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バチカン近現代史 の商品レビュー

3.5

15件のお客様レビュー

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2025/11/15

近現代のバチカン ローマ教皇についての歴史の本。ヨーロッパ史が好きな方なら楽しく読めると思う。多少中世ヨーロッパの各国関係がわからないと辛いかもしれない。

Posted byブクログ

2025/10/01

ローマ教皇については教皇自身が何を行なってきたかは、歴史を勉強してもなかなか知り得ない部分だ。加えて戦後以降はニュースで名前を聞く程度で細かい事はスルーしている状況だった。この著書で戦後から現在(2015年くらい)まで、歴史はもちろん冷戦時の外交や共和国体制との対策など政治や外交...

ローマ教皇については教皇自身が何を行なってきたかは、歴史を勉強してもなかなか知り得ない部分だ。加えて戦後以降はニュースで名前を聞く程度で細かい事はスルーしている状況だった。この著書で戦後から現在(2015年くらい)まで、歴史はもちろん冷戦時の外交や共和国体制との対策など政治や外交についても述べられて、ローマ教皇とはどのような立場をとる人なのかをなんとなく把握できた。

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2019/12/02

 ローマ教皇とバチカン市国の近代通史。西欧世界における超越的な絶対者がいかにして主権国家体制と接合して生き延びたのか、その外交の変遷に重きを置いている。両大戦間期のファシズム・ナチズムへの融和的姿勢から冷戦期の人権外交を経て、今日の平和主義と他宗派への寛容姿勢という、一見矛盾する...

 ローマ教皇とバチカン市国の近代通史。西欧世界における超越的な絶対者がいかにして主権国家体制と接合して生き延びたのか、その外交の変遷に重きを置いている。両大戦間期のファシズム・ナチズムへの融和的姿勢から冷戦期の人権外交を経て、今日の平和主義と他宗派への寛容姿勢という、一見矛盾する政治志向の変化に「反共産主義」「反無神論」が一貫して通底していることが読み取れる。分析が不十分な点や、解釈に疑問なところもあるが、教会権力が衰退して以降の時期に絞ったローマ教皇に関する日本語の文献が少ないだけに貴重な成果ではある。

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2018/10/28

【由来】 ・図書館の新書アラート 【期待したもの】 ・バチカンって、興味ない? 【要約】 ・ 【ノート】 ・

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2018/10/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これはおもしろい本である。バチカンを舞台にした小説よりはるかに面白い。 (参考)岡田温司「処女懐胎」中公新書 7FS702.0オ 市立

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2017/08/19

その昔、教会は絶大な権力を握っていた。それはローマ帝国 がキリスト教を国教と認めた時から増大して行った。王権神 授説なんてのがあるくらい、世俗の王侯よりも偉い存在だ。 「破門」という武器の下、世界は教皇庁に膝を屈した。 ただし、破門されても気にしない。本来は教皇が指名する 枢機...

その昔、教会は絶大な権力を握っていた。それはローマ帝国 がキリスト教を国教と認めた時から増大して行った。王権神 授説なんてのがあるくらい、世俗の王侯よりも偉い存在だ。 「破門」という武器の下、世界は教皇庁に膝を屈した。 ただし、破門されても気にしない。本来は教皇が指名する 枢機卿を自分たちで勝手に決めて送り込む等、舐め切った 態度を取ったヴェネツィア共和国は別だけど。 しかし、フランス革命以降、カトリック教会の権威は 失速を始める。本来であれば教皇が授けるべき王冠を、 ナポレオンは自身の手で掲げた。 本書は近世から現代にかけてのローマ教皇及び教皇庁の 生き残りをかけた闘いの歴史だ。 小国が林立するイタリアの統一国家樹立による教皇領 存続の危機、近代化の波との対立、そして宗教は阿片 という共産主義との闘い。 ピウス6世から20013年3月に即位したフランシスまで の教皇の、それぞれの時代に教皇庁が直面した危機と 対策をほぼ時系列でまとめている。 聖職者といえども、神に仕えるだけが仕事じゃない。 優れた外交手腕が必要だ。そして、世界史の大きな 流れの中でバチカンの役割は表に出ることがほとんど ないと言っても過言ではないだろう。 特にヨハネ・パウロ2世の時代は興味深い。在位期間が 長かったこともあったのだろうが、本当に世界中を駈け 回った教皇であり、正教会、ユダヤ教、イスラム教との 和解・交流を実現し、宗教をベースとしながらもトップ 外交を成し遂げた。 バチカンものにありがちな、陰謀論は一切ない。だって、 わずか34日の在位期間で世を去ったヨハネ・パウロ1世 のことはほんの数行触れているだけだもの。 しかし、現在のバチカン市国の独立を認めたのがムッソ リーニだっていうのが皮肉だよな。まぁ、カトリックの 総本山としては何よりの悪は共産主義と無神論者だから なぁ。 カトリックに関する知識がなくても読める教科書的な 作品かな。

