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ぼくのともだち の商品レビュー

3.9

15件のお客様レビュー

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2021/12/19

「ぼく」は戦争で傷を負い、職もなく、年金で暮らしている。家族も彼女も、友達も、いない。孤独が僕を押し潰すというぼくは、毎日本当の友達を探してアクティブに街を散歩する。 けれど、彼は何とも残念な人で、自意識過剰でプライドも高く、女好き…。すぐ通りがかりの女の人を好きになったり、逆...

「ぼく」は戦争で傷を負い、職もなく、年金で暮らしている。家族も彼女も、友達も、いない。孤独が僕を押し潰すというぼくは、毎日本当の友達を探してアクティブに街を散歩する。 けれど、彼は何とも残念な人で、自意識過剰でプライドも高く、女好き…。すぐ通りがかりの女の人を好きになったり、逆にこの女の人はぼくのことを好きなんだ…なんて妄想し始める。 ストーカーまがいのことも軽くやってのける。 人の気を引くために、川沿いで今にも自殺しそうな演技までして、逆に他の人の自殺のお供をさせられそうになったり… 個人的にはかなり気持ち悪い人だと思った。だけど、多くの人の感想を読んでみると、彼のことを憎めない、とか、この本今までで一番好き、とか書いてある。うーん、私がシビア過ぎるんだろうか?? 何だかやることなす事、直ぐ変な方に行ってしまう「ぼく」。面白い人だなぁって笑っていいのかな?これってちょっと病的なんじゃ?なんて複雑な気持ちになったりもしてきて… ただ、こんな状態でも引きこもらず、失敗しても、あー僕は孤独だ、友達が欲しいと果敢に毎日外に出ていく主人公の逞しさは、かなりすごいと思う。 妙に気にかかる一冊でした。

Posted byブクログ

2021/04/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初の入りの文と、最後の文の味がある。今までの本で一番好き。 主人公は孤独で友達が欲しいけど、高飛車で変わり者でなかなかうまくいかない。うざいなと読んでて思う時もあるけど、最後の最後に正直になった彼はなんだか可愛らしくも感じる。 寂しくてたまらなくて、紛らわすのに必死になる彼の気持ちには少なからず共感した。

Posted byブクログ

2018/12/23

……思い当たる。 ひきこもりニート経験のある者は共感するだろう。 空虚を詩的なことばで埋めるかんじ。 実際やってることはしょーもないのだが。 タイトルは傑作。

Posted byブクログ

2018/09/18

一つ一つの行動がオチがあって面白い。友達が欲しい淋しさや人への妬みが、それが100%ではなく70%くらいの感じ。あとは自由気ままなポジティブさ!人間関係で失敗した時に読みたい小説。

Posted byブクログ

2018/09/04

自意識過剰で自分勝手で妄想癖もあり、すぐにストーカーになりそうな男の話。 最後は根性をみせるのかと思って読み進めたが、最後までダメだった。ダメ男の金字塔。

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2018/01/20

自意識過剰で卑小で自分勝手な主人公。でも自分自身も持っている一面だと思うから嗤えない。多分一生友達を求めながら出来ないであろう。

Posted byブクログ

2017/12/24

ダメ男小説。ユーモラスな雰囲気。 自分に知り合いの恋人が不細工であってくれと願うところ、半分こしたチーズの小さい方を自分にくれるところ、自分がないがしろにされていると感じるすべての被害妄想的な意識をうまく描いている。主人公の気持ちはわからないでもないが、実際にこのような人間がいた...

ダメ男小説。ユーモラスな雰囲気。 自分に知り合いの恋人が不細工であってくれと願うところ、半分こしたチーズの小さい方を自分にくれるところ、自分がないがしろにされていると感じるすべての被害妄想的な意識をうまく描いている。主人公の気持ちはわからないでもないが、実際にこのような人間がいたら狂人かる不審者である。 あとがきがよく内容をまとめられているとおもった。

Posted byブクログ

2017/02/12

フレンチニート、でも案外アクティブなヴィクトールに、そんなんじゃ一生ともだちはできないと思います、と言ってやりたい 表紙の犬の絵が良い

Posted byブクログ

2016/08/31

自己憐憫、自意識過剰、自己中心、そら友達できんわと鼻で笑いたくもなるが、自分にもこんなところあるよなという自覚から目を背けているだけかもしれない。それに比べたらバトンは潔く清々しい。

Posted byブクログ

2016/04/25

うーーん、私はこれはどうもアカン…と思いつつ、最後まで1日で読み切ってしまったのはこのダメすぎる主人公が最後までずーっとダメダメなままで妄想炸裂で、あまりにも痛々しかったからなのかもしれないが。 帯の豊崎由美さんの惹句を見て買ってみたのだけれど、そして小説としては確かに先が気に...

うーーん、私はこれはどうもアカン…と思いつつ、最後まで1日で読み切ってしまったのはこのダメすぎる主人公が最後までずーっとダメダメなままで妄想炸裂で、あまりにも痛々しかったからなのかもしれないが。 帯の豊崎由美さんの惹句を見て買ってみたのだけれど、そして小説としては確かに先が気になる、ある種うまい話ではあるのだけれど。小さないくつかが起きる他は主人公の身の上にはほとんど何も起こらない。いや起きるんだけど主人公がいつも変わらない調子なので何も起きてないように見えてしまう。んで、自分の問題を省みることなく(反省するときはとっても的外れ)最後までそのまま。こういう人ってある意味強いよなと思うけど、悪いが私はこの人と“ともだち”にはなりたくないなあ。たぶん数分でイライラして終わる気が。

Posted byブクログ