世界の民族衣装 の商品レビュー
同じような民族服もあるが、特質している所が度々あって参考になった。染色、縫製、加工どのようにしていたのかすごく気になる。 日本も掲載されていたが他の国々と比べて美が追求されていてやはり着物は唯一のものなんだなと感心した
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タイトルの通り、約100年前にナショナルジオグラフィックで撮られた世界各国の民族衣装の写真集。日本もあるし、乙嫁語りの中央アジアの衣装もある。見て楽しい。 これを読んで、聖書に描かれたバベルの塔の伝承を思い出した。 かつて世界は一つの言葉を用いていた。けれども、天に至るほ...
タイトルの通り、約100年前にナショナルジオグラフィックで撮られた世界各国の民族衣装の写真集。日本もあるし、乙嫁語りの中央アジアの衣装もある。見て楽しい。 これを読んで、聖書に描かれたバベルの塔の伝承を思い出した。 かつて世界は一つの言葉を用いていた。けれども、天に至るほどの巨大なバベルの塔を築いたことで神の怒りを受け、言葉はばらばらになった。 民族衣装は、ばらばらになった言葉たちのようにユニークで美しい。出版された2013年の100年前だから、1913年くらいの写真だ。写真のキャプションとして、最近はこの衣装を着ることは少ないというような記述がある。今はどうなんだろう。もっとファストファッションの方に寄っているのではなかろうか。 ことばも服も、一つの方向性にまとまってしまう時代が来るんだろうか。 100年後に同じ趣旨で写真集を出したら、どのような写真になるのだろう。
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衣装というものは勿論、単なる装飾ではなく我々の実体を形作る見えないものを表現し可視化している訳なのですが、それは逆に均質化した衣装は我々の内に浸透していく、という事でもあるでしょう。 我々は何だかどんどんつるつるした顔になってしまいました。さて本書に写された人々の顔を見ましょう。...
衣装というものは勿論、単なる装飾ではなく我々の実体を形作る見えないものを表現し可視化している訳なのですが、それは逆に均質化した衣装は我々の内に浸透していく、という事でもあるでしょう。 我々は何だかどんどんつるつるした顔になってしまいました。さて本書に写された人々の顔を見ましょう。唯物的なだけの意識では見通すことの出来ない何かが、ここには見事に写り込んでいます。 それぞれが非常な厳しさ強さを持って屹立した人々を眺めつつ、日本人に遭遇すると、脱力しますね。少女があやふやなフニャフニャしたらうたげな表情で仲良くおててを繋いでおります。 特殊な国。子供の国。妖精の国。彼女たちには個は存在せず、おててを繋いだ状態で魂が存在しているのですね。 いまでも女子バレーボールの試合を見てご覧なさい、点が入る度に全員とハイタッチをするのは、未だ日本人の魂がこんな形であることを見事に表しているのですよ。いや、それでもやっぱりこの写真、ほっこりしますけどね。
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イラスト一切なしで写真しっかり拡大、場所や年月などが明確、ボリュームあり。 ちょっと期待しすぎた。立ち止まったの10枚くらいしかない。出だし庶民のとこ減らしていい。特別な日のと上流階級と子どものとこが面白い。馬もいるよ!(笑) 無理だろうけどできればもう少し画質と解説欲しいなと…この服こうなってる的解説とか文様の意味とか廃れたかどうかとかさ。あとモノクロね…。
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美しい刺繍、模様、装飾を装うそれぞれの国の衣服は、本当にこんなもの身に纏っていたのかと驚くくらいどれも素晴らしい また、ただの写真でなく当時の生活や風景が見られるし、衣装の板についた着こなしが見られ、当時を思える 残念なのは日本の衣装のよさが映されていないこと
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100年以上前からナショナルジオグラフィックがあって、きちょうな写真がたくさんあって、すごく興味深い。 こういう本、大好き。 日本のもあって、すごいな。 さらにカラーもあって、かなり貴重。
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ナショナルジオグラフィック誌取材による約100年前当時の写真で興味深い。コラムページにあったロイヤルファミリーや世界の制服なんかももっとたくさん見たいところ。地域別ガイドもよかった。
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民族衣装好きの私が早速食いついた次第です。 いろいろな民族衣装を見ていると、生活のなかで奇麗な彩りをしてたり、ハレの日のためにとこつこつと作ったんだろうなぁ、とか思います。気候や歴史的背景を考えるのも好きですね。 100年くらい前の写真ですから、明瞭な写真ばかりではありませんが、豊富な写真で楽しめることが出来ました。アフリカ大陸の衣装が少ないかな。
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カメラを睨みつけるようなアーモンドアイが印象的な表紙の本書。 ナショナルジオグラフィック協会の所蔵する約百年前、1900年代から1930年代初頭の写真を集めた民族衣装にまつわる写真集である。 240ページの殆どは写真で、解説は少ないので写真集として見るほうが良いかと思う。各写真に...
カメラを睨みつけるようなアーモンドアイが印象的な表紙の本書。 ナショナルジオグラフィック協会の所蔵する約百年前、1900年代から1930年代初頭の写真を集めた民族衣装にまつわる写真集である。 240ページの殆どは写真で、解説は少ないので写真集として見るほうが良いかと思う。各写真には撮影された大まかな位置が掲載されている。 また、撮影されたのが100年前というだけあって、繊細な資料集の様な写真は期待しない方が良い。 しかし、経年で褪色が見られる粒子の粗い写真が絵画的ですらあり、そうかと思えば、ハッとするほど美しく鮮明な写真もある。 そこに写る様々な衣装を身につけた人々は、多くは真顔あるいは挑むような表情でカメラを見つめているが、ときに微笑んでいる。 色あせた写真、モノクロームの写真も多い中で感じるのは、不思議と鮮やかさだ。 衣装の華やかさゆえだろうか、掲載されているのは女性のほうが多いような感じがする。 興味深いのは米国移民管理局の担当官が撮影したとされる写真だろうか。 アメリカへの移住を目的に訪れた様々な国の人々が比較できる。 当時の現地はさぞ国際色豊かであっただろう。 グローバル化の波を受けて消えゆきつつある、特色ある衣装の数々。 タイムトラベルと世界旅行を一度に体感できるような一冊だ。
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今から100年前というと、1913年…日本は大正2年の頃。 本書は、その頃の民族衣装写真から、すなわち習俗を見て取ろうという概要だが、ぱっと見る限りでも「個々の民族性」は、この100年の間に既に失われつつある気さえする。 「ブランド」に象徴される世界的に統一されたデザイン…...
今から100年前というと、1913年…日本は大正2年の頃。 本書は、その頃の民族衣装写真から、すなわち習俗を見て取ろうという概要だが、ぱっと見る限りでも「個々の民族性」は、この100年の間に既に失われつつある気さえする。 「ブランド」に象徴される世界的に統一されたデザイン…とりわけ民族問わず、多くの人々が望むという点において凄いと思うが、個人的には各地域の文化に根差し、独創的な発展を遂げた民族衣装の方が好ましい。そう思うのは、そこに民族の歴史と、今はもはや遠くなった在りし日の郷愁を感じてしまうからかもしれない。
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