紙のむすめ の商品レビュー
紙でできた娘が大きな紙を手に入れていろいろつくってはみるがなにかたりない。ストーリーはもうちょっとひねりがほしかったような気はするけどうつくしい絵本ではありました。
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切り絵の絵本。 イスラエルということで、これまであまり知らなかった文様から不思議な空間が広がる。 繊細で立体的な造形の美しさは、素敵だった。 切るところと切らないところでの表現が巧み。 背景色も、物語の展開と印象に合わせてあって興味深かった。
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紙で作られた娘はたった一人で暮らしている。彼女のもとに降ってきた真っ白な紙。 紙から気球を切り取り空を旅することだって、船を切り取り海の向こうを見ることだって、どこへだって行ける。 でも娘が本当に欲しいのは、自分と同じ生命、友達。そうだ、それを作ろう… === まあなんと美しい...
紙で作られた娘はたった一人で暮らしている。彼女のもとに降ってきた真っ白な紙。 紙から気球を切り取り空を旅することだって、船を切り取り海の向こうを見ることだって、どこへだって行ける。 でも娘が本当に欲しいのは、自分と同じ生命、友達。そうだ、それを作ろう… === まあなんと美しい。イスラエルの二人の女性により作られた切り絵で描かれた絵本。 文章担当のナタリー・ベルハッセンはこれが処女作、切り絵はナオミ・シャピラ作品。 絵とすれば真っ白の紙と切り取られた影だけなのですが、実に美しく表情豊かでスケールの大きい。 これを見て連想したものがメキシコのサルバドール・プラセンシアの「紙の民」で出てきた紙で作られた女。 制作者の元を抜け出し、雨に濡れると溶け、男たちが彼女にキスすれば紙で傷つく…。 読んだときはなんとなく紙でくるくるさらさらして情に薄くい感じで思い描いたのですが、 この絵本のような繊細かつ気品があり、どこか寂しい女なら、さぞかし魅力的だろうと。
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「切り絵」でできた絵本と聞き、興味を持った一冊。 イスラエルの絵本というのも初めて。 絵の部分はすべて一枚の紙の切り絵で、とても繊細で美しい。 お顔はシルエットだけで、文章と見る側の想像で補完だと思っていたので、むすめさんのぱっちりした瞳など意外にも表情も豊かで驚く。 本の紙質...
「切り絵」でできた絵本と聞き、興味を持った一冊。 イスラエルの絵本というのも初めて。 絵の部分はすべて一枚の紙の切り絵で、とても繊細で美しい。 お顔はシルエットだけで、文章と見る側の想像で補完だと思っていたので、むすめさんのぱっちりした瞳など意外にも表情も豊かで驚く。 本の紙質がイマイチでそれだけが残念。本文にある「すべすべ」した紙というより「てかてか」というような紙で……。 紙のむすめ、というのは比喩だけではなく、本当に紙でできたむすめさん。 ある日、飛んできた大きな紙を見て、一人ぼっちだったむすめさんは淋しくないようにこの紙でいろいろなものを切り出す。 でも。 それらはむすめさんの本当に求めていたものではなく。 紙がなくなるまで切ってもむすめさんの淋しさは変わらない。 そんなむすめさんの淋しい涙を受けた桃の種から育ったのは、紙の木。 たくさん生った紙を、むすめさんはまた切り始める。 今度は淋しくないようにむすめさんが切り出した最後のものがとても素敵。 お話そのものよりも切り絵の素晴らしさを楽しむ本のように思えるけれど、むすめさんのぱっちりおめめのせいか感情移入してしまった。 もう淋しくなくなったむすめさんを見守るような紙の木に、次の芽(紙)が育っているのを見てうれしくなりながら本を閉じた。
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[墨田区図書館] 表紙絵のごとく、全ページが切り絵のような絵柄で描かれた一冊。 確かではないけれど、本紹介には特に何も書かれていないので、切り絵で作られたものを印刷したのではなく、そう見えるような絵で描いただけのはず…? お話の内容もさることながら、その美しい絵柄に圧倒されま...
[墨田区図書館] 表紙絵のごとく、全ページが切り絵のような絵柄で描かれた一冊。 確かではないけれど、本紹介には特に何も書かれていないので、切り絵で作られたものを印刷したのではなく、そう見えるような絵で描いただけのはず…? お話の内容もさることながら、その美しい絵柄に圧倒されました。 でももし本当にこのお話を全ページ切り絵で作ったのだとしたら、すごい!
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白い紙の丘に白い紙でできたちいさな家があった。そこには白い紙からうまれたむすめがひとり、すんでいた。むすめは大きな白い紙を切り抜いて、気球を作って空をとんだり、船を作って旅をしたり。でも楽しい旅の話をする相手が一人もいない。ちいさな紙のなみだがポトンとおちた…。 息をのむほど美し...
白い紙の丘に白い紙でできたちいさな家があった。そこには白い紙からうまれたむすめがひとり、すんでいた。むすめは大きな白い紙を切り抜いて、気球を作って空をとんだり、船を作って旅をしたり。でも楽しい旅の話をする相手が一人もいない。ちいさな紙のなみだがポトンとおちた…。 息をのむほど美しい切り絵の世界。ストーリーも素晴らしく、ラストの満足感は格別です。
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切り絵の美しさとイスラエルの絵本ということに引かれてあの恵文社で購入。とても綺麗な切り絵とストーリー♪
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本当に美しい切り絵に、ため息が出ます。 原画が見てみたいなぁ……。 オトナへのプレゼントにもいいかも。
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