいている物語とは思えないほど、ダイナミックな展開なのは、著者の筆の力。
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なんと…こうも呆気なく英雄とは死んでしまうものなのか。 これが物語であればいくらでも描きようもあるのだけれど、 史実に基づいているのだから仕方がない。それでもあまりにも惜しい…! 全てを手に入れた劉徹に少しずつ見え隠れする老いの兆しや、 衛青のもとで力を伸ばしてきた李陵と蘇武...
なんと…こうも呆気なく英雄とは死んでしまうものなのか。 これが物語であればいくらでも描きようもあるのだけれど、 史実に基づいているのだから仕方がない。それでもあまりにも惜しい…! 全てを手に入れた劉徹に少しずつ見え隠れする老いの兆しや、 衛青のもとで力を伸ばしてきた李陵と蘇武の成長など、 時代も人間も刻々と変化していく。 栄枯盛衰、諸行無常はこの世の理だけれど、やっぱり虚しさを覚えるなぁ。 匈奴側でも世代交代が進みつつあり、 力が全ての民族の中でも三兄弟の仲の良さがせめてもの救いでした。
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人生熱く生きたい漢にオススメ 水滸伝、三国志とはまた違った漢達が登場する。 心熱くなる北方謙三シリーズ
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漢を守り続けた将軍李広。 ただ、帝は守りよりも攻めを大事にする人だった、それだけ。 最後まで軍人として戦場で死にたがったのに、不遇な死を遂げてしまう。 そういう運命だったといえばそれだけだけど、、、なんとも悲しい結末。 組織も同じことが言える気がした。 上に立つ人によって方針は...
漢を守り続けた将軍李広。 ただ、帝は守りよりも攻めを大事にする人だった、それだけ。 最後まで軍人として戦場で死にたがったのに、不遇な死を遂げてしまう。 そういう運命だったといえばそれだけだけど、、、なんとも悲しい結末。 組織も同じことが言える気がした。 上に立つ人によって方針は全然違うし、評価方法も違う。 やっぱり人の世の原理原則はそんなに変わらないものなんじゃないかと思ってしまう。
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この三巻めで漢飛将軍李広の悲運にまみれた自殺が起きる。 衛青、霍去病、武帝共にその死は惜しんだが、司馬遷の書いたように「これを聞いて国中の百姓たちが、広を見たことがある者もない者も、老人も若者も、みな彼のために涙を流した。」という場面はついに現れなかった。また、「天命である」と...
この三巻めで漢飛将軍李広の悲運にまみれた自殺が起きる。 衛青、霍去病、武帝共にその死は惜しんだが、司馬遷の書いたように「これを聞いて国中の百姓たちが、広を見たことがある者もない者も、老人も若者も、みな彼のために涙を流した。」という場面はついに現れなかった。また、「天命である」と云う李広の最期の言葉は伝わったが、「かつ広は年六十余なり。ついにまた刀筆の吏に対するあたわず」と、小役人の前でバカにされることを恐れたという記述もなかった。 北方謙三の中に、「立派な漢(おとこ)の最期は世間の評判も気にしないし、小さなプライドは捨て自分の大きな矜恃のみを守るのだ」とでも言うべき「美学」があるのだと思う。 李広去りて、孫の李陵が大きく前に出て来る。蘇健の息子の蘇武も李陵の友人として登場する。この武帝紀の前半は終わり後半に入ろうとしている。霍去病は一瞬の眩いばかりの輝きを見せ消えていった。李陵と蘇武は後半の主人公になるはずである。しかし、残念ながら「史記」には李は数行、蘇武は完成時に存命だったために書かれていないのである。 眠りに落ちると思った瞬間、劉徹は不意に異様な気分に襲われた。それは恐怖と呼んでいいものだったかもしれない。 いなくなる。ふと、そう思ったのだ。この自分でさえ、いなくなるのか。 霍去病が、いなくなった。自分にさまざまな圧力をかけた、外戚たちもいなくなった。しかし、自分がいなくなることがほんとうにあるのか。(362p) 名君武帝の暗君への始まりである。 西の匈奴は駆逐した。西域から張騫がサラブレッド汗血馬を引いて戻って来る。武帝の新たな野望が始まるだろう。 2013年9月12日読了
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面白い。北方の三国志、水滸伝~岳飛伝のように架空の人物が出てこない(今のところ)のが興味深い。史実ではこれから残念なカンジになっていくけれど、どう描いて行くのか楽しみ。 それにしてもこれは史記に限ったことではないけれど、拍子抜けするくらいあっさりな英雄の死。・・・・だからリアルな...
面白い。北方の三国志、水滸伝~岳飛伝のように架空の人物が出てこない(今のところ)のが興味深い。史実ではこれから残念なカンジになっていくけれど、どう描いて行くのか楽しみ。 それにしてもこれは史記に限ったことではないけれど、拍子抜けするくらいあっさりな英雄の死。・・・・だからリアルな雰囲気が作品に漂うのかも。
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匈奴との闘いを描く。ストーリーとしては、それだけだが、それなりに楽しめる。戦闘シーンは、水滸伝や楊令伝につながるものがあり、さすがである。
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『水滸伝』の合間を縫っての『武帝記』。 面白くはあるのだけれど、『水滸伝』の超絶個性が複雑に絡みあう物語と比べると、どうしても「薄い」感じは否めない。いや、繰り返すが面白くはあるんだけど。 あと、あの人の死の場面、もうちょい盛り上がりがあっても良かったような。。。
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