ひばりの朝(2) の商品レビュー
およそ、およそ生死とは関係ないような、ごくごくごくごく普通の風景が。 少しずつ少しずつ少しずつ少しずつ命を削り取っていって、 決定的な、致命的な、 そんな一撃は、何気なく、世界に溢れた、ほんの一言、 一人の行動、 一つの考え、 それの積み重ね。 人生はクロースショットではハッピー...
およそ、およそ生死とは関係ないような、ごくごくごくごく普通の風景が。 少しずつ少しずつ少しずつ少しずつ命を削り取っていって、 決定的な、致命的な、 そんな一撃は、何気なく、世界に溢れた、ほんの一言、 一人の行動、 一つの考え、 それの積み重ね。 人生はクロースショットではハッピーエンドだがロングショットではバッドエンドしかないのかぁ。 あー、この、ヤマシタさんの不安定な、フワフワとした緊張感が、とても刺激的で、面白い。 怒りか。 あー、何が出来るんだろう。
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なんだかよくわかんないし、どうでもいい。 つまり面白くなかったってこと。 当たりはずれがあるわあたし的に。
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過剰に発育がよいのも、男好きする顔つきも、ひばりが自分で選んだものではないのに。そういう目で見られることが気持ち悪くて、かわし方すら分からないのに。 ううーん、なんて後味の悪い。。。
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こんなにも大人がいて、真実を知っている人もいるのに誰もひばりを助けられなかった。それが悲しい。けどもし自分だったら、ひばりを助けられるだろうか。何もできないような気がしてくる。ひばりはいろんなものに縛られている気がした。 希望が見えない。
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ラストは読者の解釈次第。 それにしてもラストへ向かうどうにもならない暗さ。閉塞感。絶望感。 誰も救ってくれる人がいない現実。 重く暗い感情が心に残ってしまってつらい。 2014.2.16読了
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未熟な精神は耐えることが出来ない。 早熟な体が晒される欲望の視線に。何気ない悪意に。想像力のない無神経さに。そして、運悪くひばりには逃げ場がないのです。 欲望も悪意も、好意や善意と分かち難く人間が内包するもの。否応なく付き合っていかなくてはならない。世の中は純粋な黒も白も無く、灰...
未熟な精神は耐えることが出来ない。 早熟な体が晒される欲望の視線に。何気ない悪意に。想像力のない無神経さに。そして、運悪くひばりには逃げ場がないのです。 欲望も悪意も、好意や善意と分かち難く人間が内包するもの。否応なく付き合っていかなくてはならない。世の中は純粋な黒も白も無く、灰色の濃淡だから。 上手く対処できるようになるまで、心が育つまで、支えになる居場所があったら良かったのにと思います。 希望のないラストでは無かったと信じたいですね。
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嗚呼なんて気持ちの悪い。 男性も。女性も。 自分のエゴイズムを押し付けあう大人と子供に、吐き気しか催さない。 息を止め続ければ救われる。どうにかなる。我慢し続ければいつかきっと。 何故無理をし続けなければいけないのか。自分が無理をしていると思わなければ解決はするのか。そ...
嗚呼なんて気持ちの悪い。 男性も。女性も。 自分のエゴイズムを押し付けあう大人と子供に、吐き気しか催さない。 息を止め続ければ救われる。どうにかなる。我慢し続ければいつかきっと。 何故無理をし続けなければいけないのか。自分が無理をしていると思わなければ解決はするのか。そんなはずはない。 「あなたよりももっとつらい想いをしている人たちはいる」 とか、なんて押し付けがましい気持ちの悪いせりふなのだろう、と思う。 当人にとっては≪今≫≪まさに≫≪直面しているできごとが≫≪忌避したいものなのだ≫ということが、何故世の中はわからないのか。 何故なら当人ではないからだ。 意味のない吐き気のする言葉ばかりが羅列され救いはなく現実は無情にもつきつけられ涙を落とすくらいしかどうにもない歯がゆさは消し得ない。 おぞけ。だがしかし多くの人が読んで衝撃を受ければいい。美しく飾り立てるその裏の現実を直視して絶望するがいいさ。
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“I must be gone and live, or stay and die.” これがすべてなんでしょう。 日本語訳よりも、原文のほうがわかりやすい。 最後だけは、息を止める目的が違ったんだろう。 自分の心をごまかすためでなく、他人を欺くために使った、と。 その先な...
“I must be gone and live, or stay and die.” これがすべてなんでしょう。 日本語訳よりも、原文のほうがわかりやすい。 最後だけは、息を止める目的が違ったんだろう。 自分の心をごまかすためでなく、他人を欺くために使った、と。 その先なにが待つのかはわからないけど。幸せでいてほしいなんて無責任に思うのは、この作品に出てくる大人達と一緒かもしれないし。
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懐かしきがんじがらめの暗黒期。一人で生きていく選択まではできず、見逃してくれと毎日祈り、息を殺して何も見ず感じずひたすら痛みを誤魔化して耐えるしかない未成熟期。血の繋がりとか頭から信じている人間に迂闊にしゃべったら死ぬ。先生は醜い人間の1人。手を差しのべてくれる聖人はいるのか。神...
懐かしきがんじがらめの暗黒期。一人で生きていく選択まではできず、見逃してくれと毎日祈り、息を殺して何も見ず感じずひたすら痛みを誤魔化して耐えるしかない未成熟期。血の繋がりとか頭から信じている人間に迂闊にしゃべったら死ぬ。先生は醜い人間の1人。手を差しのべてくれる聖人はいるのか。神は気まぐれ。 懐かしい。 あの時こうしてればと思うことしきり。その解決策はそれを通過しなければわからなかったのかもしれない。と、簡単に思えるのはもう大人だからー。 ま、性的虐待までなかったけど。もっと苦しんでいる人がいるのよなんて意味ないんですけどってねー。おお、ムカついてきた。取り敢えずこれだけでも絶対言わないようにしよう。 いやー懐かしい気持ちに浸れた。理不尽な大人カテゴリーに入れられないように忘れないようにしたいね。
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”「偽善者」と 「薄っぺら」と 「信じられない」 「気持ち悪い」 「普通じゃない」と ありきたりの言葉で あなたたちがその狭い世界を罵るたび あなたたちが世界にどれほど美しく強靭で信ずるべき 善いものを求めているかいつも思い知らされるようです。” 一人一人の独白が突き刺さる。 ...
”「偽善者」と 「薄っぺら」と 「信じられない」 「気持ち悪い」 「普通じゃない」と ありきたりの言葉で あなたたちがその狭い世界を罵るたび あなたたちが世界にどれほど美しく強靭で信ずるべき 善いものを求めているかいつも思い知らされるようです。” 一人一人の独白が突き刺さる。 読んでいて、人との心の距離の遠さに気づき愕然とするような気持ちになった。救いのないような日々が淡々と続いた、その先の結末が、どうか少しでもひばりにとって希望のあるものであってほしい。
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