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若者と労働 の商品レビュー

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26件のお客様レビュー

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2024/07/18

日本の労働形態であるメンバーシップ型と欧米の労働形態めあるジョブ型の違いと、それがなぜ違うのか、その違いにより起きている問題は何かについて理解できる本。 特に勉強になった点は日本のメンバーシップ型が形成されてきた過程について、明治時代から現在にかけてどのような雇用形態をとってきた...

日本の労働形態であるメンバーシップ型と欧米の労働形態めあるジョブ型の違いと、それがなぜ違うのか、その違いにより起きている問題は何かについて理解できる本。 特に勉強になった点は日本のメンバーシップ型が形成されてきた過程について、明治時代から現在にかけてどのような雇用形態をとってきた結果なのか、その歴史を理解することができること。また、今のメンバーシップ型からジョブ型に変わろうとしている日本、その社会的背景なども理解できる点で、今後の日本の雇用問題を考えるベースの知識は身につけられると思う。

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2024/07/09

配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01357235

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2023/11/30

大変勉強なる本でした。 現在の就活というイベントのスタートや日本の雇用制度の問題点。 そして、その問題点がグローバル化とともにどのように変化しているのかなどが全て分かります。

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2023/10/22

伝聞に頼ってゐる  メンバーシップ型とジョブ型とに大別してみると、なるほど日本と海外ではかなり異ることがわかる。  この本は日本のメンバーシップ型の矛盾点を中心に論じてゐる。読むとジョブ型のほうがまともだと思ってしまふが、ジョブ型にも若者雇用問題といふ弱点があり、著者はジョブ型正...

伝聞に頼ってゐる  メンバーシップ型とジョブ型とに大別してみると、なるほど日本と海外ではかなり異ることがわかる。  この本は日本のメンバーシップ型の矛盾点を中心に論じてゐる。読むとジョブ型のほうがまともだと思ってしまふが、ジョブ型にも若者雇用問題といふ弱点があり、著者はジョブ型正社員をいふ理念を提唱してゐる。新卒一括採用や人間力採用に由来する歪みが、刊行から10年経った2023年になっても感じられた。  しかし伝聞だけの推測と思はれる部分もあり、そこは蓋然性が低い。また、この本は2013年の刊行だから、この10年で何か変ったことも多いのではないか。

Posted byブクログ

2021/03/15

日本型と欧米型の雇用システムの比較が非常に分かりやすく論じられている。 日本型の「入社」を前提とした新卒一括採用は、欧米と比べて、若者の雇用を守るという社会的な必要性もあったのだろうが、競争が激化する中にあって、労働生産性といった観点で再考する時期が来ているのだと感じる。 「...

日本型と欧米型の雇用システムの比較が非常に分かりやすく論じられている。 日本型の「入社」を前提とした新卒一括採用は、欧米と比べて、若者の雇用を守るという社会的な必要性もあったのだろうが、競争が激化する中にあって、労働生産性といった観点で再考する時期が来ているのだと感じる。 「入社」や「人」に着目した日本型の雇用システムが、無制限に会社のために働かせることを暗に強制し、長時間労働やブラック企業を招いているという問題意識が非常にわかりやすく整理されていて、勉強になった。

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2021/01/24

◯労働分野の勉強はほとんどしていない自分にとっては、面白いように新しい知見を得られる一冊であった。 ◯特に印象的だったのは、日本の若者の就職の実態と、労働法制がずれているという点が面白い。なんのための法令だか分からなくなる。これではブラック企業や過労がなくならないのもなんとなく頷...

◯労働分野の勉強はほとんどしていない自分にとっては、面白いように新しい知見を得られる一冊であった。 ◯特に印象的だったのは、日本の若者の就職の実態と、労働法制がずれているという点が面白い。なんのための法令だか分からなくなる。これではブラック企業や過労がなくならないのもなんとなく頷ける。(この辺りは経済界と政界の折り合いがもたらした悲劇なのかもしれないが) ◯また、日本の就活が、採用基準の意味不明な人間性を見ているのは何故かということにも、一定の納得が得られた。確かに、現在の日本の大学では就職のためのスキルを得られない文系大学や講義が多すぎる気がする。 ◯この辺りはそれこそ「革命」でも起きない限りは中々変わらないのかもしれないが、知ってこそできることはあるので、ぜひ大学生にこそこの本は読まれるべきだなと思う。

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2020/11/06

ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用の対比に触れながら書かれているので理解しやすい。 また、歴史的経緯も説明しながら今の雇用問題の根本原因を知れるので非常に良い書籍でした。

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2020/05/04

2020年5月再読 最初に読んだのは、2014年頃だったと思う。 日本の労働問題について、これほど切れ味鋭く論じた本は、初めて読んだ。発行は2013年なので、発行から7年が経過しているが、分析は全く色褪せない。 日本の労働慣行と、欧米、特にアメリカの労働慣行の違いをきちんと整理...

2020年5月再読 最初に読んだのは、2014年頃だったと思う。 日本の労働問題について、これほど切れ味鋭く論じた本は、初めて読んだ。発行は2013年なので、発行から7年が経過しているが、分析は全く色褪せない。 日本の労働慣行と、欧米、特にアメリカの労働慣行の違いをきちんと整理したくて再読した。濱口先生のテーマは、言ってみれば、働く人達の幸せであるのに対して、私の興味は、労働慣行の違いが企業の、ひいては一国の産業競争力にどのような影響を与えているかということ。でも、最後は一緒かもと思い始めた。

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2020/04/03

濱口さんのブログは民主党政権時から読んでいたが、著書は初めて。 職業教育や人材育成のあり方をずっと研究してきた者として、もっと早く読んでおけばよかった・・・ やっぱり戦後日本社会というのが極めて特殊な幸せな社会だったので、そこからの脱却・転換が難しくなっているということだと思う。...

濱口さんのブログは民主党政権時から読んでいたが、著書は初めて。 職業教育や人材育成のあり方をずっと研究してきた者として、もっと早く読んでおけばよかった・・・ やっぱり戦後日本社会というのが極めて特殊な幸せな社会だったので、そこからの脱却・転換が難しくなっているということだと思う。 自分の住む社会について適切に理解することが一番難しいのだなぁ。

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2019/04/28

日本にとって若者の労働問題は 新しい問題だったという指摘。ジョブ型とメンバーシップ型など色々勉強になる。一度、参考文献こみでしっかり読み込んでみたい。

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