図書館に児童室ができた日 の商品レビュー
大人が読んでも心にグッとくる良書。「自分の考えをしっかり持った女の子」というフレーズが心に響く。子供によっては興味を持ちづらいかもしれないが、図書館が身近な子であれば感じるものがありそう。うちの息子達(小3、年長)がすごく集中して聞いていて、珍しくもう一度本を開いて各々気になった...
大人が読んでも心にグッとくる良書。「自分の考えをしっかり持った女の子」というフレーズが心に響く。子供によっては興味を持ちづらいかもしれないが、図書館が身近な子であれば感じるものがありそう。うちの息子達(小3、年長)がすごく集中して聞いていて、珍しくもう一度本を開いて各々気になったページをめくったり、わからなかったところを質問したりしていた。
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児童図書館サービスの先駆者のひとり、アン・キャロル・ムーアの生涯。 女の子は家の中でおとなしく、ぬいものやししゅうをするものだと思われていたり、本なんかよまなくてもいい、と考えられていた、という時代に「じぶんのかんがえをしっかりもった」アンがおこなったことが、よくわかる絵本。 ...
児童図書館サービスの先駆者のひとり、アン・キャロル・ムーアの生涯。 女の子は家の中でおとなしく、ぬいものやししゅうをするものだと思われていたり、本なんかよまなくてもいい、と考えられていた、という時代に「じぶんのかんがえをしっかりもった」アンがおこなったことが、よくわかる絵本。 一読の価値はあると思うとともに、コロナが収束して、また読み聞かせやイベントが開かれるようになる日が一日も早く訪れることを願うばかりです。
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ジャン ピンボロー (著), デビー アトウェル (イラスト), Jan Pinborough (原著), Debby Atwell (原著), 張替 惠子 (翻訳)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
どこかで目にして読んでみたくなり、図書館で借りた。 1870年ごろ、アメリカに、アン・キャロル・ムーアという女の子が いました。 アンは、おとうさんに ものがたりや詩を よんでもらうのも、じぶんで ざっしを よむのも すきでした。 でも、むかしは、子どもは図書館のなかに いれてもらえなかったのです。 そこでアンは、図書館のべんきょうをして、大人になってから、子どもだけのための「児童室」で はたらくことにしました! 興味深いおはなしでした。 伝記絵本なので小学生以上向け、自分で読むのは三年生からという感じでした。 時代がこういう女性をうんだのでしょうか。 人脈がすごいです。 マーシャ・ブラウンとニューヨーク公共図書館で働いていたそうだし、ほかにも名だたる有名人たちと同時代を共に生きていたなんて。 あとがき「アン・キャロル・ムーアについて」によれば、当時、アメリカ各地で、女性図書館員たちが児童サービスの基礎をきずいたそうです。 絵本の中の児童室は夢のよう。 子どもたちのための本はもちろん、当時から「わくわくする もよおし」があったって。 図書館って本を借りる・読むだけではなく、広い意味での教育・文化施設なんですよね。 さすが、いいなぁ、と思います。 個人的には、色々と自分なりに見極めて、着実に歩を進めていこうと思い直しました。
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図書館に行くと児童室があるのは当たり前。 カーペットや小さな椅子、低い書架 幼い子供たちが自由に取り出して眺めている そんな光景は百年前には想像もできなかったのです。 生涯を通して子どものための場所と良書を届けたいと 奮闘してきたアメリカの女性の物語 カーペットに座り込み絵...
図書館に行くと児童室があるのは当たり前。 カーペットや小さな椅子、低い書架 幼い子供たちが自由に取り出して眺めている そんな光景は百年前には想像もできなかったのです。 生涯を通して子どものための場所と良書を届けたいと 奮闘してきたアメリカの女性の物語 カーペットに座り込み絵本に夢中になっている この子たちを見られたらどんなにか喜ばれることでしょう やさしい絵本です ≪ どの子にも 開かれてるよ 児童室 ≫
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この本も、フォローしている方の感想を読んで図書館で早速予約。 現在、近くの公共図書館は、新型コロナウィルスのために閲覧が出来なくなっており、予約の本の受け取りと返却のみの対応になっている。こんな状況は初めてで、行ってみて愕然とした。 さて、本書は、アン・キャロル・ムーアという...