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2014/12/04

バチカンが近代化と向き合い、近代化と共に台頭した革命や共産主義やその他の思想や社会運動に対して、どのように対応し、また闘ってきたかについて、フランス革命の時代から現代に至るまで、ひとりひとりの教皇の考え方を中心にまとめられている。 特に、第二次世界大戦前後の時期の教皇であるピウス...

バチカンが近代化と向き合い、近代化と共に台頭した革命や共産主義やその他の思想や社会運動に対して、どのように対応し、また闘ってきたかについて、フランス革命の時代から現代に至るまで、ひとりひとりの教皇の考え方を中心にまとめられている。 特に、第二次世界大戦前後の時期の教皇であるピウス11世・12世は、反ユダヤ主義および、徹底した共産主義忌避の思想のため、ナチスを容認していたという件については、残念ではあった。ただ、バチカンのその徹底した反共産主義は、のちにポーランド民主化のきっかけとなるなど、明るい側面にもつながっていく。 第二次世界大戦頃までの記述については、もう少し、共産主義忌避の背景について述べられているとわかりやすかったと思えた時期であった。

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2014/10/31

落ち着いた筆致でとても読みやすい。もっと踏み込めばもっと本気を出せばもっといいバチカン史が書けるのでは、というのが読後感。

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2014/10/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

20141003~1015 近現代史をバチカン視点で俯瞰できる。イタリア統一の事情も初めて詳しく知った。バチカンの活躍により、現在の西欧諸国のキリスト教系政党が成立したことも興味深い。現在のバチカンは、ヨハネ・パウロ2世の時代よりもいっそう困難な問題を内外に抱えていると思う。

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2014/04/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

近現代の世界の変化に対応するヴァチカンの歴史。特に20世紀のソフトパワーを生かした外交手腕は日本も参考になると思われるすごさ。 プロテスタントとの抗争(?)おおむね敗北したあと、改革の芽も出てきて保守派と改革派のせめぎ合いとなる。一方各地で国民国家が生まれ、特にフランス革命後は宗教の否定を含む社会/共産主義も生まれ、対応を迫られる。19世紀半ば以降のイタリアではフランスの影響を受け国民国家への動きが貴族支配を打倒して行く動きが強まる。ヴァチカンは改革派教皇が出てくるが、フランス的国民国家の動きにはついて行けず、むしろ反動で保守的な対応に戻ってしまい、教皇領を失いヴァチカンに限定されてしまう。 イタリア統一/国民国家成立後はむしろカトリックのソフトパワーを生かした動きが強まり、第一次大戦では赤十字と並ぶ人道的支援を積極的に行う。第二次世界大戦前は反共産主義からファシズムを容認する行動に出ることで後々に禍根を残す。 第二次大戦後は反共産でプロテスタントの影響が強いアメリカとも連携し、共産圏のキリスト教勢力と連携し東側との結びつきを保つ。その中で東側最大のカトリック国であるポーランド出身のヨハネパウロ2世が選出され積極的に働きかけ東側の崩壊を促進する様はまさに世界を動かした瞬間につながる。

Posted byブクログ