聖女の塔 の商品レビュー
桜闇を読んだので話のスジは分かったけど、桜井を陥れるのに大規模な計画を立てて蒼と別行動にさせる。話が大きすぎだけど、宗教、カルトの意味を分かりやすく説明してあり楽しく読めた。でも全巻揃えるのはないだろうなぁ。 昔も今も主人公となる男像は何考えているのか分からない、冷めた印象の男と...
桜闇を読んだので話のスジは分かったけど、桜井を陥れるのに大規模な計画を立てて蒼と別行動にさせる。話が大きすぎだけど、宗教、カルトの意味を分かりやすく説明してあり楽しく読めた。でも全巻揃えるのはないだろうなぁ。 昔も今も主人公となる男像は何考えているのか分からない、冷めた印象の男と、真逆の甘ったれな男が登場する設定な気がする。
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もはやミステリー要素はほとんどなく、一種のサイコサスペンスみたいな感じ。シリーズもクライマックスも近くなって、過去作で登場した京介の宿敵が、二人までも再登場して、彼に戦いを挑んでくる。これはミステリにはならないわな。
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「カルト」という言葉はぼんやりしたイメージしかなかったけど、改めて定義を説明されるとなるほどなあと思う。蒼の友人がじわじわ取り込まれていく様子が生々しくて怖い。 そして松浦再登場。ここまで京介に執着してるってどうなんだ… 綾乃と松浦の関わりをすっかり忘れていて、月蝕の窓をちらりと読み返して、あーなるほどそれでそうなってああなったのか、と今さら話がつながった。 そして、ここに至って京介が犯人?を救うことができて、よかったねえ京介…という気持ちに… 個人的にいちばん衝撃的だったのは、京介と深春が同じ部屋で寝てること…かな…
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シリーズ12作目(通算16) 今回もまた、過去の人物がやってくれます。 短編集「櫻闇」の「捻じれた塔の冒険」と「永遠を巡る螺旋」、 そして「月蝕の窓」を読んでいた方がいいでしょう。 宗教とカルトって、一番関わりたくない内容なんだけど 今回はそれがメインです。 京介と蒼が別々に行動...
シリーズ12作目(通算16) 今回もまた、過去の人物がやってくれます。 短編集「櫻闇」の「捻じれた塔の冒険」と「永遠を巡る螺旋」、 そして「月蝕の窓」を読んでいた方がいいでしょう。 宗教とカルトって、一番関わりたくない内容なんだけど 今回はそれがメインです。 京介と蒼が別々に行動して危険な目に・・・ そして最後に出てきた黒幕にオマエか!!と思ってしまった。 シリーズの中の人物の中で一番嫌いです。 っていうか、コイツがまた関わってくるのは確定ですな・・・
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冒頭のセリフが誰のものなのか、読み終えてから再読するのが楽しみ。 あの心理学者がここまで介入してくるとは思わなかった。 動機は本当にゲームなのだろうか?? どうやらバックに大物がいるらしいけれど。。。 蒼の京介への思いが何か色々とこえてくるけれど 感情を一般的な言葉に無理にあてはめた結果、そうなってしまうだけで 全く異質のものなのか、 本質をついているのか どっちだろう。。。 蒼の名前は京介が飼っていた猫だけれど 深春も、京介に情がうつってほっとけないのだろうか。。。 それとも本人が気づいていないだけで違う感情があるのだろうか。 毎回いい人で貧乏くじをひいているので不憫。。。 次の3作で終わるとの事。 それはそれで寂しい。。。
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建築探偵桜井京介シリーズの長編12作目です。 「建築探偵」シリーズですので、今回主題となる建築は、 敢えて言うなら、明治に建てられた天主堂ということになるのでしょうが、 作者の書きたかったのは宗教そのもののようでした。 ひとつは、京介がまきこまれる事件の背景として『カクレキリシタ...
建築探偵桜井京介シリーズの長編12作目です。 「建築探偵」シリーズですので、今回主題となる建築は、 敢えて言うなら、明治に建てられた天主堂ということになるのでしょうが、 作者の書きたかったのは宗教そのもののようでした。 ひとつは、京介がまきこまれる事件の背景として『カクレキリシタン』。 もうひとつが、同時進行で蒼がまきこまれるカルト的『新興宗教』。 この2つについて、いろいろと考察されています。 蒼は、ホスピスで母親の最後を看取った後、大学に復学したばかり。 本人も危なっかしい状態なのに、 知り合いの女の子からうっかり相談を受けて、 カルト教団らしき集団と係わりを持つことになってしまいます。 その間、京介は所在不明、深春は劇団関係で海外渡航中。 蒼の一番の相談相手が2人とも不在で、読んでいてハラハラしました。 所在不明の京介は、その時、九州にいました。 W大の後輩から協力を要請されて、 九州北西部の波手島で起こった集団焼死体について調べる為です。 そこで、土地の歴史としてカクレキリシタンの話があり、 集団焼死は新興宗教絡みでは?ということで、『カルト』について、 それぞれ考察されるのですが、 特にその筋に詳しい訳でもない私でも、興味深く読めました。 特に『カルト』については、薄ら寒いものがあり、 現代の恐怖と言えばありきたりですが、 すぐ隣にあって、無自覚に嵌まる落とし穴といった感じが怖かったです。 カクレキリシタンの話からは生活の苦しさ、時代の非情さ、 カルトの話からは、人間の変容、得体の知れなさといった、 暗くて怖い雰囲気が全編通してありました。 あと、事件関係者の独白のようなものが章の間に挿入されたり、 最後に京介の敵(?)の存在が明らかになったりしたので、 作者らしいなぁと思ったり、シリーズ終盤なんだなぁと思ったりしました。
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8月18日~23日 明治の教会が残る長崎県の無人島で、女たちが火に焼かれて死んだ。宗教的理由による集団自殺か、殺人なのか?桜井京介は、事件性を疑う私立探偵に乞われ現地へ向かう。その頃、蒼はカルト教団に入信した友人を救おうとしていた。二人に迫る悪意の罠。狂気の炎が再び空を焦がす時...
8月18日~23日 明治の教会が残る長崎県の無人島で、女たちが火に焼かれて死んだ。宗教的理由による集団自殺か、殺人なのか?桜井京介は、事件性を疑う私立探偵に乞われ現地へ向かう。その頃、蒼はカルト教団に入信した友人を救おうとしていた。二人に迫る悪意の罠。狂気の炎が再び空を焦がす時、京介は蒼を救えるのか!?
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建築探偵、やっぱり好き。 今回はほとんど建築物と関係なかったけど、長い長い伏線を、そろそろ回収しにかかってるんやから仕方ないか。もうすぐこのシリーズ終わる。(ノベルスではとっくに終わってるんだけども。わたし、文庫派やから。)
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