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あの日、僕は旅に出た の商品レビュー

4.1

14件のお客様レビュー

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2021/08/25

自分と同じ年齢。だから生きてきた時代は同じだが、こんなに忙しく働いた事はないし、また世界をこの時代に旅した事もない。この時代の旅は、凄まじい。世界は、様変わりしたが、旅の面白さは、変わらないと感じた。

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2020/03/22

あー、面白かった! 旅行作家蔵前さんの、自伝のような一冊。いくつもある著作のこの時あの時、そして今…楽しみながら頁を進めていった。 正直特段盛り上がるような箇所もなく、見方によっては淡々と進んでいくんだけど、その力の抜け方も好みだ。 古本屋で『旅行人』を見かけたら、是非読んでみた...

あー、面白かった! 旅行作家蔵前さんの、自伝のような一冊。いくつもある著作のこの時あの時、そして今…楽しみながら頁を進めていった。 正直特段盛り上がるような箇所もなく、見方によっては淡々と進んでいくんだけど、その力の抜け方も好みだ。 古本屋で『旅行人』を見かけたら、是非読んでみたい。

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2018/10/09

バックパッカーの旅の本の話かなと思って読み始めたけれど、いわば「旅行人」という雑誌風雲記的なお話でした。

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2017/09/18

「旅行人」を購読していた。「ゴーゴーインド」でインドにハマってしまった友人に誘われてインドに行ったのが1992年。深夜特急、印度放浪に影響を受けていた20代前半。いつの頃から購読していたのが「旅行人」だった。その発行人である蔵前仁一さんのこの本を図書館で見かけて手に取ったのが今年...

「旅行人」を購読していた。「ゴーゴーインド」でインドにハマってしまった友人に誘われてインドに行ったのが1992年。深夜特急、印度放浪に影響を受けていた20代前半。いつの頃から購読していたのが「旅行人」だった。その発行人である蔵前仁一さんのこの本を図書館で見かけて手に取ったのが今年の春先頃。たまらない懐かしさ、こうして出会えたうれしさ。夢中になって読みふけった。「旅行人」の復刊号が届くを楽しみに待っている。

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2016/05/10

バックパッカーの憧れだった方で、旅行人という雑誌を立ち上げた方だという事も全く知らず、装丁と題名で思わず購入しました。海外渡航が盛んになり始める前にインドを旅行し、好きになった訳ではないのにインド熱のような不思議な感情のゆさぶりに負け、とうとう何年も旅に出て帰って来ないような生活...

バックパッカーの憧れだった方で、旅行人という雑誌を立ち上げた方だという事も全く知らず、装丁と題名で思わず購入しました。海外渡航が盛んになり始める前にインドを旅行し、好きになった訳ではないのにインド熱のような不思議な感情のゆさぶりに負け、とうとう何年も旅に出て帰って来ないような生活に突入する。そんな旅行についてのミニコミ誌を細々と作り始めるが、それがいつしか旅行人という出版社を作る事まで続いていくのでした。 僕は昔1回日本国内をさまよい歩いただけで、あまり海外に行きたい欲求もないのですが、紀行文やエッセイは大好きでわくわくしながら読んでいます。 この本はその漂流するような人生が丸ごとつまっていて、読み終わる事がとても残念で、この方の存在を20年早く知りたかった。 残念ながら5年前に休刊してしまったそうですが、経営不振では無く、限界を感じて計画的に休刊したそうなので、きっと今も好きな旅をしているのでしょう。 この本には僕の読んだ本の数々や、本の雑誌、椎名誠さん等、ぐっと来るワードも多数含まれていて読んでいてにやにやが止まりませんでした。

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2014/09/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 思いついてふらりと海外へ旅に出る。そんな気軽さを「バックパッカー」という。そんな旅の先駆けだったのが、著者。この本の冒頭には「よけいなことを心配するな、とにかく旅にでろ!」という先駆者トニー・ウィラーの言葉が記されている。そうして帰れた人もいるし、旅先で沈没した人もいる。住みついた人のことだ。  著者は「旅行人」という旅の雑誌も創刊した。30年のアジアの旅の、総まとめ。出会った人たちも普通ではない。 (№29 2013.12)  

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2014/06/28

長く旅をする人によくある「聞いて聞いて」的なものはなく、客観的な説明がよけいにそそられた 本作りの苦労がわかり、旅行人の本をまた違う視点で読みたい

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2013/11/30

読み進めていくうちに、旅行人の誌面が甦ってきました。執筆者の方々との出会いのエピソードや旅行人発行のいきさつなど、旅行人の読者だった私にはとても興味深かったです。なんとかかんとか旅行人の経営をしている様子を読み、蔵前さんがいたからこその旅行人だったのだなと改めて思いました。月刊誌...

