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流れ行く者 の商品レビュー

4.2

151件のお客様レビュー

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2024/12/10

守り人シリーズの最期を締め括るのに ふさわしい一冊 バルサやタンダが子どもの頃の話になっていて にもかかわらず 老兵去るのみ的なストーリー 読後感もいいです

Posted byブクログ

2024/08/30

守り人シリーズの番外編、短編集。 タンダとバルサの幼い頃。 ジグロとのエピソードは深い愛を感じる。 賭事師の老女アズノの最後の決断も、すごく切ない。 大人っぽく落ち着いた、とても面白い番外編だった。

Posted byブクログ

2024/08/07

逃げることの重要性は、大人になってから理解した。学齢期の教育では、努力、忍耐という形が美徳とされてきた感がある。結果、逃げること、避けることは悪と認識されがち。本当にそうなのか。物語に出てくる盤上競技の話から、そんなことを考えさせられた。

Posted byブクログ

2024/05/31

バルサの少女時代の話。 本編の面白さと比べると流石に及ばないけれど、こうやってバルサがバルサになったのか、と分かるストーリーで面白かった。 過去のエピソードもいいけれど、本編のその後の長編外伝を読みたいです。

Posted byブクログ

2024/05/21

最近「民俗学」にハマっている いや、ハマりかけていると言ったほうが正確か 入口に立ち、戸板を開けて中を覗き込んでいる状態 そんな民俗学者予備軍のワタクシから言わせてもらえば、守り人短編集『流れ行く者』は完全に「民俗学」の本だ 「民俗学」的観点から言えば、ちょっとしたお祭りやし...

最近「民俗学」にハマっている いや、ハマりかけていると言ったほうが正確か 入口に立ち、戸板を開けて中を覗き込んでいる状態 そんな民俗学者予備軍のワタクシから言わせてもらえば、守り人短編集『流れ行く者』は完全に「民俗学」の本だ 「民俗学」的観点から言えば、ちょっとしたお祭りやしきたりにもその裏側に何百年、時には千年を超える歴史が、生活が隠されていたりするものである 表面だけ見れば意味の通らない伝統も、実際にはしっかりとした理由が存在している そして実は誰でも本当に辻褄が合わないものには、なんとなしに違和感を感じるものであり、人はみな生来の民俗学者とも言える 上橋菜穂子さんの紡ぐ物語にはこのなんとなしな違和感がない なんでいつの間にか通り過ぎている 生来の民俗学者たちの無意識な判定をいとも簡単にすり抜けてしまう 裏側にものすごい膨大な「理由」が存在しているはずなのに、日常のほんの些細な風景として流れ行ってしまう これってとんでもなく凄いことなんじゃないか あらためて上橋菜穂子さんの力量に青ざめる守り人シリーズの外伝なのでした

Posted byブクログ

2024/04/06

守り人シリーズの番外編。 バルサの少女時代、ダンダの少年時代のお話し。 バルサも初めからあんなに強かったわけではないのよね。わかってはいるけどね。 ジグロと信頼関係がよくわかる1冊でした。

Posted byブクログ

2024/03/18

本編が終わって、ボーナスタイムに突入といったところ。 作品は言わずもがな素晴らしいが、幸村誠さんの解説に唸った。そうそう、そういうことを感じてたのよ!と漠然と守り人シリーズに感じていたものを言葉にしていただいたよう。 あたりまえから逸脱した者と、あたりまえから逃走したい者。か...

本編が終わって、ボーナスタイムに突入といったところ。 作品は言わずもがな素晴らしいが、幸村誠さんの解説に唸った。そうそう、そういうことを感じてたのよ!と漠然と守り人シリーズに感じていたものを言葉にしていただいたよう。 あたりまえから逸脱した者と、あたりまえから逃走したい者。かっこいい大人はあたりまえも落ちこぼれも作らない。共に生きて、誰の場所も奪わない。ホイを例にすごく納得感があった。善と悪の二分論なんて恥ずかしくなるような、本当のかっこよさがこの小説には描かれているんだよなぁ。

Posted byブクログ

2024/01/17

守り人シリーズを読み終わったことと、続きがもう無いことを残念に思っていることをシリーズを教えてくれた知人に話したら、番外編を読むことを勧めてくれました。若干喪失感が和らいで良かった。 全編好きでした。

Posted byブクログ

2024/01/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ラフラの話が心に残った。定住出来ない人と村の掟にしたがって一生を終える者との齟齬が切ない。タンダも定住する者だけど心は彷徨っている者として書かれてるように思う。

Posted byブクログ

2023/12/26

守り人シリーズ短編集で「流れ者」「はみだし者」に焦点を当てたストーリー。方向性は違うものの、「流れ者」とも言えるバルサとタンダの出逢いや、バルサとジグロのやり取りの中で彼らの表情が浮かび上がってくるような不思議と懐かしい感覚があった。

Posted byブクログ