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がん 生と死の謎に挑む の商品レビュー

4.3

10件のお客様レビュー

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2023/02/21
  • ネタバレ

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正常細胞はみな新しく生まれては、一定時間後に死んでいく。がん細胞は、細胞周期を追うメカニズムが壊れているから、簡単には死なない細胞になっている。それが癌化ということだ。

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2019/10/21

第1章 がん 生と死の謎に挑む 第2章 「僕はがんを手術した」   ①宣告   ②主治医との対話   ③膀胱にメスが入ったとき   ④がんという敵の正体 資料 NHKスペシャル     「立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む」完成台本

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2014/12/27

今年は、乳がん治療に一年費やした年でした。 「あなたのがんはあなたそのものである」という言葉は腑に落ちました。 なぜ自分ががんになったのか、そもそもがんって何なのか、がんの転移とはどういう状態なのか。考えるのに非常にためになりました。

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2014/09/10

【われわれはまだがんという病の正体を知らない】がんとはそもそも何なのか――。突然の宣告、そして手術。思いがけない経験ののち、「知の巨人」ががん研究の最先端に立ち向かう。

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2014/02/09

がんの発生や転移の仕組みや治療についての詳しくわかりやすい説明の本でした。 がんの浸潤と転移は、マクロファージの役割の1つである傷口修復と同じプログラムで行われていること、また受精卵の胚の中にある、ある部分から別の部分に正常な細胞が移動できるようにする遺伝子とがんの転移の原因とな...

がんの発生や転移の仕組みや治療についての詳しくわかりやすい説明の本でした。 がんの浸潤と転移は、マクロファージの役割の1つである傷口修復と同じプログラムで行われていること、また受精卵の胚の中にある、ある部分から別の部分に正常な細胞が移動できるようにする遺伝子とがんの転移の原因となる遺伝子は同じだそうです。 となると、がんを命をおびやかす「憎い相手、手強い相手」とかんがえるより、私たちが誕生⇒成長⇒老化とたどっていく通常の生命現象の1つと考えたほうが自然なのではないかと思いました。 ザリガニのハサミや足を切ると同じものが再生するそうだが、何回も何回も切ると最後は同じものが再生せずに、例えばヒゲとかそういう違うものが再生する、ということを何かで読んだことがある。 がんも同じようなものではないだろうか? 修復プログラムがカバーできないことが長期間続くとがん化してしまうのかもしれない。 人から聞いた話だが、 がんの手術が終わり「がんがなくなりましたよ」と医者に言われた人が「これで元の生活に戻れますね」と言ったら、「元の生活をしたらまたがんになりますよ」と医者に言われたそうだ。 確かに!

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2013/10/25

印象に残った文章。 がんとは、細胞の病気です。正常細胞が狂いだして、無限の増殖能を持つがん細胞になってしまう病気です(37ページ)。 がんは、遺伝子の病気、DNAの狂いによってもたらされる病気です(38ページ)。 人間は物質としての同一性は短時間しか保持できないですが、情報(DN...

印象に残った文章。 がんとは、細胞の病気です。正常細胞が狂いだして、無限の増殖能を持つがん細胞になってしまう病気です(37ページ)。 がんは、遺伝子の病気、DNAの狂いによってもたらされる病気です(38ページ)。 人間は物質としての同一性は短時間しか保持できないですが、情報(DNAあるいは、脳の中の記憶)の同一性が相当の長期にわたって維持できるので、個体としての同一性も一生保ち続けていると思うのです(40ページ)。 がんがなぜ生まれるかは、まだ十分にわかっていませんが、DNAのコピーミスによる変異の蓄積が最大の要因の一つにちがいないと考えられています(40ページ)。 人間の体は、すべて新陳代謝していきます。六十兆の細胞がみな新しい細胞に置き換わることを日々につづけていく(すべての人において毎日平均数千億個の細胞が新しい細胞に置き換わっている)から、人間は生きているのです(74ページ)。 表皮の新陳代謝は、風呂に入って石鹸で体をこすると、アカになってこそげ落ちてゆくので自分ですぐにわかりますが、体内上皮の新陳代謝されたものは、大便小便の中に入って排泄されてしまうので、普通の人はなかなか気が付きません(77ページ)。 医学はまだまだがん克服にいたる道からはるかに遠いところにいるというのが、がんに関してまず知らなければならない第一の事実なのです(106ページ)。 がんは全ての多細胞生物にとって、本質的で先天的な宿命の病なのです(124ページ)。 浸潤(しんじゅん、invation)、パスウェーマップ、ダブリングタイム、上皮細胞がん(カルシノーマ)

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2013/09/14

後半の体験記は兎も角,前半のがんそのものについてのいつもながらの現状の纏めと偏ることのない深い考察は一読に値する.

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2013/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人間の体は全て皮膚で覆われている。表側が表皮。内側を覆う粘膜質の皮膚が上皮。その上皮にできるがんがカルチノーマ。上皮がん。 がんの八割以上が上皮がん。他は、肉腫、骨腫。 上皮がんが多いのは、人間の体で最も新陳代謝が激しい部分が、体内の粘膜部分だから。 パルスオキシメーターで測る毛細血管の酸素飽和度は最も重要なバイタルサイン。呼吸器系と循環器系の異常が分かる。100%なら正常だが95%をきると何らかの異常があるということ。

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2013/08/25

立花隆の本ということで買って読んだ。国民の2人に1人がかかり、3人に1人の死亡原因であるがん。まさしく身近になっているがんだが、意外に知らないことが多い。科学的に知ることで、いたずらに怖がる必要もなく、冷静に向かい合えるような気がする。立花隆の本にしては、分かりやすく書いてあるが...

立花隆の本ということで買って読んだ。国民の2人に1人がかかり、3人に1人の死亡原因であるがん。まさしく身近になっているがんだが、意外に知らないことが多い。科学的に知ることで、いたずらに怖がる必要もなく、冷静に向かい合えるような気がする。立花隆の本にしては、分かりやすく書いてあるが、もう少し突っ込んで知りたいと思うようになった。

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2016/03/21

「がんと闘う」のではなく「がんと共生する」 抗がん剤の副作用について、メリット(延命効果)とデメリット(QOLの低下)を秤にかけて選択。 良質な知的消費活動(良質の読書、頭をかなり使わないと読めない本を読んで楽しむ。)あるいは良質な芸術鑑賞活動の維持を犠牲にするような副作用を起こ...

「がんと闘う」のではなく「がんと共生する」 抗がん剤の副作用について、メリット(延命効果)とデメリット(QOLの低下)を秤にかけて選択。 良質な知的消費活動(良質の読書、頭をかなり使わないと読めない本を読んで楽しむ。)あるいは良質な芸術鑑賞活動の維持を犠牲にするような副作用を起こす抗がん剤は受けない。。 著者とはレベルが違いすぎるが、全く同感。

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