読み進めていくうちに、旅行人の誌面が甦ってきました。執筆者の方々との出会いのエピソードや旅行人発行のいきさつなど、旅行人の読者だった私にはとても興味深かったです。なんとかかんとか旅行人の経営をしている様子を読み、蔵前さんがいたからこその旅行人だったのだなと改めて思いました。月刊誌のファンだった私にはたまらない一冊でした。

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2013/10/20

幻冬舎編集の方のツイートにそそられて購入。 紹介にもあったとおり、一気に読了。旅のエッセイかと思いきや、著者の蔵前さん自身も目標にしていたという椎名誠の「本の雑誌 血風録」を彷彿とさせる個人出版の泣き笑いが凝縮されていた。 前半が旅メインの話、後半が「旅行人」経営の話だけども...

幻冬舎編集の方のツイートにそそられて購入。 紹介にもあったとおり、一気に読了。旅のエッセイかと思いきや、著者の蔵前さん自身も目標にしていたという椎名誠の「本の雑誌 血風録」を彷彿とさせる個人出版の泣き笑いが凝縮されていた。 前半が旅メインの話、後半が「旅行人」経営の話だけども、極小出版社が台割も作らず行き当たりばったりで(実際そうだったのかはともかく)本を作り、在庫の増減を博打のように恐々見守る様が、圧倒的に面白い。 中でも「言葉は丁寧だが妥協は一切ない」「地図オタク」富永省三さんと蔵前さんの駆け引きが全編コント。二ヶ月の取材に半年を費やす男・富永。を野放しにする旅行人。どんだけ自由な会社なんだ! 全編の話の流れに好感が持てる理由を考えてみた。それはたぶん蔵前さんの行動規範があくまで「自分がやりたいか、やりたくないか」という気持ちにゆだねている点。僭越ながら同じ個人事業主として、これ以上勇気付けられることはない。 情熱って大事だな、と思わされた良書。お勧めです。

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2013/10/12

面白かったー。もう一気読み。タイトルもいいなあ。「あの日旅に出た」蔵前さんが、その後どういう道のりを歩いてきたかを率直に綴っている。 若い日のインドや中国への旅の話はもちろん面白いが、なんといっても「旅行人」の始まりから終刊までの顛末が最大の読みどころだろう。本や雑誌を作って売...

面白かったー。もう一気読み。タイトルもいいなあ。「あの日旅に出た」蔵前さんが、その後どういう道のりを歩いてきたかを率直に綴っている。 若い日のインドや中国への旅の話はもちろん面白いが、なんといっても「旅行人」の始まりから終刊までの顛末が最大の読みどころだろう。本や雑誌を作って売ることの喜びと苦しみが手に取るように伝わってくる。零細出版社って本当に大変だ。 そういう意味で、蔵前さんも何度もふれていたが、本の雑誌社を作り育てた椎名さん目黒さんは、まったくたいしたものだなあとあらためて思う。「本の雑誌」が、初期のミニコミ誌的な良さを残したまま、次世代の人にバトンタッチされているのは本当に希有なことなのだと気づかされた。 グレゴリ青山さんの本で読んでいたデビュー前後の話が、蔵前さん視点で書かれていてこれも面白かった。今のようにネットで何でもわかっちゃう時代ではなかった頃、不定期に出る「遊星通信」(「旅行人」の前身)に載るグレゴリさんのマンガを、アジアの安宿なんかで読んだ人たちはどんなに楽しんだことだろう。よく思うのだが、才能のある人は最初っからスタイルが完成してるんだよね。 それで言えば、宮田珠己さんもその一人だ。「旅の理不尽」が元は自費出版だったとは知らなかった。旅行記を自費出版する人は多いが、読むに堪えるものはほとんどないそうだ。そうした本がたくさん送りつけられていた蔵前さんの目を留めさせ「家に持ち帰り、ベッドでこの本を読みふけると、もう止まらなかった。笑いも止まらなかった。めちゃくちゃおかしい」と言わせたのだから、さすがタマキング。 皆さん肩肘張らないごく自然な感じで、とても好ましい。決して楽な道を歩んでいるわけではないけれど、自由な風が吹いていて、そこが何よりもいいなあと思う。

Posted byブクログ