駅物語 の商品レビュー

朱野帰子(著者)

2013/11/13

「あけのかおるこ」さんだそうです。
一日二百万人の人々が行き交いする東京駅。そこに入社した若菜直と同期犬塚。強烈な同じ年の先輩達。駅員を人間とは思っていないような態度の乗客。呆れるほど自分勝手な鉄道オタクな乗客。国鉄時代からの化石のような出雲。一筋縄ではいかない東京駅の物語をひとつの「奇跡」を信じて勤める直の奮闘物語。話の進み方は速すぎるほどとんとんと進み　それに便乗してあっという間に読了できます。現実はここまで上手く話が進まないよ、と思いながらも　小説だからこそ　楽しませてもらいたい、との気持ちが交錯する。駅員とは大変な職業で　好きでなければやってられないだろうな、と改めて思う作品でした

2013/11/11

ダヴィンチのプラチナ本。駅員の奮闘集。
こんなに日々大変なのかと思うほど、事件満載。
読み応えはあった。

2013/11/04

新米駅員奮闘記、な本。

新人の女性駅員が働く理由や目的を見つけて行く物語。登場するキャラクターはオーソドックスだが、誰もが利用する＝心理的な距離の近い「駅」を描くという目的にマッチしているように思う。ちょっと女子的目線が強めな印象。＋αでこれからの駅員のあり方ってかんじになっているが少々蛇足になっている。
姉が鉄道会社勤務なので、聞いていた話（人身事故とか）もあって楽しめた。

新宿紀伊国屋で購入。王様のブランチで特集されていたので買った。

2013/10/25

ダ・ヴィンチのプラチナ本にも選ばれた「駅物語」。

プラチナ本はいつも買うようにしていて

外れることはまずないですが

この「駅物語」、とってもヒューマン。

心がとっても温まる本です。

内容もとってもいいですが、朱野さんの言葉の使い方が

絶妙にいい！

言葉が頭に染み込んできます。

○昨日まで当たり前のようにいた家族が消えてしまう。

そのときから体の一部を失うような激しい痛みを受け入れるための長く暗いトンネルがはじまる。

○それが正義だと思っていた。できない人間は努力が足りないのだと思っていた。

自分はできる側の人間だと信じていたのだ。

自分で何かを動かしたこともない、一円も稼いだことがないくせに。

○我々が乗客に提供すべきものはただひとつ。

いつもと変わらない一日だ。

○見て、携帯を見ながら上手にコンビニおにぎりの包装をむいてる。

孤独に慣れた人間の手つきだよ。

○あの人だけじゃない。

一年前私を助けるためにいくつもの顔の中から強くて優しい自分を選んでくれた。そういう人が何人もいた。

○沢山名刺をもらったけれど、どんな仕事をしていた人達なのか今ではまるで覚えていない。

どの業種の人もネクタイピンとかカフスとかこだわった小物を身につけていた。

俺は人とは違う。懸命にそう主張しているように見えた。

2013/10/23

ダヴィンチで紹介されていて気になっていたので購入。駅員さんて本当に大変なんだなあと思った。ほんと、これ読んでなんだか少し、いつも自分が利用している駅を見る目が変わったかもしれない。お話の内容としては、駅員さんたちの日々のお仕事とかなんか裏側的なのが面白かったけど、まあそんな簡単にとんとん拍子で捜していた人たちが見つかるなんて、よくできてるなあ…っていう感想も。まあでもそれは物語だしってことで片付けます。個人的には犬塚と若菜の恋愛模様なんてどうでしょう？って思ったけど、なんか続編とかでやってほしいな。兎にも角にも、日本の鉄道ってすごいなあと思う、素直に。いつも定時運転してくれてありがとうって気持ちになる。

2013/10/22

キャラクターも、ストーリーも、
テンポも、悪くはないんだけど、
１本の作品として通してみると、
何となく、残尿感が残ったかも…。

例えば、主人公を鉄ヲタ女子にして、
王道のドタバタ・コメディーの中に、
本作のエピソードを盛り込んでみると、
意外性のある良作になったかも…。

作中にちらちら描かれている、駅員の
日常やお仕事は、興味深かったな～。
その辺りを、もぅ少し押してみても、
よかったかも…。

遺伝子に鉄道への愛を刻みこまれるのは
男の子が圧倒的に多い、…ってとこは、
何気に納得…(笑)
程度の差はあれ、♂はみんな鉄ヲタ…。

2013/10/17

構成はすごくいいし、感動もしたけど、何だろう全体的に散漫な印象がする。5人というのが多すぎたのかな。

2013/10/12

近未来の東京駅なんでしょうか。あれだけ人の多い駅で、自分を助けてくれた人たちが簡単に見つかるとは思えないけど、読み物としては楽しめた。

2013/10/11

舞台が東京駅ということで、もう少しリアルな感じをイメージしていたのだが、ちょっと違っていたような気がする。
なんだろう。フィクションなんだから、名称が実際と違ったり、細かい部分が現実とは違っているのが当たり前なのに、やけにその部分がひっかかる。一瞬「近未来もの」？「パラレルワールドもの」？と思ってしまった。
登場する駅員たちのキャラクターも、微妙にリアリティを感じられなくて、お話としては面白いし、夢中になってしまう展開なんだけど、どうにも落ち着かない気持ちが最後まで消えなかった。
弟とのエピソードも、なんとなく作り物っぽく感じてしまうし、あまりにも都合よく探し人に出会いすぎるあたりが、いいんだけど、ひっかかる。
絶賛されていたので読んでみたのだが、読後感がまとまらなくて、いまだにどう捉えていいのか決まってない。
しばらくしてから読み直したら、また印象も変わるんじゃないかと思うので、再読に期待する。
そして、「にも関わらず」面白かったので、星は４つ。

2013/10/11

いろいろな困難や、わだかまる思いを乗りこえて
前向きな、明るい未来を感じさせて終わるので
好きです。