チョコレートの町 の商品レビュー
どこにでもいそうなありそうなストーリーで 田舎が嫌いで東京で仕事をするんだ! って大人になり、実際田舎を出て東京で生活をしていた。 ところが、ひょんなことから田舎にもどることになり 離れていたことで、いろんなことを見つめなおせたり ほんとうに大切なことに気が付けたりする。 ほん...
どこにでもいそうなありそうなストーリーで 田舎が嫌いで東京で仕事をするんだ! って大人になり、実際田舎を出て東京で生活をしていた。 ところが、ひょんなことから田舎にもどることになり 離れていたことで、いろんなことを見つめなおせたり ほんとうに大切なことに気が付けたりする。 ほんとうに大切な人は、ほんとに身近だったり 当たり前にそばにいて意外と気が付かないことが多いのかもしれません。 けど、自分は今気が付けていて その時間を大切に過ごせていて幸せだなって改めて感じました。
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「ねぇ、君は故郷を愛しているかい?」 恋人からの言葉で始まった、故郷への思いの振り返り。 そういえばほとんど帰っていない、チョコレート工場からの甘い香りに包まれた中途半端な町。 それが、その町にある店舗社員の不祥事に巻き込まれ、代理として勤務するために故郷へ戻ることに。 家族...
「ねぇ、君は故郷を愛しているかい?」 恋人からの言葉で始まった、故郷への思いの振り返り。 そういえばほとんど帰っていない、チョコレート工場からの甘い香りに包まれた中途半端な町。 それが、その町にある店舗社員の不祥事に巻き込まれ、代理として勤務するために故郷へ戻ることに。 家族とのぎこちない距離感、相変わらずだなと呆れたり困ったりの同級生、結婚、退職。 決して長くはない期間で、少しずつ故郷と自分の距離、在り方が変わっていく様は、何だかとても近く感じた。 帰ろうと思えばいつでも帰れる距離って、結構「帰らない」方を選んでしまう。 でも存在はいつも近からず遠からずの位置にある気がして、主人公のように突然また目の前に、みたいになったらそりゃあ戸惑うだろう。 おそらく誰もが感じたことのあるものが、散りばめられていると思う。 田舎なら特にだと思うが、人が人に積極的に関わって成り立っている節があると思う。 都会だと隣人を知らないなんてザラだけど、田舎はそれはない。 関わらさせられる、とでも言おうか(笑) 小さな町、どこにいても誰かしら知り合いを見かけたり見かけられたり。 でもそんな場所だからある付き合いも、降り積もる出来事や思い出もある。 わたし自身、帰ろうと思えばいつでも帰れる距離に育った故郷があるし、田舎だ。 でもほとんど帰っていない。 もう少し、帰る回数…「戻る」回数を増やしてみてもいいかもしれないと思った。
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故郷に特に愛着も無い男が、仕事の都合で故郷に戻るお話。 あっという間に読み終わった。日常だけど、その人にとっては大事件…そういう話がとっても上手いなーと毎回思います。
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私自身故郷から遠く離れて暮らしているので、とても共感できました。実家の家族に久しぶりに会った時の違和感など、いちいちうなずけました。しばらく帰れていない実家、今度はいつ帰れるかな。
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ここ最近、文庫になった飛鳥井さんの本は期待が大きかった分どれもイマイチだったけど本作は良かった。 地方出身ではないけれと、瞭の家族や故郷に感じる気持ちはよくわかる。ラストもよかったな。
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うん、やっぱ俺好きだなー、飛鳥井さんの小説。 どこにでもありそうな町の日常を切り取ったもので そんなにおっきな浮き沈みもないのに退屈もしないし どんどん読み進めたくさせてくれる。不思議な感じ。 チョコレート工場からの匂いが漂う、中途半端な田舎町。 そんな故郷が嫌で大学進学を機に...
うん、やっぱ俺好きだなー、飛鳥井さんの小説。 どこにでもありそうな町の日常を切り取ったもので そんなにおっきな浮き沈みもないのに退屈もしないし どんどん読み進めたくさせてくれる。不思議な感じ。 チョコレート工場からの匂いが漂う、中途半端な田舎町。 そんな故郷が嫌で大学進学を機に上京した早瀬。 そのまま就職して不動産会社で働いていたのだが、 故郷の支店で問題が発生し、暫定的にそこの店長代理をやることに。 田舎ならではの人間関係や因習にとらわれた考え方が嫌で飛び出し、 それまでほとんど帰ることのなかった故郷。 不意に帰ることになった彼は戸惑いつつも、 家族や同級生たちとこれまでより深く付き合うことになり少しずつ… といったお話。 冒頭にも書いたけど、これといったクライマックスは無い。 強いて言うなら、あそこかなーという箇所があるくらい。 それでもね、面白いです。 主人公の早瀬の考え方が自分とよく似てるなと思ったからかも しれないけど、とっても共感もできたしね。 俺ももう少し帰る頻度を高くしよう・・・かな。
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自分が生まれ育った小さな町がいやでいやで仕方なくて、こんな町出て行ってやる、って思う頃、あったよな。 どこに行っても知り合いにあってしまう、どこで何をしてもすぐにみんなに伝わってしまう。そういう濃密な関係に違和感を覚えて誰も自分を知らない街に行きたい、そう思った頃が、私にもあった...
自分が生まれ育った小さな町がいやでいやで仕方なくて、こんな町出て行ってやる、って思う頃、あったよな。 どこに行っても知り合いにあってしまう、どこで何をしてもすぐにみんなに伝わってしまう。そういう濃密な関係に違和感を覚えて誰も自分を知らない街に行きたい、そう思った頃が、私にもあった。 それでも…その町の空気を吸い、その町の水を飲み、その町の人々の中で育った自分が、まぎれもない今の自分の元になっているんだよね。 故郷、その言葉に違和感を覚えなくなる日がきたら、それはきっと幸せ。
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