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戦記短編集 幽霊艦長他 の商品レビュー

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2013/08/09

実際に戦争に行った人が描いた戦争漫画。 巻末の解説再収録で「そもそもコミックというのは、オモチロイ(面白い)ことが第一に要求されるから、そこであまり面白くもない戦争の真実なんてものを描くと、第一、編集者に、コレハナンデスカと言って質問された上、編集会議でもあると、これはちょっ...

実際に戦争に行った人が描いた戦争漫画。 巻末の解説再収録で「そもそもコミックというのは、オモチロイ(面白い)ことが第一に要求されるから、そこであまり面白くもない戦争の真実なんてものを描くと、第一、編集者に、コレハナンデスカと言って質問された上、編集会議でもあると、これはちょっと止めておこうじゃないの、ということになる」とある。出版社としても面白くなければだめだといこと。読者としても、娯楽として読めなければ、続きを読む気にならない。 ただし、戦争を体験していない世代の私は、娯楽要素よりどうしても戦争の真実という視点ありきで読んでしまいがちで、本来の面白さを半減させているのかもしれない。それを踏まえて、印象に残った作品は - ダンピール海峡 旭日旗を命尽きるまで守りつづける話。 「軍旗は一つの魂なのだ。何十万という将兵がこの魂を目標に討ち死にし何十万という旗手がこの旗を守るために二つとない命を捨ててきた。彼らの魂はこの軍旗とともに生きつづけているのだ。」 「この軍旗は日本国民のシンボルとして五十年!!我々は守りつづけてきた。立て!!勇気をふるい起こして守りつづけてくれ!!」 今でも自衛隊には旭日旗がある。これを否定することは日本国民の魂を侮辱しているのに他ならない気がする。 -姑娘 同じタイトルで2種収録されている。結末が異なるので収録したと巻末に書いてあったが、途中までは同じで後半が全然違う。とくに改訂版でない方の内容はきつい。 -レーモン河畔 日本兵がホセ一家を助けた話。偶然娘の婿が日本人であったことが理由の一つでもあるが、それでも辛い話の中で読む方としては砂漠の中の水のよう。

Posted byブクログ

2013/08/05
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※このレビューにはネタバレを含みます

『平和』 『幽霊艦長』 『ごきぶり』 『ダンピール海峡』 『ブーゲンビル上空涙あり』 『空母飛龍の最後』 『沖縄に散る ひめゆり部隊哀歌』 『波の音』 『姑娘』 『セントジョージ岬 総員玉砕せよ』 『地獄と天国 前編』 『地獄と天国 後編』 『戦争と日本』 『グリーン島脱出記 KANDERE』 『レーモン河畔』 『鬼軍曹〜それは何だったのか〜』 『姑娘』改訂版』

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