生活安全課0係 ファイヤーボール の商品レビュー

富樫倫太郎(著者)

2024/08/10

これはありだと思います。いつまでもハードボイルドだけが、警察物ではありません。課を越えた柔軟な取組みで解決を図る時代が来ています。それだけ社会も絡み合っていますから。

2018/06/23

ドラマ化されていたとは知らず、楽しく読めました。
冬彦さん、とっても正直だけど、本当にいい人で、優しい人だなと思う。
何というか、人の心がわかる人なんだなと。

続編もあるのかー
ぜひ読みたいと思います。

2017/10/29

生活安全課０係、通称「何でも相談室」に配属された冬彦が主人公の刑事もの。ほかの刑事ものとはまた違った雰囲気が感じられて、陰湿なジメジメした空気感がなく楽しめた。冬彦はキャリアであるが、逮捕術などが苦手で０係の面々から疎んじられたが、冬彦の正確なプロファイリングや、類まれた推理能力が発揮され、放火事件解決へ貢献したのもあり、０係の面々との距離は縮まりつつあるのが良い。冬彦は不登校だったのもあり、非行少年の気持ちに寄り添ったり、迷子の女児との関わりで子どものあやし方がうまい一面もあるのがまた良い。

2017/08/19

小早川くんのKYっぷりが面白い。
一つの事件を追うのではなくて、毎日色んな事件が起こり、同時並行で取り組んでいるのが、リアルな感じがしてよかった。

2017/04/25

ミステリー小説でも書いているようなつもりで、報道で得た情報から推理し分析しただけのレポート。
作業をしている間は本当に下心なんてなかった。
ただ、上司の反応は小早川冬彦が想像していたものと大きく違っていた。
レポートは念願だった現場復帰への人事異動につながり、変わり者である冬彦は嬉しさを隠せない。
異動直後、早速住民から通報のあった不審者の話を聞くために出かけることになる。
冬彦の相棒は寺田虎彦。
粗野という言葉がとてもよく似合う刑事である。
相次ぐ放火事件の捜査で知りえた情報から犯人のプロファイリングをおこなう冬彦。
結果を捜査一課の古河に渡し、捜査の役に立とうともする。
徐々にエスカレートしていく放火犯の心理変化の描き方がとてもわかりやすかった。
警察の内部情報を外に漏らしている裏切り者探し。
関係者を集めて犯人を指摘するのは、まるで金田一耕助のようで面白い。
しかも消去法で次々の容疑者リストを減らしていく過程が楽しかった。
先にシリーズ第２弾を読んでしまったけれど、逆にキャラクターや設定を知っていたのでとても読みやすかった。

2016/03/04

初めての作家さん。
何も情報なく選んだ本なのに、斉藤青南さんの楯岡絵麻捜査官と同じように嘘を見抜く洞察力が登場！同じ傾向？
でも、主人公は現場が好きで科警研から都内の所轄に移動させてもらった、オタクっぽい小早川警部。
周囲との空気を読めないで繰り広げられる会話が見もの。
この本のタイトルとなったファイヤーボールが何を意味するかは読んでいてわかる仕掛けです。
ツボにハマればスラスラと読み進むことができ、とても楽しめました。シリーズで出ているので続きも読みます。

2016/01/31

2006年冬にテレビ東京系でドラマ化されたものの原作。ちょっと変わったタイプの警察小説。登場人物たちのキャラがまあ面白い。

2016/01/21

娯楽として気軽に読むには良いが、帯で煽るほどの出来でもない。シリーズ化されてるようなので、また、気が向いたら読むかな。

2015/06/28

キャラクターも、ネタ（事件）も、お話も、
いろいろ欲張り過ぎて、もろもろ中途半端な感じが…。

主人公は、本来なら、奇異で魅力的なキャラのはずが、
いろいろ盛り込み過ぎて、結果、愛着を持てなかった。
っていぅか、後半になる程、ゲンナリしていきました。

ネタ（事件）も、大きな柱を２本立ててはいたものの、
その他にも、いろいろと細かぃ事件を詰め込み過ぎて、
また、相関性も、作品としての必然性も乏しぃためか、
結果、柱となる大きな２本の事件もご都合主義的に…。

キャラクターも、ネタも、お話の展開も、作風も、
欲張り過ぎて、作品の軸、特徴が曖昧になっており、
警察小説における分類的にも、何となく微妙な印象…。

今後、シリーズ化をするのであれば、
それぞれに、太ぃ軸を１本定める必要があると思ぅ…。

もろもろ、残念がいっぱぃの、勿体なぃ作品でした…。

2015/02/26

面白い！爽快な気分です。
読み終わった後に爽やかな気持ちになる刑事物ってなかなかないんですよね。
読みながら、今野敏のシリーズに出てくる、融通のきかない署長の事が頭に浮かんでました…。どこか通じるものが。