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醤油と薔薇の日々 の商品レビュー

3.5

12件のお客様レビュー

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2020/03/05

“ミホちゃんが毛糸を編むのは、一種の鍛錬なのだ。編み物をすることで、基本的な生理的苛立ちを抑えて、自らを〈待機する人〉に作り直しているのだ。”(p.38) “男性には自分の老後を妻が「看てくれる」という根拠のない安心がある。「じゃあ、残されたあなたの奥さんの老後は誰がみるの?...

“ミホちゃんが毛糸を編むのは、一種の鍛錬なのだ。編み物をすることで、基本的な生理的苛立ちを抑えて、自らを〈待機する人〉に作り直しているのだ。”(p.38) “男性には自分の老後を妻が「看てくれる」という根拠のない安心がある。「じゃあ、残されたあなたの奥さんの老後は誰がみるの?」と男性に質問すると「さあ、誰がみるんでしょう」という答えが一番多い。”(p.71)

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2018/10/18

表題作にもなっている醤油と薔薇以外は、それほど切れ味はない。 「薔薇がロマンティシズムなら醤油はリアリズムだ。新婚生活にはこの相反する二つのものが同居しているグロテスクさがある。」とある。当時の安田成美の醤油CM(と、その流れを汲む壇れいの金麦CM)がグロテスクな理由が解かれてお...

表題作にもなっている醤油と薔薇以外は、それほど切れ味はない。 「薔薇がロマンティシズムなら醤油はリアリズムだ。新婚生活にはこの相反する二つのものが同居しているグロテスクさがある。」とある。当時の安田成美の醤油CM(と、その流れを汲む壇れいの金麦CM)がグロテスクな理由が解かれており、なるほど。

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2015/01/18

彼女の、ぽんと飛躍する文章が好きだ。 短い文章の中に、ひらめきがたくさん詰まっていて、 意識するより先に気持ちよく納得してしまう。

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2014/05/22

この本面白くって、他の小倉さんの本も何冊かAmazonで購入。私、『結婚の条件』とか読んでなかったんだっけか?思い出せない。

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2014/04/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

安田成美の丸大豆しょうゆのCM。 壇れいの金麦のCM。の共通点。 40歳すぎても、フレアスカートをはいて、夫に対し、すねたり、甘えたりしなければならないという隠されたメッセージ。 筆者の目線が、普段の私とはまったく違うものだったので、新鮮だった。

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2014/02/01

図書館で本の装丁が目を惹き、中をめくってみると 冒頭に安田成美の醤油のCMのことを書いていたのが オモシロそうで借りて読んでみた。 しかし、フェミニズムと称する方の視点って変えられ ないのかな?何に関しても一定の法則でもあるかのように 語られている気がして、しっくりこなかった。 ...

図書館で本の装丁が目を惹き、中をめくってみると 冒頭に安田成美の醤油のCMのことを書いていたのが オモシロそうで借りて読んでみた。 しかし、フェミニズムと称する方の視点って変えられ ないのかな?何に関しても一定の法則でもあるかのように 語られている気がして、しっくりこなかった。 これはその人の持つ先天的な気質と成長期までの身近な 異性との接し方に依るのかな。にしても固まり過ぎている ような…。トシをとれば、また違う心持ちにもなりそうな ものだが。 あとがきで「金麦」のCMも出てきて笑った。(すごく共感!)

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2013/12/19

うーん。 フェミ的な論考はなんだか中途半端な感じですっきりしないし、身辺雑記的エッセイはあんまり面白くないような…。

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2013/11/14

小倉千加子の醤油と薔薇の日々を読みました。 以前、女の人生すごろくと言う本を面白く読んだので貸してもらって読んでみました。 この本はエッセイ集と言うことで、ジェンダー論から子育てに関する話題、人生論から大阪の女性のファッションまで幅広い話題が楽しめました。

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2013/10/28

小倉千加子さんは、オンナの本音をズバッと文章にしてくれる。私も「結婚の条件」からさかのぼって、ぼちぼちと小倉さんの文章を読んでいるが、いつも「そうなんですね〜そうなんですか〜」と言う想いを持つ。 言うなれば、年上で同姓の親戚に教え諭してもらうような感じ。貴重です。

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2013/10/13

タイトルは随分前になりますが、主婦役の安田成美が「薔薇って漢字書ける?」・・「醤油って・・?」と帰ってきた旦那に話しかけるシーンのあるCMを指しています。このCMは女子から評判が良くなかったらしいのです。嫌悪感を催すというものですが、その理由を小倉さんは鋭く分析しています。小倉さ...

タイトルは随分前になりますが、主婦役の安田成美が「薔薇って漢字書ける?」・・「醤油って・・?」と帰ってきた旦那に話しかけるシーンのあるCMを指しています。このCMは女子から評判が良くなかったらしいのです。嫌悪感を催すというものですが、その理由を小倉さんは鋭く分析しています。小倉さんの本は10年くらい前に「結婚の条件」を読んだのですが、その中身はなるほど!と納得させられるものがありました。 この本は小倉さんの40歳手前から60歳になるまでの20年余りの間に書いたたくさんのエッセイが収められています。世の中の色々な出来事や、周囲の人々、または自分の体験談も含めて短くまとめられているので、どこから読んでもよく、読みやすいものでした。女性の社会進出が何故進まないのか?未婚の女性が専業主婦志向なのは何故?・・有能な女子学生がバイトと就職活動を通して社会の実態を思い知ると、社会と深く関わらないで済む、繭に包まれた生き方に入っていく。・・・という下りは今どきの女子の考え方、社会の仕組みの何たるかを知りぬいた、うまい表現だなあと納得しました。ご自分の行動もちょこちょこ話題に取り上げておられますが、「占い師を占う」という文章では、街の占い師の人生相談にのってあげたという仰天の経緯が書かれてありましたが、小倉さんの人柄が分かり愉快な気分になりました。

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