月神 の商品レビュー
とても地味な静かな作品でした。 尊王攘夷の激動期に志を抱いて奔走し道半ばにして挫折した敬愛する従兄弟と、時代が移り北海道の地に獄舎を建設する業務に就いた男の物語です。 時流に乗れなかった福岡藩の葛藤や福岡博多に纏わる逸話の数々がとても興味深かった♪ 何処まで史実なのかはわかりませ...
とても地味な静かな作品でした。 尊王攘夷の激動期に志を抱いて奔走し道半ばにして挫折した敬愛する従兄弟と、時代が移り北海道の地に獄舎を建設する業務に就いた男の物語です。 時流に乗れなかった福岡藩の葛藤や福岡博多に纏わる逸話の数々がとても興味深かった♪ 何処まで史実なのかはわかりませんが、現存する地名や屋号や人物には福岡県民ならではの興味深いものがありました。 ワクワクドキドキハラハラ感には遠い作品でしたけれど、この著者ならではの物語でした。
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幕末に福岡藩で尊皇攘夷派のリーダー的存在で志に散った男と、明治まで生き残って北海道で典獄となったその従兄弟の話。 自分の正義を狂信するあまり、自分と相入れない考えの人を暴力的に排除する… 大変革の時代の怖さを感じた。
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2016.10.11 幕末から明治にかけての薩長土肥以外の藩の迷いや苦しみがみてとれる。 月形潔の妻、磯の夫を支える言葉が凄い。 太陽を先導する月とは、考えたこともなかった•••。
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8月-8。3.0点。 幕末から、明治の北海道で刑務所を作るまでの物語。 月形の叔父が、薩長の間を取り持ち、福岡藩を導こうと するが、反対派や藩主に反対される。 主人公は、維新後に北海道へ刑務所を建設することに。 アイヌとの触れあいなど。 まあまあ。前半部分が、説明が多すぎる気がし...
8月-8。3.0点。 幕末から、明治の北海道で刑務所を作るまでの物語。 月形の叔父が、薩長の間を取り持ち、福岡藩を導こうと するが、反対派や藩主に反対される。 主人公は、維新後に北海道へ刑務所を建設することに。 アイヌとの触れあいなど。 まあまあ。前半部分が、説明が多すぎる気がした。
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歴史というのは、誰もが知っているような有名な人たちだけで作られたものではないという、今更ながらのことを考えさせられた。 しかし、これを書くための資料というかニッチな調査も大変だったのだろうとも思う。
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折り目正しく いつもながら歴史の史実に 寄り添いながら 淡々と書き進められている一冊 (歴史の中の)有名人ではなく 「へぇ そんな人がいたのだ」の 人物が いつもながら とても魅力的です 時折 無性に読みたくなる作家の一人です
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福岡藩の志士とその従弟の話。 結論から言いますと、 あまり面白くありませんでした。今回は。 文章が淡々としすぎているのと、前半と後半の繋がり・必然性がわかりにくく、 だからどうした? と思ってしまいました。 もしかしたら、自分が読むタイミングが悪かったのかもしれません。 ...
福岡藩の志士とその従弟の話。 結論から言いますと、 あまり面白くありませんでした。今回は。 文章が淡々としすぎているのと、前半と後半の繋がり・必然性がわかりにくく、 だからどうした? と思ってしまいました。 もしかしたら、自分が読むタイミングが悪かったのかもしれません。 ただ前半には、薩長同盟についてあまり知られていない(のではないかと思う)内容が書かれていますので、それを知ることが出来たのは良かったです。 蜩の記も自分には今ひとつだったし、ちょっと、葉室燐さんは手が出しにくくなったかなぁ・・・・・。
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福岡藩の藩士であった月方潔は北海道に集治 監建設(刑務所)のために渡った。 その際に幕末の福岡藩の尊王攘夷派で亡き従 兄弟の月形洗蔵を思った。 福岡藩を尊王攘夷に立ち上がらせようとした が藩主は佐幕派であり、頓挫。 打ち首になった。 このことにより福岡藩は明治という時代に乗 り遅...
福岡藩の藩士であった月方潔は北海道に集治 監建設(刑務所)のために渡った。 その際に幕末の福岡藩の尊王攘夷派で亡き従 兄弟の月形洗蔵を思った。 福岡藩を尊王攘夷に立ち上がらせようとした が藩主は佐幕派であり、頓挫。 打ち首になった。 このことにより福岡藩は明治という時代に乗 り遅れた・・・。 淡々と史実と回想録的な内容でした。 いつも読む葉室作品とは異なっていました。 集治監建設(刑務所)を建設するのは囚人 過酷な労働に、過酷な扱い(冬でも暖も取れ ない)=脱走=惨殺。 新撰組の生き残り 永倉新八も出てきます。 幕末には 高杉晋作や西郷隆盛も 当時の福岡藩の藩主・黒田長溥は 薩摩藩か らの養子とあり 佐幕派だったとは驚きました。 薩摩からなら尊王攘夷派だと思いこんでいた 私は、だめじゃん。 う 北海道に渡ったあとに知り合ったアイヌとハ ーフの設定の人物が 昔読んだ寺館和子さんのマンガに出たキャラ をどうしても想像してしまった。 しかし幕末は苦手分野なので、なかなか時代 背景などが、すっと出ないし 整理できないなあ。
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明治13年、福岡藩士出身の月形潔は、集治監建設の団長として横浜港から汽船で北海道へと向かった。その旅のさなか、亡き従兄弟の月形洗蔵を想った。尊皇攘夷派の中心となり、福岡藩を尊攘派として立ち上がらせようとしていた洗蔵。 志を同じくする者たちとともに闘う洗蔵だったが、維新の直前に刑死...
明治13年、福岡藩士出身の月形潔は、集治監建設の団長として横浜港から汽船で北海道へと向かった。その旅のさなか、亡き従兄弟の月形洗蔵を想った。尊皇攘夷派の中心となり、福岡藩を尊攘派として立ち上がらせようとしていた洗蔵。 志を同じくする者たちとともに闘う洗蔵だったが、維新の直前に刑死した。 時は過ぎ、自分は今、新政府の命令によって動いている。尊敬していた洗蔵が、今の自分を見たらどう思うのか? 激動の明治維新の中で国を思い、信念をかけて戦った武士たちを描く。。。
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ちょっと終盤がイマイチ。前半の洗蔵エピソードもよかったけど、いまひとつ物語としてのまとまり感が足りなかった気も。
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