この本も、フォローしている方の感想を読んで図書館で早速予約。 現在、近くの公共図書館は、新型コロナウィルスのために閲覧が出来なくなっており、予約の本の受け取りと返却のみの対応になっている。こんな状況は初めてで、行ってみて愕然とした。 さて、本書は、アン・キャロル・ムーアという女性が、19世紀の終わりから20世紀初頭にかけて、ニューヨークの図書館に児童のための本の配架やイベントを推進していった史実が、素朴なタッチの絵と共に語られている。 アンは、その当時の大半の女性たちの生き方とは違う、自立した一人の女性としての生き方を選んだ。絵本には書かれていないけれど、平坦な道のりではなかったはずだ。 巻末には、アンの足跡と、図書館に児童のための場所を作るために腐心した他の女性についても書かれている。 このアンは実在の人物なのだが、読んでいて時代も重なる「ダーウィンと出会った夏」の主人公キャルパーニアを思い出した。少女時代のエピソードも似ている。 子どもたちが小さかった頃、図書館へ行く度に、当たり前のように抱えきれないほどの本を借りていたが、100年ほど前の人々の思いと努力の積み重ねによって与えられた恩恵なのだ、と改めて噛みしめた。2020.3.8
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アメリカの図書館における児童サービスに尽力した一人、アン・キャロル・ムーアの伝記絵本です。 図書館学科を卒業し、当時では珍しい女性司書としてニューヨークで働くことになります。 この頃の図書館に児童サービスは無いに等しく、女性同様に子供にも図書を提供していないことが多かったのです。...
アメリカの図書館における児童サービスに尽力した一人、アン・キャロル・ムーアの伝記絵本です。 図書館学科を卒業し、当時では珍しい女性司書としてニューヨークで働くことになります。 この頃の図書館に児童サービスは無いに等しく、女性同様に子供にも図書を提供していないことが多かったのです。 そんな中で数々の既存図書館を訪れて、児童サービスの改善に取り組んでいきます。 そして1911年春、新しくニューヨーク公共図書館が完成します。 そこには大きな児童室があり、読書会、コンサート、お話会等が催されました。 アメリカの児童サービスの波は、日本の図書館界にも影響を及ぼしました。 女性や子供にも図書は必要、そんな当たり前を当たり前にしてくれた人々を知ることができる一冊。
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[江戸川区図書館] 伝記特集で集められていた一冊。表題からもすぐに内容は理解出来たけれど、図書館を作ったとか、学校教育を広げたとか、それらに近しいようで「図書館の中に児童室を作る」というのは、やや一線を画するはず。例えば図書館なら識字率とか教育水準の促進とかの面、学校なら文部省...
[江戸川区図書館] 伝記特集で集められていた一冊。表題からもすぐに内容は理解出来たけれど、図書館を作ったとか、学校教育を広げたとか、それらに近しいようで「図書館の中に児童室を作る」というのは、やや一線を画するはず。例えば図書館なら識字率とか教育水準の促進とかの面、学校なら文部省的な子供目線の面、それらに近いようでも児童室というのはきっと厚生省的な、女性・子供保護の目線??それともマザーテレサやナイチンゲール的な万人に対する慈愛的な面から達成した偉業? 細かな困難や彼女の人生の道筋はともかく、恐らく勘違いしていないだろう偉業が、どの角度から発生というか達成されたのだろうという興味をもって開いてみた。 少し長めな感じだけれど、子供の読み聞かせにも使えるかもな。
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本が、図書館が、大好きと言いながら… 恥ずかしながらアンさんの事を存じ上げなかった。 このお方と、たくさんの方々の努力のおかげで、読みたい本が小さい時から読めていたんだなぁっと知って、心の底から感謝した。アンさんが生きておられた時代的に子供たちに本を読む環境を整える事は本当に大変...
本が、図書館が、大好きと言いながら… 恥ずかしながらアンさんの事を存じ上げなかった。 このお方と、たくさんの方々の努力のおかげで、読みたい本が小さい時から読めていたんだなぁっと知って、心の底から感謝した。アンさんが生きておられた時代的に子供たちに本を読む環境を整える事は本当に大変なことがたくさんあっただろうに… アンさん、感謝で感謝でいっぱいです!!!! ありがとうございますっ!!
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アン・キャロル・ムーアが育った1870年代のアメリカでは、女の子は家の中で大人しくする縫物や刺繍をするものだと思われていたし、自分で仕事を選ぶのも一般的ではなかった(大きな森のローラ(1867年生まれ)とほぼ同年代だ)。彼女が図書館学を学んで、自由な発想で子どもたちのための児童室...
アン・キャロル・ムーアが育った1870年代のアメリカでは、女の子は家の中で大人しくする縫物や刺繍をするものだと思われていたし、自分で仕事を選ぶのも一般的ではなかった(大きな森のローラ(1867年生まれ)とほぼ同年代だ)。彼女が図書館学を学んで、自由な発想で子どもたちのための児童室を作っていく姿を絵本で紹介している。表紙にあるとおり、ニューヨーク公共図書館に児童室を作った人。
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